マガジンのカバー画像

大学改革

88
運営しているクリエイター

2020年1月の記事一覧

世界でダントツ社会人が学ばない国、日本で、リカレント教育を流行らすのに必要なこと。

世界でダントツ社会人が学ばない国、日本で、リカレント教育を流行らすのに必要なこと。

リカレント教育の推進は、個人的にすごく興味があって、以前よりこのテーマに関わるお仕事をさせてもらっているし、学び直しをテーマにした書籍の執筆(コレとかコレ)なんかにも精力的に取り組んでいます。で、あれこれ頑張ってはいるものの、このたびパーソル総合研究所から衝撃的な調査結果が公表され、いろいろと打ちのめされてしまったので、今回はそれについて書こうと思います。

この調査、なかなか衝撃的な内容が書かれ

もっとみる
大学が“一般的な何か”を伝えるという貴重な機会をフル活用したウェブサイト(東洋大)

大学が“一般的な何か”を伝えるという貴重な機会をフル活用したウェブサイト(東洋大)

みなさんは東洋大学にどんなイメージをお持ちですか?

関西圏で暮らす、私の場合、創立者が井上円了という哲学者であること、スポーツ(とくに駅伝)が強いこと、広報活動がややヤンチャであることの3つが、まず思い浮かびます。

東洋大学が新たに立ち上げた特設サイトが、見事なまでにこの特徴を兼ね揃えていたので、今回はこのサイトを取り上げたいと思います。大学の特色づけ、延いてはブランディングを考えるうえで、こ

もっとみる
わかっているようでわかっていない!?私立大学と国立大学の異文化理解を推進しよう。

わかっているようでわかっていない!?私立大学と国立大学の異文化理解を推進しよう。

以前、noteで「名古屋六大学トップメッセージフォーラム」というイベントを取り上げ、学長メッセージはつまらなさそうに見えて(実際につまらないこともあるけれど)、実は大事なものなんだよ、ということをまとめました。今回、同じ取り組みを見て、まったく違うことを思ったので、あらためてそれについて書いてみようと思います。

今回、書きたいことの結論を先に述べてしまうと、国公立と私立のゆるいつながりを、今つく

もっとみる
これから絶対に必要になる“養命酒的大学改革”を、今、はじめよう。(駒澤大)

これから絶対に必要になる“養命酒的大学改革”を、今、はじめよう。(駒澤大)

「大学改革」という言葉から、まずイメージするのは新学部の開設であったり、キャンパスの移転であったり、何かしら物理的な大きな変化ではないでしょうか。実際、こういった大きな改革をたくさんの大学が取り組んできたし、今なお現在進行形で取り組んでいる大学がいっぱいあります。

大学業界で働いていると、このような大きな改革とは別に、より深く、本質的な部分にメスを入れる大学改革が増えてきている印象があり、今後さ

もっとみる