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俳句・短歌・詩

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俳人を目指す、ど素人俳句バカ★の俳句と短歌、詩についての熱い思いや考察、自作句など。
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記事一覧

薫らない金木犀

薫らない金木犀

9月、父の訃報届く。

八月尽向かいのホームに父の影

火葬場のある駅に住む夜学生
黒服の人と毎朝すれ違う
暇だから早く着いたと旧き友
冷たくて熱い火葬場天高し
葬儀所で働く人の無表情
売店のおばちゃんたちの笑い声
水澄むや喪服の下は素足です
喪主様は、聞かれ慌てて席を立つ

棺ともディスタンスのままさようなら
焼香の正しい仕方盗み見る
棺だけ触ってみても秋の風
この釘で出てこぬようにする死者を

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スピも俳句も哲学も。

スピも俳句も哲学も。

今日はスピリチュアル方面の友人のランチ会へ。
最近個人的には落ち着いているスピリチュアルや心理・精神世界への興味だけど、やはり骨太で地に足の着いていてかつそっちの世界に詳しい人たちとの会話は豊かで楽しかった。なぜか行きしなにめっちゃアンチ・スピリチュアルなブログを読んでいたのだけど、結果的にはスピリチュアルにも色々あるよな、という整理ができてすっきり。自分と違う思考や嗜好を否定しても不毛なだけだ。

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バレンタイン、鳥が交尾をはじめる日

バレンタイン、鳥が交尾をはじめる日

俳句を始めて知ったこと。
歳時記という、俳句に必須の「季語」が載ってる辞書にはね、「バレンタインデー:ローマの聖バレンタイン殉教の日。鳥が交尾をはじめる日と言われ…」とあるんです。

商業主義に踊らされてすっかり浮ついたイメージのバレンタインが、「鳥が交尾を始める日」って!直截的すぎる…wwめっちゃ面白いwww

と思って、「バレンタイン鳥が交尾をはじめる日」という句を詠んだのですが、俳句の諸先輩

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俳句は自分との対話である

俳句は自分との対話である

親子で一緒に子どもたちを見守って遊ばせる、自主保育グループをやっている。その自主保育の活動の中で、「性と生のお話会」というのを一年ほどみんなで続けてきた。ファシリテーターとしてMさんをお招きして月一回。子どもたちに性をどう伝えるかを考え、学ぶ場として始まったのだけど、毎回、その日の自分の気分や体調などを話すチェックインの時間があった。

それがとてもよくて、何より自分のその時の「感じ」を見つめて言

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表現者として生きる

表現者として生きる

臆病者俳句との出会いは去年の夏。
京都市立芸術センターでの「 mimacul(ミマカル)ー「文体」を歩く半年間のワークショップー」という、ダンサーで文筆家の増田美佳さんのWS(ワークショップ)に参加したのがきっかけだ。

これまで、本が好きで書店員や編集者として仕事をしていたこともあった。編集者をやってみて、私はサポート役ではなくて自分が書きたい、表に出たい人だと分かり、辞めた。だけど、夫の転勤や

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母、俳句と恋に落ちる。

母、俳句と恋に落ちる。

旧暦新年明けましておめでとうございます。

はじめまして、2歳娘と4歳息子の母たまなです。
一年間アメブロで書いていたのだけど、この度お引越ししました。シンプルなデザインが気に入って、初noteにしてみた。どんな感じかなー。

そう、心機一転新しいブログにしたのには理由があって。私、恋に落ちてしまったのです。そう、運命の人、かもしれない、俳句さんと…。

出会いは半年前、そして本格的に作句しだした

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