みなさん、こんにちは!インベストリンゴです!
こちらの✉️ニュースレターでは、🚀ローンチに先立ち、日々、当社米国株アナリスト、並びに、彼らの最新のコンテンツを紹介していきます。
本日のアナリストは、香港🇭🇰を拠点に活動している、ウィリアム・キーティング氏です。
自己紹介
キーティング氏は、半導体とテクノロジーのリサーチ&コンサルティング会社であるIngenuity (Hong Kong) Ltdの創立者兼CEO。
半導体業界において重要性の高いニッチなテーマを専門。
主に、インテル、AMD、サムスン、アップル、マイクロン等の企業や、ASML、AMAT、キヤノン、ニコンなどの主要機器サプライヤーの製品、ロードマップ、技術に焦点を当てたリサーチ、並びに、コンサルティング・サービスを提供。
Ingenuity設立前は、1992年から2014年までの20年以上に渡りインテル・コーポレーションに勤務。
当初はAIシステムのスペシャリストとして採用。
その後、同社の最先端の300mmファクトリー・ネットワークをグローバルにサポートするファクトリー・オートメーション・システムの責任者に就任。2000年には、インテル社内にITコンサルティング組織、「IT Flex Services」を設立。
500人規模のグローバル・チームに成長させ、現在もインテルのIT部門の中核を担っている。
2005年には、アジア太平洋地域、並びに、中国・日本地域担当のITディレクターに就任。これの地域のインテルの全てのオフィスと製造施設のITシステムの責任者を担当し、現在に至る。
最新のレポート紹介
KLA / KLAC:半導体・AI関連成長株の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し Part 2
Ticker: KLAC / 3558文字 / 所要時間8分程度
サマリー
KLACの2024年の見通しは、特に上半期に大幅な成長が見込まれず、下半期に望みを託すというもので、前回示したとおりの展開となっている。
LRCXの決算説明会では、株価の異常な上昇と予想以上に遅い回復が懸念材料として取り上げられている。
決算説明会におけるアナリストのアルキュリ氏とCFOのヒギンズ氏の対話では、KLACのユニークな課題である12ヶ月を超える受注への対応が強調されている。
その中で、ASMLのような競合他社と比較して、不確実なプロジェクトコミットメントや高い受注変動による潜在的なリスクが示唆された。
今後のKLACの見通しについて
10月の時点で、KLA(KLAC)は2024年が少なくとも前半まではどのように展開するかをすでに描いており、そして今、まさにそれが起こっている。
実際の成長は見えず、下半期が上半期より良くなるという漠然とした希望があるだけである。
このような背景から、ラム・リサーチ(LRCX)の決算の際にお伝えしたのと同じ懸念、すなわち、「株価はこの1年で驚異的な上昇を遂げたが、回復のスピードは遅く予想よりも時間がかかっており、さらに、今後2四半期は、あまり良いニュースは期待できない」という点を改めて強調したい。
そして、決算説明会において、アナリストのティモシー・アルキュリ氏とCFOのブレン・ヒギンズ氏のやり取りは、下記のような流れで始まった。
この質問に対してヒギンズ氏は次のように答えている。
一方で、前四半期の決算説明会では、ヒギンズ氏はこれらの顧客からの前払い金について言及し、その額は約8億ドルにのぼると指摘していた。
しかし、これは、12ヶ月以上滞留している約50億ドルの注文のごく一部である。
その答えに納得がいかなかったのか、アルキュリ氏がフォローアップの質問を下記の通り返している。
そして、下記の通り、ヒギンズ氏はまたしても、顧客が必要な時期よりずっと前に注文を出すという現象について説明しようとしている。
そして、下記のヒギンズ氏への最後の発言においては、アルキュリ氏は納得していないようで、少し皮肉っぽくさえなっている。
このやりとりが私たちの注意を引いたのは、KLACと競合他社との大きな違い、つまり機器のリードタイムを浮き彫りにしているからである。
ツールの性質上、KLACのリードタイムは同業他社よりもはるかに短い。
そして、同社の最も長いリードタイムは、第5世代光学検査ツールのリードタイムで、現在7-9ヶ月である。
この結果、一般的にKLACの顧客は、同業他社の顧客ほど前もって発注する必要がないということになる。
しかし、12カ月枠外の受注が非常に多い(50億ドル相当)という事実は、これらの受注のかなりの部分が、12カ月枠内の受注よりも確定していない可能性が高く、解約の可能性が高いプロジェクトに関するものであることを示唆している。
ただし、私はこの点を過度に誇張するつもりはない。
なぜなら、オーダーブック(注文書)はオーダーブックに過ぎないからである。
しかし、私の直感では、KLACの受注残、特に12ヶ月を超える受注残は、例えばASMLのケースに見られるような強固なものではない。
そのため、KLACはより多くのリスクを抱えており、今後、キャンセル等を経験する可能性が高いと見ている。
今期、このような遅延が1件発生し、その長さは最大1年、金額は約2億ドルに上ったという事実は、この仮説を裏付けるものであると考える。
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