へたれびと

1987年10月生まれの会社員。大学生のころに漫画を描いていたが、ネットの洗礼を受けた…

へたれびと

1987年10月生まれの会社員。大学生のころに漫画を描いていたが、ネットの洗礼を受けたため心が折れる。2021年10月、心の奥底でくすぶっている創作意欲に気付いたが、心は折れたままなので今度は文章を書いてみることにした。 お手柔らかにお願いします。

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  • 嘘日記帳

    自分の書いた嘘日記をまとめています。嘘なので当然内容はすべてフィクションです。

最近の記事

ELLEGARDENと僕

 最近ネットでELLEGARDENに関する質問箱を見かけた。「ELLEGARDENって皆すごいって言いますが、当時どんだけすごかったんですか?」と言った内容だ。それに対して「曲がかっこいい」「歌詞が良い」といった回答がちらほらあったが、芯を食っていないように感じた。そこで当時リアルタイムでELLEGARDENに出会った感覚を忘れないうちに残しておこうと思う。  ELLEGARDENが出てきたころの音楽シーン 当時高校生だった私。2005年ごろだったろうか。当時の日本のインデ

    • 社会人編5 今日も僕の街は皇女様に守られている

      僕の街には皇女?がいることに気づいた  そのことに気づいたのは今の会社に転職してからしばらく経った時のことだ。片田舎に住む僕は毎日自動車で片道50分かけて通勤している。山を越えて街を通って街外れのプラントにせっせと通う。重くなる瞼を必死にかっぴらいてその日も朝の運転をしていた。  信号待ちで一時停止していると、視界の隅に手を振る女性が見えた。その女性は任侠教師だったころの仲間由紀恵に似ており、雅子様のような笑みを浮かべ、皇族が我々に送るあの手の振り方をしていた。服装はワイ

      • スキの数がビュー数を超えた

        スキの数>ビューの数という矛盾  noteを書き始めて数日が経ち、自分のイメージとnoteというツールの使われ方について感じたことを書く。  僕がnoteというツールを選択したのは、「今一番使われているであろう、長文を用いた自己表現の場」だと思ったからだ。ここ1週間程度で8本のエッセイを書いた。その中で体験したことをいかにまとめる。 書き始めて3日くらいは記事に付くスキが1とか2とか ある時急にスキが増え、フォロワーが50人以上増えた。 フォロワーはほぼ「フォロバ1

        • 小学生編2 コーラ味の練り消し

          ※この話はフィクションであってほしい その日、僕のウォールマリアは突破された  小学校4年生の時だった。その日、僕はなぜかうんこを限界まで我慢していた。僕は今でもうんこを限界まで我慢する癖がある。便意を感じてから、お尻の谷が汗でびっしょりになるまでトイレに行かない。なぜか、理由はいくつかあるが、メインの理由としては、トイレに行くのが面倒くさいから、他の理由としては、限界まで我慢したほうがうんこをした時の快感が大きいからだ。だからこの日もいつも通りうんこを我慢していた。しか

        ELLEGARDENと僕

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          10本

        記事

          社会人編4 人の心が読める男

          ※この話はフィクションです。 中学校来の友人だった袴田君  学生の頃は友達がたくさんいたはずなのに、進学、就職するにつれて殆どの人と疎遠になった。社会人になった今、友達と呼べる人は数人だ。それでも繋がりがあること自体には感謝したいと思う。  そんな数少ない、中学からの友人に袴田君という男がいた。彼は同じバスケ部でベンチを温めあった仲間で、高校の時に一度疎遠になったが社会人になってまた遊ぶようになった。鋭い突っ込みとワードセンスが光る男で、言葉の節々に人を下に見ている態度を

          社会人編4 人の心が読める男

          小学生編1 村崎先生

          ※この話はフィクションです。 5年生の担任は新卒でやってきたフレッシュウーマンだった  僕の通っていた小学校は山々に囲まれた田舎にあった。地元にスーパーは2件しかなく、初めてできたファミリーマートはあっという間に不良のたまり場になって閉店した。誰の子供がどこで遊んでいたなんてことは直ぐに伝わるような、小さなコミュニティの中で生きていた。  学校の先生もおじいさんやおばあさんが多かった。若い先生でも子供がいるような、30代後半から40代の人しかいなかった。生徒達も自分の親と

          小学生編1 村崎先生

          社会人編3 減らないたばこ

          ※この話はフィクションです。 実家はタバコ屋だった  僕の実家は昔、おばあちゃんがタバコ屋を経営していた。経営といっても会社のような規模ではない。店先におばあさんが座っているタイプの小さな店だった。昔は知り合いの工場などに自販機を置かせてもらったりもしていたが、おばあちゃんの体力がなくなるとそれも辞めてしまい、店頭販売のみを行っていた。  おばあちゃんが若いころからやっていたらしく、常連さんは多かった。高校の怖くて有名な社会教師も常連だったと知ったときは焦った。もうけを狙

          社会人編3 減らないたばこ

          中学生編2 夢を追いかけて

          ※この話はフィクションです。 中学の同級生だった林くんは大人しい子だった  林君とは小、中学校の同級生だった。背が小さくガチャピンのような顔をした林君は、おばあちゃんと妹の3人で歩いている姿をよく見かけた。話したことがある程度の仲だったが、真面目で大人しいグループに所属していた。僕ははしゃぎまわるグループにいたため、接点はなかった。  林君は中学校に上がっても大人しい子だった。学ランの第一ボタンまで閉め、何ならカラーまで止めているような真面目さだった。おばあちゃん子だった

          中学生編2 夢を追いかけて

          中学生編1 初恋の人

          ※この話はフィクションです。 僕の初恋は中学1年の時だった  毎日の通勤で、ふと男女がじゃれあっている姿を見かけた。アオハルというやつか、と思いながらふと初恋の女の子のことを思い出した。相手の名前は椎名さんという、笑顔がキュートで活発的な、二つ結びの女の子だった。 人生で初めての恋愛感情  小学生のときは恋愛感情というものがわからなかった。単純に好きか嫌いか、そこに男女の隔てはなかった。中学に入ってからもそうだった。はしゃぐノリがよければ男女関係なかった。  そんな中

          中学生編1 初恋の人

          社会人編2 インターンで壊された大学生 

          ※この話はフィクションです。 インターンでやってきた大学生  社会編1の時に勤務していた会社では、僕の所属していたパソコン関係の部署と本来業務の開発部署がまとめられていた。要は特殊な間接部門はまとめられて隅っこに追いやられていたわけだ。  開発部署には会社としての雑務が回ってきていた。新入社員教育も総務から丸投げされ、インターンの受け入れも毎年この部署が担当だった。  幸い開発部署は研究テーマをいくつもかかえており、インターン生としてもテーマに対して実験を行い、結果と考察

          社会人編2 インターンで壊された大学生 

          社会人編1 上司が何の仕事をしているかわからない

          ※この話はフィクションです。 優秀そうな仕事ぶりの上司がいた  僕は何度か転職をしている。かつて勤めていた1社での出来事だ。 10年ほど前、当時の僕は上司と同僚数人という小さな部署でパソコン関係の仕事をしていた。上司である坂本さんはカッチリ固めたオールバックに銀ぶち眼鏡、その奥の瞳は切れ長でギラギラしており、風貌だけでもとても優秀そうな雰囲気を醸し出していた。他部署との協議ではいつもイニシアチブをとり、難しいカタカナで周囲を煙に巻いていた。論理的に話すので話はいつも理解し

          社会人編1 上司が何の仕事をしているかわからない

          嘘日記を始めてみよう

          34歳、日記を始めてみるSNSの流行に伴い、短文や写真を用いた「短時間で表現できる」ツールが常識となっている令和の時代に、あえてブログをはじめてみることにした。 大学生のころはHTMLで自分の拙いイラストを乗せたホームページをFC2で開設してみたり(もちろんに忍者ツールのカウンターも設置した。自分が見た数しか増えなかったが)、mixi全盛期に恥ずかしいポエムを全体公開したりと、不特定多数に向けて自分の何かを表現したい気持ちはあった。 自分はエッセイを読むのが好きで、いろん

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