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日々、想い事

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日々のあれこれ。 子育てのこと、庭のこと、自身のことなど、想うままに綴っていきます。 読んだ人がホッと出来るような空間にしたいです🍀
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#コラム

不確かだから、愛おしい。

不確かだから、愛おしい。

私は今年、39歳になる。この年まで生きてきて思うのは、過去の自分と今の自分は全く違う生き物だということだ。

人は、経験から思考を重ねる生き物だと思う。原体験は人それぞれであり、そこから生まれる思想も人によって様々だ。人は皆、自分にしかない歴史があり、それは必ずしも明るいものばかりではない。誰にも見られたくない種類のものもあれば、今の自分とは真逆の考えに囚われているものだってある。

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“伝えない”選択

“伝えない”選択

この世界は広いのに、自身の知る世界がこの世のすべてだと思い込んでしまうときがある。生育環境やその後の人生のなかで通ってきた道のり。それらから大きく逸脱した世界を、人は簡単には受け入れることができない。
日本では当然のようにシャワーをひねればお湯が出る。しかしちょっと国外に出れば、飲み水の衛生すら確保できない国がたくさんある。「信じられない」と思う。でもそれは、揺るがない事実である。

「知らない」

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“書く”ことは言葉を“選ぶ”ことであり、それはいずれ生き様となる。

“書く”ことは言葉を“選ぶ”ことであり、それはいずれ生き様となる。

独りきりで書いていた頃には悩まなかったことで、定期的に頭を抱えている自分がいる。

私が書いているものは、どうしてもテーマが重い。虐待や過去の体験を書く際、その重さの割合にいつも頭を悩ませている。

自身のモチベーションによって、他人の言葉が鋭い棘となって突き刺さることがある。

「他人の不幸話なんて聞きたくない」
「不幸話はつまらない」
「不幸話は面白く話せる(書ける)話術がないと相手は苦痛なだ

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届いた手紙、届かなかった手紙 #映画「ラストレター」

届いた手紙、届かなかった手紙 #映画「ラストレター」

 叶わなかった初恋。淡い恋の物語。そんなイメージだった。作品を観るまでは。実際は、そんな生易しいものではなかった。

映画「ラストレター」監督:岩井俊二
主要キャスト:松たか子、福山雅治、広瀬すず、森七菜、神木隆之介

 岩井監督の作品は、これまでもたくさん観てきた。残酷なものも美しく描ける、唯一無二の作風。風景や音、役者さんたちが醸し出す空気感だけの話ではなく、全体として見たときにまるで一枚の絵

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