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【読書感想文】地形と歴史から探る福岡

読書感想文を書いてみる第3弾です。
今回もあらすじはなぞりません。ネタバレ回避していこうと思います。

感想サマリ

Kindleで買っても良かったかも。3時間で読破!

福岡に移住した私ですが、歴史が結構好きだったので福岡の歴史なんて結構わかっていたつもりでした。

でも、この本は縄文から近現代までを凄くラフにまとめてくれているので、とてもわかり易くかつ、自分の抜けている時代や歴史があるということをわからせてくれて、かつそれを補完してくれる本でした。

福岡移住者は地元理解のためにはこのくらいは読んでおいたほう良いと思いました。
やはり、移住、つまり住むならばその地の背景や歴史を理解しないと、本当に地域を理解したことにならないですしね。

この本は金印から博多華丸・大吉まで書いてくれている

福岡って日本史の授業では舞台に上がることが多い街だと思っていました。
金印から始まり、太宰府、元寇、黒田官兵衛、八幡製鐵所。
ココらへんはぼんやりと理解していましたが、実は全然それ以外にも大事な要素が詰まっている街なのです。
なんというか、日本のエンジンというかガソリンのような街だったんだと思いました。

感想を飛躍させてみる

移住先の土地へのリスペクトを高めること

ここであえて「移住」と言うのは、転勤など業務などの都合、つまり他者の意思で住む場所を変えているのではなく、「自らの意志で住む場所を変える」ことを指しているためなのですが、その場合は住むに辺り決め手になった理由があると思うんです。

私の場合、東京都世田谷区から福岡市に移住した理由は
・都市と自然の距離が近い
・職住が近すぎず遠すぎない
・都市機能や行政サービスが一定のqualityがある
・妻と子を育てやすそう
・Living Costが抑えられる
・福岡や博多という街の文化と歴史が良い

色々あるわけですが、どれも福岡市という街をリスペクトできると思った理由なワケです。

当たり前のことをいいますが、自らの意思でunrespectedな(尊敬されてない)街には住むわけがないと思うわけです。

では、どうやって土地のリスペクトを高めていくかが、移住先を決める上ではとても重要なわけですが、やはりそれを簡単に高めるのは「愛着」を持つことだと思います。

愛着を持つためには、やはり土地の歴史、文化、風俗など人文科学的な要素をきちんと理解して、ローカルの人たちと同じ文脈で語れるようになることがとても大事だと思っています。

なので、この本はその取っ掛かりとしてはとてもわかり易くてイイな、と強く思いました。

多分、他の都市もこのくらいの本は出せるはず

どの都市単位で言うか少し躊躇しますが、おそらく旧藩のレベルでの年単位ではおそらく地形や歴史を語ることはできると思います。

しかし、やはりその情報を出版するまでとなると、商業的な判断で都市人口10傑レベルの街しか難しいのかもしれません。

一方で、結構な数の郷土史家という自称稼業の方って在野で活動されていて、そういう人たちに紐付いているような超マイナーなローカル歴史情報や文化史情報など、歴史学者や社会学者以外に誰が喜ぶんだ?というような情報をキチンと今のメディア(SNSでもblogでも動画でも何でも)に落とし込んでおいたほうが良いな、と常日頃思っていますが、そういうものって自分が日頃使っているメディアでは全くリーチしてこないので、なんかココらへんはもしかするとビジネスチャンスが有るのかもしれないなと思っていたりします。

個人的によく知りたい街

結構マイナーな街ですが、深く知りたいなと思っている街がいくつかあります。

人吉・佐土原・阿蘇・飫肥・松江・高松・土佐中村エリア(四万十市)・犬山・浜松・津・大津・岡山・福山・福知山・大和郡山・舞鶴・仙台・森岡・角館・佐野・足利・太田・飯田・松本・上田・沼田・八王子・甲府・みなべ・甲賀・伊賀・直江津・魚津・七尾・鹿島・久留里大多喜・三浦・弘前・島原・津和野・萩・徳島・馬籠、、、

もう、パっと思いつくだけでこれだけあります。

こういう街の郷土史家の方の情報ポータルとか出来たら、単純に地域理解とかではなく、ドラマ誘致や観光などにも使えて面白いのになと思っています。

上記において知らない土地がある方は、ぜひ調べてみてください。

次はコレを読もう

さて、4冊目はコレを読みます。

実はですね、40歳を超えておりますが近い将来起業しようかなと思っています。
この本は、「起業の科学」で著名な田所雅之さんの本のドラマ版のような本で、具体例を挙げながら「起業の科学」で書かれていた内容を説明してくれている本です。

最近本を急ピッチで読み込んでいますが、ちょっと疲れたので小説のように話の展開にワクワクしながら読めるような本に挑戦してみたいと思います!

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