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Vol43「空き家バンク」はなぜ盛況?

自治体が運営をする「空き家バンク」が盛況である。全国約1,700ある自治体のなかで、およそ1,200の自治体が「空き家バンク」に取り組んでいます。
「どうして、これほどまでに盛況なのか?」を書いてみました。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談経験から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ コロナ禍がもたらした影響とは?

 
コロナ禍を経て、家にいる時間が増えたことから、住宅購入の志向に変化が起きていると言われています。

例えば、あるハウスメーカーが「コロナ禍による住宅購入の意欲の変化について」調査したアンケート結果では、
これまで戸建ての購入を希望する人 54%
マンションの購入を希望する人   46%
でした。

しかし、コロナ禍を経て、マンションの購入を希望していた人の中から78%の人が、戸建て購入に変わったとする結果となりました。
 
特に、過密を回避する目的から、都市圏ではなく田舎で空き家(中古住宅)の購入を希望する人が増えています。
 
一方で、コロナ禍によって、住居地にこだわらないリモートワーカー等から、田舎を目指す人が急増しました。

こうしたコロナ禍により、私たちの生活スタイルが大きく変化し、田舎移住✕空き家のマッチングが増えたと言えます。

2⃣ 自治体が「空き家バンク」に注目するのはなぜ?


地方の自治体では空き家の増加が深刻な問題となっています。
特に、地方における空き家の大半が、「その他の空き家」に分類される、放置された空き家です。
ある程度の価値のある空き家であれば、地域の不動産業者が取り扱います。
しかし、放置された価値がほとんどない空き家は、不動産業者も手を付けたがりません。
実際に、地方の空き家の3割が、価値のない空き家と言われています。

こうした価値のない空き家が増加することで、町の景観を崩し、治安の悪化にもつながります。
人口の減少にともない、限界集落等で放置された空き家が増えることで、町の魅力は薄れ、人口の減少をさらに加速することにもなります。

そこで地方の自治体は、不動産の売買資格を保有しなくても、特例として不動産の紹介を認められた「空き家バンク」に注目が集まりした。

こうした背景から、価値のない空き家の増加問題に、有効な手段として、自治体が取り組むようになりました。
 

3⃣ 移住希望者が「空き家バンク」に注目するのはなぜ?


特に居住地を選ばないで仕事ができる、リモートワーカー等の増加にともない、田舎での安価な空き家(中古住宅)に注目する人が増えています。
こうした移住希望者の空き家志向が高まる一方で、地方の空き家情報の収集には苦労をしています。

例えば、知らない町で空き家情報を探そうとしても、その地域の不動産業者もわかりません。
また、地域の不動産業者は、これまでは地元の人を対象に商売をしてきた傾向があるため、都会から移住者の対応には戸惑います。
折角、田舎に移住しようとしても、中々、空き家の情報が得られないの現実です。

そのなかで、有効な手段として注目をされているのが自治体の運営する「空き家バンク」になります。
自治体が介入をしていることで、安心できることもあります。

国土交通省のHPには、全国自治体の空き家バンクの窓口一覧を閲覧できることから、地域の不動産業者よりも、自治体の空き家バンクの方が情報を得やすいことから、活用する人が急激に増えています。

今後、法改正などから、空き家バンクの掲載情報はますます増えてくることが予想されています。
そうすることで、安価な空き家を購入して田舎暮らしを希望する人にとっては、情報を得やすくなることになります。

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最後に私のおススメ移住地をご紹介

宮崎県飫肥町

九州の小京都と呼ばれる飫肥町は、今なお城下町として、その町並みは重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
日南市からもほど近く、私の大好きな町です。
最近は、宮崎市からの高速道路も開通し、とてもアクセスが良くなりました。

町を歩けば、用水路にたくさんの鯉が泳いでいます。
この飫肥町に来たら、食べ歩きがおススメです。
人気は「厚焼卵」です。
もちもちなプリン食感で普通の卵焼きとは違います。
まず、無料の駐車場に車を止めたら、5枚の引換券がついた「あゆみちゃんマップ 」を手にして、町歩きを楽しんでください。

江戸時代からの歴史的町並みを歩いていたら、心が休まるの間違いなしですね。


最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで17年間2000組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。