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生まれた時から家に猫がいました。以来、猫と暮らすことが当たり前の人生。猫の気持ち、考え…

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生まれた時から家に猫がいました。以来、猫と暮らすことが当たり前の人生。猫の気持ち、考えること、なんでもわかっちゃう。訳あって、7年間育ててくれたおにいさんのところから、小さな荷物を持って、ひとりで引っ越してきた猫。その猫の依頼を受け、代筆をすることといたしました。

最近の記事

オバはん、階段の昇降に苦戦🐾ニコニコ理学療法士さんたちは叱咤、激励、ベタ褒め

リハビリは延長期間に入り、階段の練習が始まった。 今は数段の階段を上り降りするとき、まず片足を乗せ、その足の横にもう一方の足を並べるように、つまり一段ずつ足を揃えて昇り降りをしている。 手すりか壁に手を置く。 「トントン、トントン」と軽快に階段を昇り降りする日は来ないかも。 いや、別に来なくてもいいし。ほっとけばいずれ来るかも、なーんて超消極的になっている。今はどこにでもエレベーターやエスカレーターがあるし。 苦手なものを避ける典型的な言い訳だ。 理学療法士さんは、穏や

    • オバはん、赤いランドセルの男の子に会う

      オバはんはリハビリも進み、日々歩行練習に励む。 だが、今でも段差に注意して歩く。 後ろから追い抜いていく自転車に身がすくむ。 その日、視線の先には、小学生の楽しそうな下校集団。 3、4年生かな、5人くらいがこっちに向かってくる。 集団は絶対まっすぐ歩かない。 クネクネと曲線を描いて進んでくる。 時々小走りになって、お互いぶつかったりする。 ぶつかったら大笑いする。 袋なども持っていて、それをぶんぶんふり回す。 オバはんはだんだん迫ってくる集団をどう避けるか、考えた。 そ

      • オバはん、タケコプターを拾う🙀

        オバはんがリハビリのため、外歩きを始めた頃、家から150メートルのところにあるベンチが目標だった。1日に300メートルを歩いた。 そして、1往復、2往復、と距離を延ばしてきた。 春になって、リハビリの保険適用期間も延長され、今はベンチを通り過ぎ、1日に2キロも歩けるようになった。 この日、オバはんはベンチの横で「タケコプター」が落ちているのを見た。 「あ! タケコプター!」 (だから、竹とんぼだってば) これまで曲がらなかったヒザも100度を達成したオバはん。 ゆっくり

        • 猫💬 「オバはんが怖いのは1センチだって」

          オバはん、骨折後のリハビリ、150日の制限が延長され、178日目。 傷めているのは左手首と右ヒザなので、患部を結ぶとちょうどカラダの斜めを通る線が引ける(引かないけど)。 そのため、歩く時のカラダ全体のバランスが崩れやすくなるんだ。 その点も視野に入れた歩行練習をしてきた。 リハビリでは1キロのウエイトをコップに見立て、口元まで持っていくトレーニングが始まっていた。 「グラスを左手で持ち上げて飲み物を飲む練習ですよ」と理学療法士さん。 さらに手を頭の上まで持っていけるよ

        オバはん、階段の昇降に苦戦🐾ニコニコ理学療法士さんたちは叱咤、激励、ベタ褒め

          猫💬「オバはん、リハビリ延長だって」〜リハビリ162日目

          骨折後のオバはんは4月に入ってもリハビリに通ってる。 検査と診察後、医師から「延長、しますね」 「とても良くなっているし、もう少し続けることで、もっと改善できそうなので」と。「良くなっているから延長」とは? 一度聞いただけでは意味がわからないけど、まあ、オバはんはリハビリ続けたかったので、「それは、どーゆー意味ですかっ!」なーんてことは言わない。 その代わり、「よろしくおねがいします」と言った。 まあ、とにかく今日で162日目のリハビリに突入した。 なんとなくぼんやりし

          猫💬「オバはん、リハビリ延長だって」〜リハビリ162日目

          🙀オバはん、下を向いて歩く。だから見えるものがある🌸

          オバはんは歩行のスピードも上がり、「少し遅めに歩く人」程度になった。 でも、リハビリ中。 安全そうな道を選んで歩くため、下を向いて歩いてしまう。 だからこそ見えるものがあるらしい。 この日はテンポ良く歩けそうだったので、どんどん進む。 すると、「あっ!! 危ない」 この道路は歩道で、平坦な道のはず。 どうして一部がこんなになってるの? 少しの段差も、今のオバはんにはとても怖いもの。 周りを見るといくつもあった。全部大きな桜の横だ。 よく見ると何ヵ所も。 老木の生命力。

          🙀オバはん、下を向いて歩く。だから見えるものがある🌸

          🙀オバはん気分が急降下する。リハビリの日数制限て何?」

          オバはんが骨折後のリハビリを受け始めてから130日が過ぎた。 「そうかあ……もうリハビリ130日もやってきたんだ」 などと、のんびり振り返っている場合ではない。 今回リハビリが始まるときに、理学療法士さんから説明されたでしょ、オバはん! あ、そう言えばそうだった。 「リハビリは骨折の場合、150日間受けられます」って。 …..でも、すごく曖昧な感じ。なんかわからないけどぼんやりしてる。 そう思ったけど、当初は手も足も痛いし、動かないし。 結局あまり考えずにきた。 でも、

          🙀オバはん気分が急降下する。リハビリの日数制限て何?」

          🙀猫、複雑な気持ちになる。「あくびちゃんて誰?💬」

          骨折後リハビリ中のオバはん。猫が息子ちゃんちで暮らし始めて5ヶ月。 お誕生日も息子ちゃんちで迎え、9歳になった。 息子ちゃんはよく猫の写真を撮って、オバはんに送ってる。 この日は、オバはんから息子ちゃんに写真が送られてきた。 その写真を見て息子ちゃんとおねえさんは 「うわー、かわいい」などと言ってる。 猫「え?なに?」 「見て、見て、きれいな毛色だね」 「結構大きな声で鳴くんだって」 猫には写真を見せてくれない。 むしろ、ちょっと隠すように見てる。 「これ、猫に見せ

          🙀猫、複雑な気持ちになる。「あくびちゃんて誰?💬」

          🎉猫、9歳の誕生日を迎える🎂

          オバはんのケガのため、息子ちゃんちで暮らす猫。 9歳になった。 猫は、7年間育ててくれたおにいさんとお別れし、知らないオバはんのところに引っ越してきた。 おにいさんとのお別れは本当に悲しかったけど、おにいさんもとても悲しかった。 どうしても一緒に暮らせない事情ができて、おにいさんは数ヶ月かけて猫の引っ越し先を探してくれたんだ。 そして猫はオバはんのところにやってきた。 おにいさんはどうして暮らせなくなったのかを猫に一生懸命説明してくれたよ。 とっても悲しかったけど、猫

          🎉猫、9歳の誕生日を迎える🎂

          猫😸「オバはん、リハビリ中でも美容院に行ったんだって」

          骨折後リハビリ中のオバはん。 リハビリの成果も感じられるようになったら、 伸びっぱなしボサボサ髪が気になり始めた。 気になり始めると、毎日毎日気になる。 でも、悩む。 いつもの美容院は遠いし、迷惑かもと、気が引けるし。 一人で歩いて行ける美容院で、「リハビリ中のかた大歓迎」なんて美容院。 ………あるわけないか。 でも、オバはんはこういう時、妙に粘り強い。 ケガや病気で髪のお手入れに困っている人も、気軽に行ける美容院。 「自宅から近い」も条件に入れて「わがままピンポイン

          猫😸「オバはん、リハビリ中でも美容院に行ったんだって」

          猫😸「オバはんは家の中で自主リハビリについて考える」

          この日、東京も雪。 これまでも雪の予報は何回かあったけど、本当に積もるなんてことはなかった。 オバはんは今日も日課の「ベンチ往復」をするつもりだったらしい。 ところが、これだ! 今日は外に出られない。 家の中でできることをやろう。 リハビリで教わったスクワット、足踏み、ストレッチ。 最近「歩数を記録する」ことが楽しみになっていたオバはんは、ちょっと残念。 そういえば家の中だけで1日3000歩歩くって人いたな。 「家の中 3000歩」でポチ💻 いた!家の中だけで毎日歩

          猫😸「オバはんは家の中で自主リハビリについて考える」

          猫🙀「オバはんはカレンダーに『楽しいリハビリ』って書くんだよ」

          冷蔵庫の扉に予定を書き入れるカレンダー。 退院後のカレンダーは、ほぼ白紙。 だってオバはん、予定がないから。 書き入れてあるのは、週に2回のリハビリと月1回の検査、診察の日。 まあ、曜日も時間もいつも同じだから書かなくてもいいんだけどね。 でもケガする前は、にぎやかなカレンダーだった。 何でもかんでも書き込んでたからね。 買い物リストや猫の予定まで書いてあった。 「猫トイレのシャワー掃除」とか。 これはトイレを分解し、シャワーで洗う日ってことね。 オバはんはいつも「自分

          猫🙀「オバはんはカレンダーに『楽しいリハビリ』って書くんだよ」

          「左手の存在を忘れないで」理学療法士さんの言葉に猫も納得

          週2回理学療法士さんの施術を受けているオバはん。 初めの頃は成果も見えず、不安になることもあった。 でも成果の見えないリハビリをとにかく毎日積み重ねた。 ある日「あれ?」「なんか違う」 歩く速度がほんの少し上がったと自分でわかった。 動かない左手の親指と人差し指の先がくっついて「OK」ができた! 「急にできたっ」と思ったけど、そうではない。 見えない成果が積み重なった結果、突然形になって現れた「OK」 最初はちょっとプルプルしてたけど、すぐに安定の「OK」 小さなことの

          「左手の存在を忘れないで」理学療法士さんの言葉に猫も納得

          猫は、床に落ちたものを拾えないオバはんのことを知った

          えっ? オバはん、そんなこともできないの? 「まあね、でも、すぐできるようになる、つもり」 オバはんは右ヒザがあんまり曲がらない。 それで、今のところ床に落としたものが拾えないんだって。 自分で落としたスプーンとか、お箸とか。 足のリハビリは主に膝を曲げるための施術になってる。 理学療法士さんの施術直後は結構曲がって、90度までいくようになった。 でも、少し時間が経つとそんなに曲がらない。 ある日ベンチまでの歩行練習の途中、道に小さな白い袋がひとつ落ちてた。 「調剤

          猫は、床に落ちたものを拾えないオバはんのことを知った

          リハビリ友だち「おにぎり君」登場🐕‍🦺   実は猫の忘れ物

          息子ちゃんちで暮らす猫。 オバはんちに忘れ物をした。 例えばこれ。 猫じゃすり、オバはんに貸してあげてもいいけど。 (いいよ。遠慮しとく) それから、これ。 どっち? カップ? 犬? だれ? 猫の友だち。身長12センチ。 カップも持てる。 オバはんは左手のリハビリも必要。 パーはできるけどグーがなかなかできないんだ。 だから、できるだけ左手をグーの形に近づける練習。 「何かを握る」という理学療法士さんのアドバイス。 小さめのボールとか? そこで登場したのが、「

          リハビリ友だち「おにぎり君」登場🐕‍🦺   実は猫の忘れ物

          猫が聞いた「鳩さんたちのおしゃべり」

          オバはんは今日もリハビリ。理学療法士さんの施術を受ける週2日以外は自主リハビリをやる。 まず、いつもの「ベンチ往復」 最初は1往復でも疲れていたけど、3往復できるようになった。 オバはんは相変わらずノロノロ歩き。まだ速度は上がらない。 今日は3羽の鳩さんたちに出会った。 オバはんが近づいてきても鳩さんたちは全然逃げない。 気づかないのかな。 足音があまりにも遅く、リズムも一定ではないからなのかな。 人間が来ているとは思ってないのかも。 …..でも、そうでもないみたい

          猫が聞いた「鳩さんたちのおしゃべり」