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「定義できるものよりも、定義できないものになりたい。」 27歳。一周回って、再び自分探…

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「定義できるものよりも、定義できないものになりたい。」 27歳。一周回って、再び自分探し中。 日々思ったことや、感じたことを中心に発信。

記事一覧

親知らず抜歯記録①

 遂に腹を括って親知らずの抜歯をすることにした。  私は四本とも既に生えていたが、内一本だけが七番を押すような形で曲がって生えているという、なんとも心中複雑な状…

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1か月前

『サイレントラブ』の感想

 内田英治監督の最新作『サイレントラブ』。  書店で平積みされているのを目にしてから、すぐに図書館でリクエストをかけた本だった。予約数は、当時何番目だったかは覚…

@haco
2か月前
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「大事な仕事は、人からは見えない方がいい。」

 だいぶ流行には出遅れたが、新海誠監督作『すずめの戸締まり』を観た。(ホームシアター(パソコン×動画配信サービス)万歳!)  タイトルは、もうひとりの主人公であ…

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3か月前
4

哀ちゃんになりたい。

 「私パス。」「興味ないから。」  『名探偵コナン』で灰原哀がよく使うセリフだが、私も、あのくらい潔く、そして端的に、「NO」を言えるようになりたい、という話だ。 …

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3か月前
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雇止めに遭った。

先日、雇用先から、契約の打ち切りを宣告された。 雇われて1年だったが、予想以上の働きをしていた自負はあった。 契約時に提示された仕事内容は、補助教員、一般事務、雑…

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3か月前
4

フルタイムで働いて、手取り12万だった時の話。(不当な労働環境への対処法)

 突然ですが、皆さんは、手取りでいくらもらっていますか?  あなたが日常的に接し、貴方の生活を支える、スーパーのレジ担当、生協のお兄さん、新作の春物を勧めてくる…

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3か月前
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話が通じない恋人と別れて、一人旅をした話。③

今更かもしれないが、彼を否定するつもりはない。 人は、それぞれ違った人生を歩み、違った価値観を持っているものだ。 彼は、「お金」が問題の根底にあったかのように思っ…

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3か月前
4

話が通じない恋人と別れて、一人旅をした話。②

北陸新幹線は初めてじゃなかった。 母の実家が北陸地方にあり、母と祖母の関係が今ほど冷え切っていなかった頃までは、二人でよく行っていた。 でも、母と一緒に行くのと…

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3か月前
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話が通じない恋人と別れて、一人旅をした話。①

彼とは、インターネット(匿名性を維持するために、敢えてこういう書き方をすることにする)を通じて知り合った。出会ったきっかけは、強いて言うならば、「共通の趣味があ…

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3か月前
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10年ぶりに、彼女が帰ってきた。

「私が好きだった人は、みんな何故か居なくなる。」 ずっと、そう思っていた。 大好きな『名探偵コナン』シリーズを支えた、シンガーソングライターの小松未歩さん。 実写…

@haco
3か月前
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親知らず抜歯記録①

親知らず抜歯記録①

 遂に腹を括って親知らずの抜歯をすることにした。

 私は四本とも既に生えていたが、内一本だけが七番を押すような形で曲がって生えているという、なんとも心中複雑な状態だった。
 噛み合わせ上の観点から、一本だけ抜くという選択肢はない。
 この一本のために四本すべてを抜くか抜かないか。
 決断はそこにあった。

 今まで、虫歯にしないように、懸命に歯磨きをしてきた。
 鏡を使い、歯ブラシ二種類を使い分

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『サイレントラブ』の感想

『サイレントラブ』の感想

 内田英治監督の最新作『サイレントラブ』。
 書店で平積みされているのを目にしてから、すぐに図書館でリクエストをかけた本だった。予約数は、当時何番目だったかは覚えていないが、手元に来るのに一か月はかかったように思う。
 予約取り置き済みになってからも、しばらく高熱で取りに行けなかったが、取り置き最終日にやっと手に入れて、読むことが出来た。

 内田英治監督を知ったのは、映画『ミッドナイトスワン』で

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「大事な仕事は、人からは見えない方がいい。」

「大事な仕事は、人からは見えない方がいい。」

 だいぶ流行には出遅れたが、新海誠監督作『すずめの戸締まり』を観た。(ホームシアター(パソコン×動画配信サービス)万歳!)

 タイトルは、もうひとりの主人公である青年・宗像草太(むなかたそうた)のセリフから。
 彼には、全国各地の「扉」を閉める役割を担う「閉じ師」であると同時に、「教師を目指す大学生」という表の顔もある。
 彼の表の顔を初めて知り、就職を控えていることに驚愕する本作のヒロイン・す

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哀ちゃんになりたい。

哀ちゃんになりたい。

 「私パス。」「興味ないから。」
 『名探偵コナン』で灰原哀がよく使うセリフだが、私も、あのくらい潔く、そして端的に、「NO」を言えるようになりたい、という話だ。

 「雇止めに遭った。」の後日談だが、結果的に、私は、契約期間満了を待たずして、その仕事を辞めることとなった。
 社会的に望ましいか望ましくないかは置いておいて、私が、これ以上耐えられないと思ったからだ。
 その行動自体、後悔はしていな

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雇止めに遭った。

雇止めに遭った。

先日、雇用先から、契約の打ち切りを宣告された。

雇われて1年だったが、予想以上の働きをしていた自負はあった。
契約時に提示された仕事内容は、補助教員、一般事務、雑務等だったが、向こうが必要以上に使えそうだと判断したのか、次第にその範囲を超えて仕事を頼まれるようになった。
ホームページの作成、更新、ブログの執筆、カリキュラムの作成。頼まれればなんだってやった。時には、会社とは関係ない、経営者が個人

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フルタイムで働いて、手取り12万だった時の話。(不当な労働環境への対処法)

フルタイムで働いて、手取り12万だった時の話。(不当な労働環境への対処法)

 突然ですが、皆さんは、手取りでいくらもらっていますか?
 あなたが日常的に接し、貴方の生活を支える、スーパーのレジ担当、生協のお兄さん、新作の春物を勧めてくるアパレル店員、バスや電車の運転士、子どもやご自身の習い事の先生などは、その労働に見合うだけの対価をもらっているでしょうか?

 今回扱うのは、noteを始めた当初からずっと書きたいと思っていた、労働問題と、それに対する対処法の話です。
 少

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話が通じない恋人と別れて、一人旅をした話。③

話が通じない恋人と別れて、一人旅をした話。③

今更かもしれないが、彼を否定するつもりはない。
人は、それぞれ違った人生を歩み、違った価値観を持っているものだ。
彼は、「お金」が問題の根底にあったかのように思っているかもしれない(実際本人がそう言っていた)が、私は別に、必ずしもそうではないように思う。

正確には、そうであって、そうではない。
人間関係は、そう単純なものではない。
問題は、そのすべてであって、そのいずれでもない。
何かが違ったら

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話が通じない恋人と別れて、一人旅をした話。②

話が通じない恋人と別れて、一人旅をした話。②

北陸新幹線は初めてじゃなかった。
母の実家が北陸地方にあり、母と祖母の関係が今ほど冷え切っていなかった頃までは、二人でよく行っていた。

でも、母と一緒に行くのと、一人で行くのでは、やはり何かが違う。
東京駅で買う、添加物てんこ盛りの駅弁も、窓から見える雪化粧をした立山連峰も、自分にとっては新鮮な世界だった。

それに、今回は憧れの人に会いに行くのだ。
そりゃあ、一味も二味も違うに決まっている。

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話が通じない恋人と別れて、一人旅をした話。①

話が通じない恋人と別れて、一人旅をした話。①

彼とは、インターネット(匿名性を維持するために、敢えてこういう書き方をすることにする)を通じて知り合った。出会ったきっかけは、強いて言うならば、「共通の趣味があったから」(と言えば聞こえがいいが、今にして思えば、その「趣味」にかける情熱も実力も、だいぶ差があったように思う)。

思い返せば、「あれ?」と思うことや、もやもやすることは、何度もあった。

いつでも、暇つぶしのように自分の都合で連絡して

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10年ぶりに、彼女が帰ってきた。

「私が好きだった人は、みんな何故か居なくなる。」
ずっと、そう思っていた。

大好きな『名探偵コナン』シリーズを支えた、シンガーソングライターの小松未歩さん。
実写版『金田一少年の事件簿』の高遠遙一役で好きになった、俳優の成宮寛貴さん。

アンジェラ・アキさんも、その一人だと思っていた。

中学生の頃、買ってもらったばかりの無印良品のCDプレイヤーで、偶然聴いた『手紙~拝啓 十五の君へ~』(確か、

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