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エッセイを集めたマガジンです。
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記事一覧

10年間居場所だったnoteに寄せて

10年間居場所だったnoteに寄せて

2024年明けて、1本目のnoteを書きます。今年は元旦から、みなさまには大変ご心配をおかけいたしました。能登への義援金、寄付のお申し出もぞくぞくと仲良くしてくださっているかたたちから届き、なんてありがたいんだろうとしみじみ思いました。

ただ、このnoteでは震災のことに触れません。ここではない場所で、あらためて書きたいと考えています。いま、さまざまな状況に置かれている方がいるなか、できることを

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ものの見方が粗くはないか

ものの見方が粗くはないか

世界を解釈するときに、五色のクレヨンで描き出すことと、百色のクレヨンで描き出すことでは、やはり解釈のレベルには差が出るだろう。

最近、私は自分がたいして画材の数をもっていないことに気付き始めた。それでいて世界を描きだそうとするために、壁にぶつかっている。

丁寧に編まれた小説や記事の文章を読んでいると、書いた人が「どんなに世界を細やかに、またシビアに見ているか」が伝わり「私はまだまだものを見る技

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【インタビュー】~本と人との出会いを楽しむ~金沢・石引商店街の私設図書館「Community & Library コトノハ」

【インタビュー】~本と人との出会いを楽しむ~金沢・石引商店街の私設図書館「Community & Library コトノハ」

古都・金沢市街地の、兼六園から小立野方面に向かう地区、石引商店街のなかに、私設図書館 兼 コミュニティスペース「Community & Library コトノハ」(以下コトノハと略します)が2022年11月にオープンしました。金沢市内の印刷会社「栄光プリント」を経営するご夫妻、出村有基さんと妻の真妃さんがクラウドファンディングで資金を募り開設にこぎつけました。

もともと真妃さんと、同じ職場に勤め

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人の山をまぶしく見上げながら、自分の山を登る

人の山をまぶしく見上げながら、自分の山を登る

才覚が乏しいながらも細く長く執筆を続けたいと思っているので、生活費のため外で働くし、長い人生を見据えて家族やときには友人を優先にする時間も取っていくことはすごく大事だとも思っている。大事な人間関係を良好に保つには、定期的なメンテナンスはどうしても要るのだった。

自己実現はもちろんしたい。でも実人生を守れてこその夢だから、とも同時に思う私だ。

デビューしてから「自分にとって一番大切なことは何だ?

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落ちたけど創作大賞出して最高に楽しかったという話 #呑みながら書きました

落ちたけど創作大賞出して最高に楽しかったという話 #呑みながら書きました

こんばんはー!
呑み書き、前回は書けなかったので今回は書きますyお。

マリナさんありがとうー!あきらとさんは元気かな…

あ、そうそう。そう。
創作大賞、ひっそり出していたんですけど、中間に残れなかったのdす!

出したときの気持ちは、ここに綴っていてね。

もう本当に、これ以上でも以下でもない気持ちをつづったんで、中間通れなかったのは本当に残念だったのだけど、ああすればよかったこうすればよかっ

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不安を手放す

不安を手放す

最近、不安にかられたときに「すぐ深呼吸して、メタ認知して、手放す」ができるようになりたいなあと思っています。

もともと、心配性で不安になりやすい性格。でも「こんな年中すぐ不安になって、ストレスかかってばかりいたら、病気になっちゃうよ?」と思うことがありまして。

なので、まずふーっと息を吸って、吐く。このとき、悪いイメージも一緒に吐き出してしまうようにつとめる。

そして、メタ認知をする。

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近況や面白かった執筆アドバイスなど

近況や面白かった執筆アドバイスなど

みなさんこんにちはー!上田です。

連載「梅の湯となりの小町さん」たくさん読んでいただきありがとうございます。note公式さんに、今日の注目記事にも選んでいただいて、見たことのないビュー数を叩き出しています……やば。感想お気軽にくださると、飛び上がって喜びます。

しかし現在、出版社さんとのお仕事もちょっとずつ進めておりまして、小町さんの更新については不定期だと思っていてくださるとありがたいです。

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簡単に答えを出してしまわない

簡単に答えを出してしまわない

猛暑な日々が続いていますね…!

みなさんお元気にされていますか? 元気ではなくても、無事に生き延びることを目標にしたほうがいいくらいの気候ですよね。どうぞご自愛ください。

のっけからですが、ふと「小説、なんでずっと書き続けてるんだろう」と思ってみたんですね。

この問いは前々からずーっと私のなかにあるのですが、出たひとつの回答としては「どうしてもどうしても人生が終わるまでにレベルの高い小説を書

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紙の本を喰らって咀嚼して血肉にする

紙の本を喰らって咀嚼して血肉にする

小さい頃から、本が好きで好きで仕方がなかった。ときおり気まぐれに買ってもらえた児童文庫を丁寧になめるように読んで、読んで、また読んだ。

小学生のころ。市立図書館に行って、たくさん本を借りてきて、子供ながらに「あまり興味のない本」と「何度も繰り返して読みたくなる本」の両方があることに気づいていた。

繰り返し読みたくなる本は、それこそ何度も借りてきて読んだ。誕生日などに、その繰り返し読んだ本を買っ

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ものがたり珈琲に短編小説を寄稿しました

ものがたり珈琲に短編小説を寄稿しました

みなさま、おはようございます!上田です。
このたびものがたり珈琲さまから依頼され、短編小説を書きおろしました!

ものがたり珈琲とは、コーヒーと小説がセットで届く体験型定期便、またはペアリングギフトのサービスです。ブレンドの監修をされているのは、世界No.1バリスタの粕谷哲さんです。

サイトはこちらから。

以前から、noteの知人でものがたり珈琲に寄稿している方を幾人も知っており、ひそかに「私

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本を書いていく暮らしを

本を書いていく暮らしを

おはようございます、上田です。
引っ越しが佳境です…!
早く片づけて、楽になりたいのですが、あと少し……。

最近、自分のなかで心境に変化があったので、noteを書きます。
「本を書きながら人生を生きていこう」と、最近気持ちが定まりました。

36歳のとき「金沢 洋食屋ななかまど物語」が書籍化され、昨年の11月、39歳のときに「ゆきのひのふろふきだいこん」の絵本原作をやりましたが、上記のように思え

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創作大賞、応募しました

創作大賞、応募しました

おはようございます、上田です!
noteの創作大賞2023に「シンデレラの侍女」という作品で応募しました。恋愛小説部門への応募になります。

創作大賞2023の開催が発表されたのが4月25日。ふたを開けてみたら、今回本当にたくさんの小説に特化した賞ができていて、すごくすごく私は嬉しかったんです。

2014年の7月からnoteで短編を書いては投稿してきました。当時は千字程度のものしか書けず、でもみ

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これからこんな暮らしをしたい

これからこんな暮らしをしたい

6月下旬から、生活が変わる。また家族の転勤で引っ越すのだ。私のここ数年の引っ越し歴を知っている方は「またあ~?」と笑ってしまうだろう。でも、異動とあらば仕方がない。引っ越しだ。

引っ越しにともない、5月末でいまの職場を退職する。引っ越したあと、職を探すかどうかだいぶ家族内で話し合ったが、この数ヶ月コロナの後遺症もあり、私が疲れに疲れていたのもあって「少し休んだら」ということに落ち着いた。

引っ

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体への意識

もうすぐ三十代が終わる。三十代半ばごろから「体への意識が私は低い」ということを自覚する場面に何度も見舞われた。膝を傷めたり、ぎっくり腰になったり、またコロナに先秋かかったあと疲労感が強くなり、どうしたものかと思っていた。

そんななか、先日の日記で書いた友人(Mちゃんとしよう)宅に泊まりにいったとき、夜一緒にストレッチをする機会があった。彼女は趣味でフラダンスを十年続けていたり、学生時代はテニスを

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