羽鳥湊

羽鳥湊と申します。 小説、エッセイを書いています。 よろしくお願いします。

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  • 羽鳥の戯言エッセイ

    毎日更新エッセイです。 羽鳥のどうでもいい日常や過去のことなどを書き散らしています。 教訓も謎解きも全くありません。 頭を使う要素は一切ありませんし、堅苦しい作法や事前知識も不要です。 どうぞ肩の力を抜いてベッドやソファーに寝転んでお気軽にお立ち寄り下さい。

  • 小話

    ショートショートまとめです。 基本超短編。 すぐ読めます。 週三回 月、水、土曜日更新予定です。

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固定された記事

ご挨拶

羽鳥湊と申します。 小説投稿サイトエブリスタ、カクヨムで小説を投稿しています。 こちらではエッセイを書かせていただこうと思っております。 とはいえ全く立派なもので…

羽鳥湊
7か月前
7

夜は寝るもの

春はあけぼの、夏は夜。 じゃあ今は。 これだけ暑ければもう夏としてカウントしていいよね。 即ち、今は夜。 夜が良い時間帯なわけですよ。 私も夜、調子に乗って読書し…

羽鳥湊
4時間前
6

緩い期待と幸せのおすそ分け

父から写真が届いた。 パッションフルーツの花が咲いて、嬉しくて誰かに報告したかったのだそうだ。 こんな平和なメッセージある? ほっこりしたわ。 思わず口元が緩ん…

羽鳥湊
1日前
2

【小話】群衆

彼女に趣味のサバゲーを禁じられた。 「それって、要するに戦争ごっこ、って感じであんまり好きじゃない」 とんでもない理屈だった。 暴論も良い所だ。 やはり男女は分か…

羽鳥湊
1日前

早朝ピカチュウジェット

実はポケモン世代である。 赤緑の、ゲームボーイがまだ色付きですらないころのポケモンをプレイしていた民である。 歳がバレそうな気がするけどそこはちょっとスルーして…

羽鳥湊
2日前
1

男子高生×自転車=弾丸

法改正により、アウトローな自転車乗りに罰則が与えられるようになるらしい。 時代の流れだね。 いや、自転車って危ないよね。 いかに人力二輪車とはいえど、乗り手によっ…

羽鳥湊
3日前
1

【小話】電車に乗らないと

電車に乗らないと。 あの電車に乗らないと。 遅れる訳にはいかないのに。 走った。 走った。 走った。 なんとか滑り込んだ。 でも、最後に強めに踏み込んだものだから、…

羽鳥湊
3日前

おやじギャグは伝統文化

最近減ったよね。 おやじギャグの使い手。 もはやこの「おやじギャグ」という言葉が死語感あるもんね。 あんまり公に出てこない言葉。 絶対にアナウンサーさんがニュース…

羽鳥湊
4日前

お土産革命を期待したい

お土産の定番て、食べて消費する、いわゆる「消えもの」じゃない? 親しい人なら形に残るものをあげてもいいけど、基本的にお土産は「一方的にこちらが選ぶ」ことになるか…

羽鳥湊
5日前
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だが後悔はしていない

今日はね、疲れてるからゆっくり休もうと思ってた。 昨日までも忙しかったし、明日からも仕事忙しい。 喉も痛い。 だから休養して、ゆっくり体力を回復させる予定だった。…

羽鳥湊
6日前

【小話】嘘をついてもいい日

「私のこと、もう愛してないんでしょう?」 彼女は頬を膨らませて僕を睨む。 僕は「そんなことない」と首を横に振る。 「嘘」 「嘘じゃない」 「あなたが愛してるのは私…

羽鳥湊
6日前

ハーブティーの思い出

小学校のとき中の良かった友人の家で、ハーブティーを飲ませてもらったことがある。 友人のお母さんの趣味がガーデニングで、その子の家の庭にはいつも花が咲いていた。 …

羽鳥湊
7日前

スーパー<個人商店

近所に昔ながらの個人商店がある。 屋号は恐らく店主の名字。 一階が店舗、二階が住居タイプで、それなりに歴史を感じさせる佇まい。 レジにちょっとだけ煙草が置いてあっ…

羽鳥湊
8日前
1

【小話】後遺症

そこは不思議な村だった。 村に入ってすぐ、足が地面に埋まっている男性を見つけた。 「どうしたんですか?」と尋ねると、男性は何でもない顔をして、「ここに根を張るこ…

羽鳥湊
8日前

大人になってもたんこぶ出来るよ

たんこぶって、子供の特権だと思ってない? そんなことないよ。 大人になっても出来るよ。 今まさに、私のおでこにたんこぶ出来てるよ。 いやこれ結構痛いよね。 よくギ…

羽鳥湊
9日前

知らなかった祖父のあれこれ

相続手続きで必要だったので、母方の祖父の戸籍謄本を取った。 出生から死亡まで、全部の事項が記載しているもの。 それなりの枚数で、結構厚みがある。 文字と言えば読ん…

羽鳥湊
10日前

ご挨拶

羽鳥湊と申します。
小説投稿サイトエブリスタ、カクヨムで小説を投稿しています。
こちらではエッセイを書かせていただこうと思っております。
とはいえ全く立派なものではございません。
羽鳥のどうでもいい日常や過去のことなどを書き散らしていく予定です。
教訓も謎解きも全くありません。
頭を使う要素は一切ありませんし、堅苦しい作法や事前知識も不要です。
どうぞ肩の力を抜いてベッドやソファーに寝転んでお気軽

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夜は寝るもの

夜は寝るもの

春はあけぼの、夏は夜。
じゃあ今は。

これだけ暑ければもう夏としてカウントしていいよね。
即ち、今は夜。
夜が良い時間帯なわけですよ。

私も夜、調子に乗って読書しています。
どうして人は日中より夜間の方が集中出来るんだろうね。
執筆も読書もなにもかも捗るよ。

とはいえ私は健康優良児猫様と暮らしているので、夜十時には一緒に寝室で横になっていないと怒られる。
九時ごろから圧を掛けられるからね。

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緩い期待と幸せのおすそ分け

緩い期待と幸せのおすそ分け

父から写真が届いた。

パッションフルーツの花が咲いて、嬉しくて誰かに報告したかったのだそうだ。

こんな平和なメッセージある?

ほっこりしたわ。
思わず口元が緩んだわ。

うちの父は鹿児島在住で、畑と庭を持っている。
暇さえあれば庭を弄っている。
濡れ縁を自作したり、庭に木を植えたり。

最近は果物の種を庭に埋めるのが流行っていて、このパッションフルーツも種から育てたものだ。

うちの父は字を

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【小話】群衆

【小話】群衆

彼女に趣味のサバゲーを禁じられた。

「それって、要するに戦争ごっこ、って感じであんまり好きじゃない」

とんでもない理屈だった。
暴論も良い所だ。
やはり男女は分かり合えないものなのかと考えさせられた。

「一緒に出来る趣味、探そうよ」
と笑う彼女。
「一緒にサバゲーをすればいい」
僕の台詞は聞こえなかったことにされた。

議論を曖昧にしたまま、借りてきたDVDを見た。
リアルな動物ドキュメント

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早朝ピカチュウジェット

早朝ピカチュウジェット

実はポケモン世代である。

赤緑の、ゲームボーイがまだ色付きですらないころのポケモンをプレイしていた民である。
歳がバレそうな気がするけどそこはちょっとスルーして欲しい。
大人な対応を望みます。

二歳下の弟の熱望により我が家にやってきたゲームボーイソフト。
母は基本「なんでも平等」を謳っていたので、弟に与えるのであれば私にもと、赤と緑両方買ってきてくれたのである。

私は正直そこまで興味はなかっ

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男子高生×自転車=弾丸

男子高生×自転車=弾丸

法改正により、アウトローな自転車乗りに罰則が与えられるようになるらしい。
時代の流れだね。

いや、自転車って危ないよね。
いかに人力二輪車とはいえど、乗り手によっては凄まじいパワーが出ます。

もう十年以上前、私の弟が男子高校生だったとき、自転車で原付をひいたことがある。
本当ですよ。
文章は間違っていません。
自転車で、原付を、ひいたんです。

相手は新聞配達の原付のおじいちゃん。

私の弟は

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【小話】電車に乗らないと

【小話】電車に乗らないと

電車に乗らないと。
あの電車に乗らないと。

遅れる訳にはいかないのに。
走った。
走った。
走った。

なんとか滑り込んだ。
でも、最後に強めに踏み込んだものだから、靴が脱げてしまった。

電車には乗れたけど、片足はローファー、片足は靴下で残念な格好の私。

あーあ。
間に合わない。

仕方がないから次の駅で降りて、駅員さんに事情を話す。
幸い、落とし物として届いているらしい。
電車に乗った駅に

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おやじギャグは伝統文化

おやじギャグは伝統文化

最近減ったよね。
おやじギャグの使い手。

もはやこの「おやじギャグ」という言葉が死語感あるもんね。
あんまり公に出てこない言葉。
絶対にアナウンサーさんがニュースで口にしない言葉。

でもおやじギャグって、日本の伝統文化だと思う。

まあちょっと待ってよ。
そう思ったいきさつを聞いてよ。
画面を閉じるのはそれからにしてよ。
頼むよ。

私、最近洋画を見るようになった。
動機は「洋画のお洒落な言い

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お土産革命を期待したい

お土産革命を期待したい

お土産の定番て、食べて消費する、いわゆる「消えもの」じゃない?

親しい人なら形に残るものをあげてもいいけど、基本的にお土産は「一方的にこちらが選ぶ」ことになるから、好みがあわないこともあるよね。
しかも形に残るものもらうと、捨てづらい。

多分、スカイツリーが出来たときにもらった模型とかさ、捨てるに捨てられなくてどうしようって人、いると思うんだよね。
「自分は行けなかったけど、空気感が味わえて嬉

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だが後悔はしていない

だが後悔はしていない

今日はね、疲れてるからゆっくり休もうと思ってた。

昨日までも忙しかったし、明日からも仕事忙しい。
喉も痛い。
だから休養して、ゆっくり体力を回復させる予定だった。

なのに。

私は今日、六時間かけて母方の祖父の戸籍謄本を書き写し、家系図を作っていました。
誰に頼まれたわけでもありません。
ただただ自分の知的好奇心のために、ひたすら戸籍謄本を読み込んで、それを書き写していました。

いやあ戸籍の

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【小話】嘘をついてもいい日

【小話】嘘をついてもいい日

「私のこと、もう愛してないんでしょう?」

彼女は頬を膨らませて僕を睨む。
僕は「そんなことない」と首を横に振る。

「嘘」
「嘘じゃない」
「あなたが愛してるのは私の父親の権力でしょう」
「違う。僕は君自身を愛してるよ。君が昨日、どこで誰と何をしていたとしても」
「……もう一回、愛してるって言って」
「ああ。愛してるよ」

彼女は微笑み、「私も愛してる」と囁いた。

今日はエイプリルフール。

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ハーブティーの思い出

ハーブティーの思い出

小学校のとき中の良かった友人の家で、ハーブティーを飲ませてもらったことがある。

友人のお母さんの趣味がガーデニングで、その子の家の庭にはいつも花が咲いていた。
庭にベンチとかテーブルとかあって、日本じゃないみたいだった。
「お洒落だなー」って行く度にちょっと腰が引けていた私。
自分の家には植木鉢の一つもなかったからね。
花が咲いている家とかもう、世界が違ったのよね。うん。

庭で栽培しているハー

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スーパー<個人商店

スーパー<個人商店

近所に昔ながらの個人商店がある。

屋号は恐らく店主の名字。
一階が店舗、二階が住居タイプで、それなりに歴史を感じさせる佇まい。
レジにちょっとだけ煙草が置いてあって、入り口の冷凍ケースでアイスを売っていて、店の奥の五十センチ四方くらいの冷蔵ケースでジュースを売っていて、店内常温の棚はお菓子。
時々玩具。ボールとか、シャボン玉とかね。

公園も近いから、土日はもちろん平日の夕方に通ると、大体子供達

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【小話】後遺症

【小話】後遺症

そこは不思議な村だった。

村に入ってすぐ、足が地面に埋まっている男性を見つけた。
「どうしたんですか?」と尋ねると、男性は何でもない顔をして、「ここに根を張ることに決めたので」と言った。

私は怖くなり、深入りすることを避けた。
愛想笑いを浮かべて離れようとした私の背中に、「ここは比喩表現の村だよ」と男性が声を掛けた。

私は首を傾げ、早足で先を急ぐ。

村中を走り回る人がいた。
お尻のあたりが

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大人になってもたんこぶ出来るよ

大人になってもたんこぶ出来るよ

たんこぶって、子供の特権だと思ってない?

そんなことないよ。
大人になっても出来るよ。
今まさに、私のおでこにたんこぶ出来てるよ。

いやこれ結構痛いよね。

よくギャグマンガなんかでさ、明らかに殺傷能力の高い鈍器とかで殴られたり、とんでもない速度で建築物にぶつかったりしてるのに、ちょっと一粒涙出して、頭に立派なたんこぶつけたら、禊が終わったとばかりにキャラクター即動き出すじゃない。
で、しれっ

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知らなかった祖父のあれこれ

知らなかった祖父のあれこれ

相続手続きで必要だったので、母方の祖父の戸籍謄本を取った。
出生から死亡まで、全部の事項が記載しているもの。
それなりの枚数で、結構厚みがある。
文字と言えば読んでみたい私としては、目を通さずにはいられなかった。

お恥ずかしながら私、祖父の誕生日も、生まれ年も知らなかった。
祖父はどちらかというと寡黙で、会話はほとんど祖母とばかりしていたから、にこにこ笑ってこっちを見てるイメージしかない。

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