初演

「初演を聴く嗜みと楽しみー歴史的瞬間!? を味わおう!」

「なんだ! この音楽は! 金返せ,コノヤロー!!」
「黙れ黙れ! まさに天才だ! 貴様はこの新しい芸術の素晴らしさがわからんのか?」
「なんだと? この断末魔のような響きが芸術だと? やるかテメー! ◎△$♪×¥○&%#?!......」

1913年5月29日。ロシアの作曲家ストラヴィンスキーのバレエ『春の祭典』の初演時には賛成派と反対派の観客達がお互いを罵り合い、殴り合い、野次や足踏みなどで音

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歓喜の歌の誕生日

1824年5月7日、ウィーンのケルントナートーア劇場。そこで世界で初めて、ある曲が演奏されました。

作曲家はその場に立ち会ってはいたものの曲の終了に気づかず、促されて客席の方を見て、熱狂的に拍手する聴衆に、ようやく演奏会の成功を悟ったといいます。

作曲家の名はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。この時すでに聴覚を失い、完成した自らの交響曲も聴くことはなかったといいます。

交響曲第9番、通称

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少年社中 第35回公演『機械城奇譚』観劇(9/6 19:00)

少年社中20周年記念第三弾 少年社中 第35回公演『機械城奇譚』についての雑記です。劇団公式サイトはこちら。ネタバレは含みません。ただただ愛を語るだけの記事です。

先の投稿でも記した通り、今回の『機械城奇譚』という作品は再演。

初演は2010年で、その時の観劇では絶望とやるせなさの混じった、せつないと言う言葉では足りないくらい強烈なせつなさを味わいました。救いのない感じ。しかし個人的にはその重

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