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[杜子春][感想,要約]英語で読む芥川龍之介短編集 Short Stories of Ryunosuke Akutagawa/著 芥川 龍之介
杜子春は何が伝えたかった? 杜子春は初めて読んだ。何の話だったのかというと特にメッセージ性とかはないのではないかと思い。無理矢理に何か見出すのならば「親の愛情」ということになるだろう。馬の姿をした親を閻魔大王に鞭で打たれている様子を見て、仙人の言いつけをやぶり口を聞いてしまう。その後、仙人に、口を聞いたことは責められず、むしろ、親が痛めつけられている様子を見て、口を聞いたことを肯定される。口を聞くなといったのはお前だろうと、誰もが感じるだろう。気難しい仙人である 感想
[要約,感想][part2]FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣/著 ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング, アンナ・ロスリング・ロンランド
第6章 パターン化本能 一つの例を他の集団に当てはめない 第7章 宿命本能 〇〇は〇〇である宿命だという思い込み。ゆっくり変化していている場合は、変わっていることに気付くことができない。小さな変化に気付く。老人に話を聞いてみると、変化がわかる 第8章 単純化本能 自分が肩入れしている考え方に有利な情報だけ信じて、他の視点からの見方を忘れてしまわないようにする 専門分野以外のことは知らないと認める 第9章 犯人捜し本能 人間は、良くない出来事に立ち合った
[要約,感想][part1]FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣/著 ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング, アンナ・ロスリング・ロンランド
思い込みを見直せる ドラマチックすぎる世界の見方 知らずの誰しもが世の中に偏見を持って見ている。この本を読んでデータや証拠を基にして世界を見よう メディアは「世界には貧困、戦争が絶えず起きている。腐敗と人災は増加している」と報道しており、ドラマチックすぎる世界の見方をしてしまっている。この本を読んで、正しい世界の見方をしよう 第1章 分断本能 2017年時点で、発展途上国と呼べる国に住む人口は、全人口のうちの6%のみである。低所得の国の60%の女子が初等教育を卒業
NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か: 希望と自由の哲学[part2][感想,批評,レビュー,あらすじ]
弱者の連帯とまなざし 労働者が連帯するのは、ブルジョア(資本家、支配者階級)からのまなざしが原因である。被抑圧階級である労働者は、生活水準の低さや、労働環境の悪さが原因で雇い主に反抗を始めるわけではない。雇い主からのまなざしに羞恥を感じ、連帯するようになる 疎外論 マルクス主義の疎外論では、労働者が労働により生産した生産物は、雇用主によって奪われ、利益は作った人間に還元されない。支配者階級には搾取されるということである。労働は人間を疎外-他有化するものであると考える
NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か: 希望と自由の哲学[part1][感想,批評,レビュー,あらすじ]
実存主義とは? 実存主義とは、人間は存在が先立ち、中身は後から成立する、人間は自ら作るところのものなにものでもないという思考である。つまり、主体的に生きる主体性と、未来に向かい投企(自分で何をするか選択する自由、それに対する責任、選択への不安、一人で決める孤独)が実存主義の主だった考え方になる サルトル「嘔吐」は何を表現した? ジャン=ポール・サルトル(以降、サルトルと記す)が著した「嘔吐」では、実存主義を象徴するシーンとして、主人公であるロカンタンが、すべては偶然