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アニメや映画の感想などなど

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これまで自分が追い求めてきたさまざまな出来事やメディアについて、その意味を考察します。
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記事一覧

「ゴジラ−1.0」を見て「シン・ゴジラ」を振り返ってみた(もちろんネタバレあり)

「ゴジラ−1.0」を見て「シン・ゴジラ」を振り返ってみた(もちろんネタバレあり)

山崎貴監督のゴジラ70周年記念最新作「ゴジラ-1.0」を見て、却ってというか必然的に「シン・ゴジラ」を思い出したので書いておきたい。

巷では「シン・ゴジラ超え確実!」とか「庵野真っ青!」などと騒がれているようで、たしかに「シン・ゴジラ」より非オタクの一般の人が感動できる内容で、VFXと人間ドラマのバランスも絶妙だったと思う。海外でも評価されるだろうという指摘も納得である。

個人的には「わだつみ

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なぜ「シン・仮面ライダー」が響く人と響かない人がいたのか?

なぜ「シン・仮面ライダー」が響く人と響かない人がいたのか?

6月4日に「終映」を迎えたシン・仮面ライダー、地方都市のMOVIXでも既に終わっていたのに終映当日だけ最終上映してくれていたので見に行った。合計5回(*^^*)

自分でもこんなにハマると思っていなかったので、途中から何回見たのかわからなくなったのだが、シン・シリーズの中でも最多視聴(シン・ゴジラ2回、シン・エヴァ3回、シン・ウルトラマン2回)となった。

最初に見たときに書いた記事でも述べたが、

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話題のNHKドキュメンタリーを見た!

話題のNHKドキュメンタリーを見た!

AmazonのPrime Videoに話題のNHKドキュメント「シン・仮面ライダー」が登場したので、シン・エヴァのときと同様、990円課金して見てみた!(以下はドキュメンタリーの内容に触れるので、ネタバレ見たくない方はここまでにしてくださいね!)

見始めて半分ほどで気がついたのは、殺陣が段取りに見えるのを嫌う意見は、最初の森の中でのアクションシーンを編集してみた時点で、庵野監督だけではなく准監督

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シン・仮面ライダーを全肯定する(追記あり)

シン・仮面ライダーを全肯定する(追記あり)

1回目は期限切れ近いクーポン消化のために見たが、気になってもう一回見た。

とにかく感じたことは、
「なぜこんなにも自分が見たかったものが見れているんだろう?」
だった。

なので、世間に蔓延している「つまらない」「庵野のオタク趣味全開」「ドキュメンタリー見たら庵野鬼畜!」などという意見に(わからなくもないが)に対する反論というわけではないが、自分の思うところを書いてみたい。もちろんネタバレ有りな

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ぼっちざろっくOP,PV,ED,LIVEシーン集

ぼっちざろっくOP,PV,ED,LIVEシーン集

ぼっちざろっくの12話、最終回が大好評のうちに終了して音楽CD届くのを待っているのだが、結束バンドの音楽を回想したくなったので公式映像を中心に集めてみました。まずはオープニング映像!

以下は結束バンドのライブシーンから、まずはSTARRYでのライブシーン。

そして最終回の文化祭「秀華祭」でのライブシーンから。

以下PV集。

ここからED集。

以下は非公式映像、消えることはないと思うけど、

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今度は「ぼっち・ざ・ろっく!」がアツい!

今度は「ぼっち・ざ・ろっく!」がアツい!

歌舞伎から一転、ロックアニメとは!オタクの振れ幅とはまあこんなものだろう(^o^)

とんでもなく人見知りすぎて中学時代は友達が出来ず、家族以外の他人と写ったのはクラスの集合写真だけという、陰キャの方にぶっとんだJK「後藤ひとり」、通称「ぼっちちゃん」が、バンドの仲間と出会い成長していくストーリーなのだけど、演奏シーンのリアルさがすごい!

最近放映された第8話があまりに素晴らしい出来だったため「

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シネマでナウシカ歌舞伎(後編)を見た!

シネマでナウシカ歌舞伎(後編)を見た!

(以下の記事にはコミック版ナウシカのネタバレと、ナウシカ歌舞伎のネタバレを含みます。またコミック版ナウシカを読んでいることを前提に書いていますので、未読の方はぜひコミック版ナウシカ全7巻を一読されることをお勧めしますm(_ _)m)

新作歌舞伎になったナウシカ(それもコミック版が原作!)を見てみたいとはずっと思っていたが、実際に劇場まで見に行くことが叶わない状況なので、それがシネマ歌舞伎として近

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ククルス・ドアンの島!(ネタバレあり)

ククルス・ドアンの島!(ネタバレあり)

これを書く前にCDBさんの素晴らしい記事を読んでしまったので、まずはこれを読んでくれい!そして自分はCDBさんの書いていない部分や見えてきたものについて書いてみようと思う。ちなみにCDBさんの記事は無料部分だけでも納得の行く内容です。

さて、リアルタイムでファーストガンダムを見た世代の自分も、実際に見始めたのは「激闘は憎しみ深く」あたりからなので、実は元作品である15話は本放送では見ていない。

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シン・ウルトラマン見てきました

シン・ウルトラマン見てきました

公開何日目に見たのかもう忘れたけど、第1週だったのは確か。
まあ、自分は庵野秀明氏と同世代なので、もうあらゆる作為が響きまくりでした。

すでにたくさんの感想や批判、称賛が溢れているので、どれも「まあ、言いたいことはわかるわかる」と言った感じですが、ツイッターで見かけた反応をいつくか紹介します。

初代を見ていた我々からしたら、すでに孫の世代の子どもたちも楽しめたそうだ。良かったよかった(*^^*

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お呼びでないと思ったが「アイの歌声を聴かせて」は傑作だった!

お呼びでないと思ったが「アイの歌声を聴かせて」は傑作だった!

「イヴの時間」の吉浦康裕監督の作品なのでどうしよっかなと思っていたが、予告編を映画館で見て主人公のAIロボットである「シオン」のイタさっぷりに「ああ、こりゃ徹底的に若い子向けの作品でオジサンはお呼びでないな」と思っていた。だが、Twitterでフォローしているタイムラインでの反響がなかなか良かったので、誕生日割引きで見ることにした(ごっつぁんですsmtさま)。

いやいやなかなかどうして!

ミュ

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4K版「ルパン三世カリオストロの城」を見てきた

4K版「ルパン三世カリオストロの城」を見てきた

40年前の記憶というよりも、何度もTV放映されたりDVDで見たときの印象を超える、圧倒的に鮮やかな配色!冒頭のカーチェイスでクラリスの運転する2CVの色があんなに鮮やかだったとは!クラリスの花嫁衣装の白も際立って美しく、まるで新作映画のような美しさ?そして声優陣も豪華というか、自分たちはこの声で育ったのだなあと実感させてくれる顔ぶれ。クラリスの島本さんがめっちゃ若い声!

山田康雄(ルパン三世)/

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突然思い出して原田知世の「時をかける少女」を見た

突然思い出して原田知世の「時をかける少女」を見た

細田版「時をかける少女」の主人公役、仲里依紗が、その後実写版でも主役を演じているという情報に接して、1983年版の原田知世主演の角川映画を見た30数年前の記憶が蘇ってきた。

たぶん、併映の「探偵物語」を期待して見に行ったのだと思うが、原田知世のまっすぐな素人っぽさが印象的だったのと、ラストでの上原謙と入江たか子のお二人のにじみ出るような表情が圧倒的にエモーショナルでむしろこのシーンに心を奪われて

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気になって「蜜蜂と遠雷」の原作を一気読みした

気になって「蜜蜂と遠雷」の原作を一気読みした

先日書いた「緊急事態で映画館に行きたくないので「蜂蜜と遠雷」をアマゾンで見た」の続きです。

映画は素晴らしかった(特にラストの演奏)が、なんとなくちぐはぐな印象があって、無理やりあてはめたジグソーパズル感というか、映画の流れで描かれるべき登場人物の感情のしりとりがうまくつながっていないような気がしたので、原作を読んでみた。

3年おきに開かれる、モデルとなったコンクールを4回12年かけて取材した

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緊急事態で映画館に行きたくないので「蜂蜜と遠雷」をアマゾンで見た(修正あり)

緊急事態で映画館に行きたくないので「蜂蜜と遠雷」をアマゾンで見た(修正あり)

日曜の朝方イタリアの知人と近日中のプレゼンについてメッセージをやり取りしていたら「日曜の朝なのにこれから仕事するのか?もっとイタリア人みたいに人生を楽しめ(^o^)」と言われてしまった。

でも緊急事態で出歩けないし映画館へも行きたくないので、仕方なくアマゾンプライムで「蜂蜜と遠雷」という、ピアノコンクールを題材にした日本映画を見たのだけど、思うところあって感想を書いておく。2019年公開の映画な

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