ゴルゴ31
ふんぞり返ったパワハラ上司をコンプライアンス違反で訴えました。 ヤツを退職に追い込むまでに１年かかりました。 被害者が病んで会社を追われるなんて理不尽過ぎる。 自分を守る為に闘いました。
夕方、課員全員のヒアリングが終わった。 私の緊張は止まらず、ソワソワしていた。 周りに悟らないよう、ボーッとした面持ちで窓の外を眺めていると、課員の男性が別棟に歩いていく後ろ姿を見つけた。 私がヒアリングに指名した1人だ。 周りにわからないようにそっと席を立ち、フロアを出て猛ダッシュで駆け寄る。 私：「ヨッピー！！」 ヨ：「うぉ。」 私：「今日の面接、何聞かれた？」 ヨ：「あーー。 ゴルゴは他の人と違うこと言われた？」 私：「うん、うん」 ヨ：「じゃ一緒だ。 アイ
午後 会議室。 人事部長と総務のS部長が並んで前に座っている。 「ゴルゴさん、早速ですが、今日は内部通報の件でで伺いました。 流れとしては一般社員から話を聞き、最後に対象の人物と話をします。 この事を他の課員にも伝えた上でのヒアリングとなりますが、伝えて欲しくない人、逆に伝えて欲しい人は居ますか？」 私はNG人物数人と、必ず伝えて欲しい人物2人を指名した。 人選は熟考した結果、きちんとした受け答えが出来る人、絶対に秘密が守れると思われる人にした。 そしてこの人選が後の結
人事部が提示してきた課員リストには私の名前がトップバッターで書かれていた。 これにも課員がザワついた。 (なぜゴルゴが？) 私も内心バレるんじゃ…？とちょっと怯んだ。 ヒアリングは午後からだったので午前中は緊張しながら仕事をしていた。 そこへ件のクソ部長が現れ、私に 「ゴルゴさん、あなたが1番目だね、言いたい事をしっかり伝えるようにね」 とウキウキした口調で話し掛けてきた。 「はい、わかりました。」 (これからお前をボコすんですけどね。) 本社人事のツートップ(部長クラ
通報から3日後、S部長から報告書作成と課員ヒアリング日程を組む連絡があり、次の日にはターゲットのクソ部長へ日程を指示するメールが入った。 『貴課の今後の活動についてディスカッションしたい』 (はっきり言ってヘタな名目だなぁと思った) だけどクズ部長は 「私の課に本社の人事部がご興味を持たれている！いい所を見せる絶好のチャンスだ！！私が目立つチャンス！！」 と見るからに浮き足立っていた。 課員全員に日程メールが送信された。 『今後の●●課についてインタビューをします。 ▲
これからどんな動きがあるのか？ 通報してから毎日ドキドキしていた。 やってしまった高揚感で仕事が手につかない。 (どうなるんだろう、私…) だけどどうか私のこの思いが人事に届いて欲しい。例え私の方が「負けても」本望だ。大袈裟かもしれないが、クズ部長と刺し違える覚悟で挑んだのだから。 ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 3日後、S部長から内線で電話が入った。 S部長:「先日のヒアリング内容を報告書に纏めました。貴方の所属する課員にもヒアリングしたいので、日程を組み
本社のコンプライアンス担当者に連絡をしてから２日後の夕方、Ｓ部長に呼び出され、私は近くの貸し切り会議室で待ち合わせをした。 S部長:「こんにちは。さて、今回の訴えについてですが。一応録音させていただきますけど宜しいですか？」 私:「あ、はい、宜しくお願いします。」 私はこれまで部長にされたことを切々と訴えた。 アホ部長が送り付けてきた証拠となるメールを印刷して提示。所属する課長も総務の部長、次長も全く取り合ってくれなかったことも付け加えた。 S部長は「ふむふむ」と手順よ
本社人事部に電話を直に掛けたのは、メールでウダウダ訴えても生の声として受けて貰えないと考えたから。 本社に電話を掛けると受付の女性が出た。 私：「あ、あの、コンプライアンスで訴えたいのですが、こちらで宜しかったでしょうか？」 受付：「えっ、あ、は、はい、少々お待ち下さい。 コンプライアンス担当はＳ部長ですので、部長から掛け直すよう伝えますので、連絡先を教えて下さい。」 個人の電話番号を伝えて、連絡を待つことにした。半日とか１日とか掛かるかと思っていたら、ものの１５分程
この苦しい状況から脱するには会社を辞めるしかない。 どうせ辞めるなら一矢報いたい。 あのふんぞり返った部長にビンタを喰らわしたい！ リーマンの旦那にも 「会社を辞めることになるかもしれないが、クソ部長を訴えようと思っている、」と相談。 旦那：「全く問題なし！訴えてやれ！！」 との赦しが出たので、私は余計に勇気が出た。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 本社人事にＴＥＬするか、弁護士事務所に電話するか
気づいたらモラハラされてた⑨総務部長も次長も全く頼りにならないことが確定 まぁね、わかっていましたよ、こうなることは。 ただ私は訴えの「順番」を守っただけです。 これで駄目なら次の手に行くしかないじゃないですか。 御用化している組合に相談しても無駄。 こうしている間もうつけ部長の横柄な態度は拍車がかかり。 基本的には 「その言い方間違ってるよ(バカ？)」、 「私の聞いてることはそうじゃないし、答え方が違うんだよね(バカ？)」 と上から目線で人の小さな間違い
それで私は悩んだが、とりあえず「順番」として総務次長にメールした。 「部長がとんでもないことを言っているので何とかして欲しい」 色々問題発言を繰り返す部長。 その横暴と横柄さに耐えられない、話を聞いて欲しい、と。 総務部長は私の前課での上司で全く役に立たないことが分かっていたので、 今回次長にした。 他の男性社員に相談したら「総務次長に言ってみたらどうか」といわれたというのもある。 次長はその日の内に「すぐに話を聞くから時間があるか？」 という返信をしてきた。 次の日
部長は私の異動先も兼務していた為、前課と同様の扱いを してきて大いに私を悩ませた。 なんだかよくわからないが、個人的に「気に入らない」らしい。 まぁ気が合う、合わないはあるだろうが、仕事ぶりではなく好き嫌いで査定されては堪らない(まぁ、それが世の常でもあるが)。とはいえ、奴は私にだけではなく、社内全体から嫌われている。粘着質でしつこく重箱の隅をつつく。 今年に入り、コロナで勤務形態を変えていこうという話があり、私の居る課も「在宅」という言葉が上がった。 家庭を持つ者にとって
わたし、モラハラ、パワハラしてくる部長を会社専属の弁護士に訴えようと思います！ ダメ元ですが、何もしないで言われっぱなしなの、やっぱり許せないので！！
実際、異動先は物凄く忙しかった。 次々と書類が回ってきて残業も続いた。 そんな中、年4回ある上司との面談を迎えた。 4月辞令の5月異動だったので、面接対象期間は思いっきり 前課なのだが、 「異動先の課長と面談せよ」 と前課次長が言うので、全く様子を知らない課長が面談する事に。 異動先の課長は良くしてくれていた。 課員も気を遣ってくれてパラダイスだった。 毎日 誰かと話をしたし、課員とコミュニケーションが取れていたこともあって、少しづつ心が癒されて泣かない日が増えてい
席移動をした日。 前課の次長がやってきて、 「あなたがやっていた仕事のマニュアル、設計課の次長に渡して欲しいんだよね。」 「はい、わかりました。」 →関わりたくないので即答してお引き取りいただく。 でも次長、その仕事、 「本社からきた書類を回してるだけだし、他の仕事も決まったフォーマットに転写してるだけだから、誰でもできるから」 って言ってたよね？ マニュアル要らねーじゃん → 無視。 次に、クソ後輩女が現れ「ゴルゴさーん、これ教えて欲しいんですけど～」
後輩女からの「あんたの仕事くれ」攻撃を受け続け、それを 無視して異動までの２週間を何とか凌いだ。 その間も次長(元課長)と、部長の朝の挨拶しない攻撃は続け続いていたが、 異動が決まった身としては、とっとと段ボールに荷物を詰めて準備を進め た。２週間が過ぎ、やっと席移動を許された日、朝から異動先の課長が 軽い足取りで現れ「パソコン運んであげるよ～」と電源を次々引っこ抜き、 液晶２画面とタワーを運んでくれた。 私は準備していた段ボールをエッサ、エッサと運んだが、下り
私が異動だと知った後輩は、私の仕事を取りにかかってきた。 実際の席の移動まで2週間あったのだが、 元課長の次長からは引き継ぎしなくていいと言われていたので 後輩に引き継ぐきは欠片も無かったのに、ヤル気マンマンの ヤツ。 「ゴルゴさんの仕事、いついただけるんですか？」 私「さぁ…？(引継言われてねーし)」 大体何でお前が勝手に引き継がれる気でいるんだよ。 私宛のメールも勝手に自分宛にするよう、 相手に連絡していた。 10コも歳下の後輩の癖になかなか強かである
