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【読書感想文】渋沢栄一【運命を切り拓く言葉】

こんばんは!
平常心を保つ最良の方法は「論語と算盤」を読むことだと思っている男、小栗義樹です!

本日は!読書感想文を書かせて頂きます!
僕が好きな本の感想を述べ、読んで下さる皆様の読書欲を掻き立てていこうという試みです。

本日の題材はコチラ!

運命を切り拓く言葉

日本資本主義の父「渋沢栄一」の名言を池田光さんという方が解説するというテイストで書かれた、2020年に出版された本となります。渋沢栄一が人生の基準として据えた論語に関することを中心に、ビジネス、勉強、生きるということなどが、様々な言葉と生き様で記されています。

今年の新紙幣の顔に起用されている渋沢栄一さん。日本に株式会社という概念を持ち込み、いくつもの大企業を手掛けた結果、現代では「日本資本主義の父」と呼ばれていますよね。

お金や商売のど真ん中にいる人なのにも関わらず、今までずっと紙幣の顔にならなかった理由が「渋沢栄一さんのお顔がつるつるだったから」というのは本当なのでしょうか?

今までは、偽札が作られないように出来るだけ髭の濃い偉人を顔として採用していたと。ところが最近、印刷技術が上がってきたため、髭が濃くなくてもお札の顔に出来るということに気づき、満を持して渋沢栄一さんの出番が回ってきたという話をどこかで聞きました。

出所がどこだったかを思い出せないので確証が取れません。知っている方がいたら教えてください。個人的には「そんなことある?(笑)」と思っていて、若干懐疑的な目線を持っています(笑)

さて、この運命を切り拓く言葉ですが、すごく簡単に言えば「渋沢栄一名言集に解説がついた本」です。生前の渋沢栄一が残した数々の言葉を、現代語訳しながら解説してくれています。

渋沢栄一といえば「論語と算盤」が有名だと思いますが、論語と算盤の入門編みたいな本だと思うとしっくりくるかなぁと思います。人生の基準に論語を据えた人の名言ですから、当然、論語をベースとした行動・考えなどが載っているわけです。

渋沢栄一に関する本は、ビジネスパーソンに限らず、人生で一度は読んでおいた方がいいと思っています。僕が最初に読んだ渋沢栄一の本は論語と算盤でした。大学3年生だった僕に大きな影響を与えたのは間違いありません。日本人とは?という大きな命題を解き明かすうえで、参考図書として必ず入ってくる本だと思います。

読むのと読まないのでは人生が大きく変わるなんてことはあまり言いたくないのですが、渋沢栄一の本、渋沢栄一に関する本は、読むと人生が変わると思います。

少し脱線しますが、僕の中で人生が変わると思える本はいくつかあります。「カラマーゾフの兄弟」「ノルウェイの森」「グレートギャツビー」「7つの習慣」「ファクトフルネス」「孫子の兵法」「論語と算盤」です。

どれも1回読んで成立するものではなく、人生をかけて戒めていかないといけない本だなという風に思います。これらを思い出しながら日々生きていると、少なくとも失敗を後悔したりはしないのではないかなと思うのです。

そんな論語と算盤ですが、現代語訳でも読むのが難しいです。僕が最初に読んだときも、よく分からないけどパワーを感じるくらいのものだったと思います。

何度も読み返していく中で「これはすごい」「これはそういう意味だったのか」と納得していく部分が増えていくタイプの本であるのは間違いなくて、その性質上、どこかで挫折し離脱する可能性が高いのではないかと思います。

先ほども書いたように、この本は挫折してしまうと意味がない本になってしまうと思います。論語と算盤は、宗教でいうところの聖書みたいなもので、何度も読み返し、自分を戒めることで、真価が発揮されるのです。

ビジネス書というよりも生き方を記した本です。ずっとそばに置いておくと人として成長出来ると思います。

運命を切り拓く言葉に話を戻します。この本は、そんな論語と算盤で脱線し離脱した人、あるいは読み続けることが出来なかった人、もっと言えば、読んだことが無い人への入門編として作られた本なのではないかと思います。

とにかく分かりやすいです。その上で、論語の重要性や勉強の重要性などを、事例を用いて簡単に解説してくれています。

渋沢栄一の言葉を客観的に解説してくれるので、得られる情報量も多いですし、納得できる事も沢山あります。

僕が過去に読んだ渋沢栄一に関する書物の中でも、すごくシンプルでハードルが低いため、多くの人に読んでもらうことを前提とした時に、こんなにオススメしやすい本はないなぁと思いました。

ほぼ論語と算盤です。論語と算盤に書いてある大切なポイントがきれいに抑えられています。

渋沢栄一さんは、国益を優先し、多くの人を豊かにした上で、自分も富むという思想を持っています。これは、今の社会を生きる我々も持っていた方がいい思想で、大変普遍的な揺るがない真実なのではないかと思います。

そういう人が増えていけば、この国は豊かになるでしょう。

学校の教育でも論語と算盤は教えるべきだと僕は思います。

まだ論語と算盤を読んだことがないという方、あるいは読んだけど挫折したという方がいれば、運命を切り拓く言葉、ぜひ読んでみてほしいです。いつから学んでも遅くはない、圧倒的に当たり前で、達成困難な難題が、ここにはあります。

さて、本日はこの辺で失礼しますかね。
また明日の記事でお会いしましょう!
さようなら~

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