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日々、想い事

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日々のあれこれ。 子育てのこと、庭のこと、自身のことなど、想うままに綴っていきます。 読んだ人がホッと出来るような空間にしたいです🍀
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#ありがとう

【私たちは、迷いながらも“なぜ書くのか”】

【私たちは、迷いながらも“なぜ書くのか”】

今すぐ、この感情を書き留めておきたい。そんな衝動に駆られることが、よくある。自分のために書くときほど、両手の動きが溢れ出る言葉に追い付かない。タイピングが遅い自分に、ひどく苛立つ。書きたい想いが逃げてしまう前にキーボードを叩きたいのに、焦れば焦るほど指先が言うことを聞かない。誤字を連発し、バックスペースを連打する。奥歯を強く噛みしめ、全身に力が入り、呼吸さえも忘れている。書き終わった瞬間、ぐったり

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【宛名のない手紙】

【宛名のない手紙】

早く寝なきゃ。

そう思う夜ほど、うまく寝つけない。
追加で眠剤を飲もうか迷って、やめた。起きられない事態だけは、どうしても避けたかった。

スケジュール帳にぐるぐると描いたピンクの丸に、ずっと急き立てられていた。必死に作った書類を鞄に詰めこみ、忘れないよう玄関に置いた。あとは朝起きて、目的地に向かうだけ。その状態で潜り込んだベッドはひんやりと冷たくて、隣に小さな体温がないことに思わず泣きそうにな

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【あとのことは、明日の自分が何とかする】

【あとのことは、明日の自分が何とかする】

起きてすぐにシャッターを開ける。これができる日とできない日があって、今日はできた日だった。窓を開けて換気をしつつ、近頃お気に入りの白檀のお香を焚く。お線香のような、地味だけど馴染みのある香り。深く、大きく息を吸い込む。お日さまが照らす空は、澄んだ水色。鳥たちの泣き声が遠くから聞こえる。風はすっかり秋の匂いで、半袖の寝間着では少し肌寒い。

週末に台風が来るらしい。下がり続ける気圧に頭を抱えていた数

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【ふわふわの甘い幸福と、まあるい笑顔の贈り物】

【ふわふわの甘い幸福と、まあるい笑顔の贈り物】

 年明け早々、私の心はとっぷりと暮れた夜の只中のように落ち込んでいた。離婚と同時に、子どもたちの親権を手放すことが決まっていた。離婚そのものは望んでいたが、子どもたちとの別離は望んでいなかった。ほんの少しだって、そんなのは望んでいなかった。

 色々な要因が重なり、思い描いていた未来は呆気なく崩れた。砂糖菓子みたいにぼろぼろとこぼれていく欠片を、ただぼんやりと眺める。そんな日々を過ごしていた。

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「伝わらない」ものが求められる時代。#呑みながら書きました

「伝わらない」ものが求められる時代。#呑みながら書きました

今夜は、呑み書き後夜祭に参加します!

先日、師匠である裕らくさんに声をかけていてあだき、大人が本気で遊ぶ会にイベンター側として参加させてもらった。

その際の裕らくさんからのメッセージには、こう書かれていt。

「また絵を描いてもらう感じになりそうなのですが…」

私はnoteでけっこうな記事数を文章で書いている。それもわりと真面目なやつ。でも不思議なことに、TwitterのDMでくる依頼のほと

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あの時間、あの空間、たしかにあそこは”まほろば”だった。#ナイトソングスミューズ

あの時間、あの空間、たしかにあそこは”まほろば”だった。#ナイトソングスミューズ

私にとって書くことは、表現であり呼吸である。書いている間は、苦しみを何処か遠くに置いておける。もしくは、抑え込んだ感情を放出できる。自身が描いた世界で、私は何処までも自由でいられた。

私の生い立ちはプロフィールにもある通り、あまりやさしくない。私自身にとっても、読み手にとっても、やさしい世界ではない。そんな世界で生きてきたからこそ伝えたいものがあった。知ってほしい現実があり、届いてほしい祈りがあ

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しあわせな香り

しあわせな香り

グリルで軽く炙ったパンは、しあわせな匂いがする。焼き立てのそれと同じ、バターの芳醇な香り。ほかほかになった表面の艶を見ながら、ゆっくり珈琲をドリップする。

どんなに苦しい夢のあとも、私はご飯を食べる。美味しい朝ご飯が待っていてくれたら、おそらくそれだけで、人は生きていける。



悪夢というものは、実体がない。どこまでが夢で、どこまでが現実なのか。空想の生き物だけが出てくる夢ならば、おそらくそ

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食いしんぼ番長に捧ぐ #呑みながら書きました

食いしんぼ番長に捧ぐ #呑みながら書きました

今年に入って立て続けに色々なことがあり、体調を崩した。そんな趣旨のnoteを後悔して、あ、後悔しちゃった。公開して、すぐのこと。大好きな友人から素敵な贈り物が届いた。

その友人とは、noteで出会った。昨年の暮れには鎌倉でデートもした。とっても綺麗な人だ。心の綺麗さが表情に滲み出ているタイプの人。

お手紙が同封されていて、その文字を見つめながら、あぁ、会いたいなぁって思った。まだ数か月しか経っ

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#手書きnoteを書こう~「だいすーけさんへ」

#手書きnoteを書こう~「だいすーけさんへ」

今日は、だいすーけさんが企画してくださった「#手書きnoteを書こう」の公開日です。

手書きの文字で想いを伝える。それはとても素敵なことだったはずなのに、ずいぶん長いこと遠ざかっていたように思います。

せっかく手書きで文字を書くなら、日頃の感謝を込めてお手紙noteを書きたいと思い立ちました。今回の素敵な企画を立ち上げてくださった、だいすーけさんへ。お手紙を書きます。

だいすーけさん。

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物語という贈り物

物語という贈り物

此処で書くようになって、もうすぐ半年が過ぎようとしている。早いものだと思う。

エッセイでも小説でも、私は自分の原体験を元にnoteを書いている。私自身のことを書いていくなかで、少しづつ読んでくれる人が増えていった。それはとても嬉しいことで、ありがたいことだった。

なかでも嬉しかったのが、私の周りの人のことまで「好きです」と言ってくれる人が現れたことだった。息子たちのこと。幼馴染のこと。私の命と

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コーイチさんという人

コーイチさんという人

私がコーイチさんと出会ったのは、Twitterを始めて割とすぐのことだった。

少しやり取りを交わしただけで、本当に優しい方だということがすぐに分かった。私にとって、コーイチさんはお兄ちゃんみたいな存在となった。

マクロビ料理人で、ヌンチャクの使い手で、資産形成アドバイザー。

色々な顔を持つコーイチさんだけれど、人間性は一貫して変わらない。誰に対しても真っすぐで優しい。そして、情に厚い。相手に

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