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【近代・後⑤】『ふしぎの国のバード』~日本が「世界史」の舞台へ上がるとき~
※ 本記事は記事シリーズ「あのマンガ、世界史でいうとどのへん?」の記事です。
※ サムネは『ふしぎの国のバード』1巻表紙より
前後編に渡った近世の章も今回で最後です。
長い中世を抜けて市民革命と産業革命を経たヨーロッパは大きく力を付け、19世紀の後半にもなると、そこには現代の生活にも似た「石油」と「電気」で支えられる華やかな消費活動が姿を現すほどになっていました。しかし、その生活はアジア・
『よふかしのうた』完結によせて ~異なる世界を見つめるそのまなざし~
※ サムネは『よふかしのうた』20巻(完)表紙より。
0. はじめに 『よふかしのうた』を全て読み終わりました。非常に見どころの多い、素晴らしい作品だったと思います。
個人的にいわゆる「日常系」(死語・・・?)にあたるような作品を読むことがほとんどなく、少なくとも序盤は主人公・コウとヒロイン・ナズナの何でもない夜の日常を描くこの作品に対し、当初はあまり入れ込んでいませんでした。
しかし、登
【近代・後②】『エマ』~産業革命がもたらした新たな英国社会と、「身分差」の意味~
※ 本記事は記事シリーズ「あのマンガ、世界史でいうとどのへん?」の記事です。
※ サムネは『エマ』1巻表紙より
英仏における市民革命と、前記事の『片喰と黄金』で見た超大国アメリカ合衆国の誕生。
これまで見てきた歴史上の世界は、例えば「王様」がいたり、農業が主な産業だったりとまさに「昔の世界」であったわけですが、この2つの大事件をもって、世界は急激に私たちのよく知るすがたへと変貌を遂げていくこ
『あのマンガ、世界史でいうとどのへん?』、目次を全て公開しました!
おおよそ定期連載しております、様々な歴史マンガをその世界史上の背景から紹介していく記事シリーズ『あのマンガ、世界史でいうとどのへん?』。本記事シリーズにつき、これから紹介するマンガを含めて全目次を先日公開しています!↓↓↓
目次:
第1章 先史
【先史】『創世のタイガ』~人類の「歴史以前」の物語~
第2章 古代
【古代①】『天は赤い河のほとり』~古代オリエント世界の興亡、そのハイライト~
【古
【近代・前②】『ダンピアのおいしい冒険』~「現代」の始まりとしての大航海時代~
※ 本記事は記事シリーズ「あのマンガ、世界史でいうとどのへん?」の記事です。
※ サムネは『ダンピアのおいしい冒険』1巻表紙より
『アルテ』をとりあげた前記事は、「中世」と「近世」の境界線の一つとして挙げられる「ルネサンス」をテーマとしました。続く本記事でとりあげたいのは、その境界線として主に挙げられるもう一つの出来事、すなわち「大航海時代」の幕開けです。
『狼の口 ヴォルフスムント』の記