記事一覧
ゲームライターOtomaruの自己紹介(随時更新)
ゲームライターのOtomaruと申します。会社員(研究職)のかたわら、趣味の一環としてビデオゲーム評論、ビデオゲーム史研究をしています。
執筆した記事をnoteやMediumで公開しているほか、ゲームメディア「IGN Japan」様に定期的に記事を寄稿しています。
本記事では、これまでに執筆したものをカテゴリわけしてご紹介します。なお、執筆依頼は随時受け付けています。Twitter(@itar
「人生の大切なことをゲームから学ぶ展」の良かったところ、惜しかったところ
先日(2024年3月24日)、有楽町の「GOOD DESIGN MARUNOUCHI」で開催されている「人生の大切なことをゲームから学ぶ展」に行ってきました!
UX(ユーザエクスペリエンス)デザインとビデオゲームの関係に注目するという着眼点は冴えていて、とても素晴らしいと思いました。また、展示はどれもとても力が入っていて、かなりの労力と情熱(とコスト)を込めて作り上げたものだということが伝わって
【ネタバレ】 『Starfield』は、歴史的傑作になり損ねた…史上最上級のオープンワールドRPGであるが故に
はじめに『Starfield』には「全体を俯瞰した高いレベルのディレクション」が足りない。それが本作の価値を損ねている。
…これが、メインストーリーのエンディングに辿り着いた僕が、最初に考えたことでした。
ゲーム体験だけをみれば、少なくともベセスダ・ソフトワークス(以下ベセスダ)史上最高の作品であることは間違いありませんでした。なんならオープンワールドRPG史上最高と言っていいとすら思いまし
もうパクリとは言わせない!アップデートで大幅に「シンカ」した『Hokkaido Game』の魅力
本記事では、Steamで配信されている『Hokkaido Game』(北海道ゲーム)の魅力を紹介します!
本作はいわゆる『スイカゲーム』フォロワーで、本家では各種フルーツだった落ちものを、都道府県の形に置き換えただけの作品です。…いえ、正確には、かつてはそうでした。
しかし、2024年2月7日に配信されたv2.0アップデートで追加された「サバイバー」モードによって、本作は大幅に「シンカ」し、全
PS5 / Xbox Series世代とは何だったのか?
はじめに2020年11月にPS5とXbox Series X/Sが発売し、ビデオゲームの世代が現世代に移行してから、約3年が経ちました。
ビデオゲームの1世代が5〜7年続くことを考えると、「総括」してしまうにはまだ早い時期ですが、そろそろ「現世代ならではの特徴」は出揃ってきていると言えるでしょう。
それは、当初喧伝されていた「4Kの美麗なグラフィック」でしょうか?それともSSDによって実現さ
2023年のマイベストゲーム Top5
大作・中堅・インディー問わず様々な名作がたくさん発売し、「最大の当たり年」とも称された2023年が終わろうとしています。
本記事では、毎年恒例の企画として、僕が今年遊んだゲームの中からTop5を選んでご紹介します。
年初に僕はある目標を立てました。それは「2023年発売の新作をなるべくたくさん遊ぶ。具体的にはIGN JAPANが年末にやっているGOTY企画に投票できるくらい」というものです。そ
生涯ベストゲームに「出会ってしまう」ということ
はじめにもし「生涯ベストゲームはなに?」と聞かれたら、どんな作品を答えますか?
典型的な回答は、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』や『ファイナルファンタジーVII』といった、世間的な評価も高く、ビデオゲーム史においても重要な作品を挙げることだと思います。
一方で、その作品をプレイしていた当時の境遇や精神状態によって、その作品が「刺さりまくって」しまい、忘れられない一本になることがあります。そのよ
The Game Awards 2023 受賞予想(結果篇)
はじめにGame of the Year (GOTY) をはじめ、さまざまな部門におけるその年「最高のゲーム」を表彰するゲームの祭典、The Game Awardsが今年(2023年)も開催されました!
僕は、The Game AwardsにおけるGOTYと各部門賞の受賞予想をしています。2020年から始めて、今回は4回目です。僕の予想内容は、noteにてあらかじめ発表していた通りです。
本記
The Game Awards 2023 受賞予想(予想篇)
年に一度の楽しみ、The Game Awardsの季節が今年もやってきました!
3年前、2020年から僕は、「The Game Awardsの受賞予想」という遊びを始めました。Game of the Year(GOTY)だけでなく、eスポーツ関連を除いた24〜25部門を対象として、どの作品が賞を取るか予想するものです。
大抵の場合ノミネート作品は名作揃いなので、予想は簡単ではありません。今まで
コラム:『ティアキン』は「期待」、『FF16』は「保証」。その対照的な「万人向け」へのアプローチ
前回の記事でも書きましたが、今年(2023年)はビデオゲーム大豊作の年です。
日本人にとって大きなトピックといえるのは、『ゼルダの伝説』と『ファイナルファンタジー』という、日本を代表するフランチャイズの新作が、立て続けに発売されたことでしょう。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下、ティアキン)は5月12日に、『ファイナルファンタジー16』(以下、FF16)は、6月22日に発
『Starfield』直前に考える、「AAAタイトルのボリューム多すぎ問題」について
今年(2023年)は、いわゆるAAAタイトル(大作)を筆頭に、大豊作の年と言ってよいでしょう。
7月までの半年余りで『バイオハザード RE:4』『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』『ファイナルファンタジーXVI』などが発売され、いずれも高評価を得ています。
そしてその上、9月にはオープンワールドRPG『Starfield』が控えています。
これだけの大豊作だと、気になってくるのは
FF16直前のいま、FF15のオープンワールドの良かった点・悪かった点を語りたい
本記事公開日現在(2023年6月6日)、ファイナルファンタジー(FF)シリーズ最新作である『ファイナルファンタジーXVI(FF16)』の発売が間近に迫っています!
FF16ですが、すでに「オープンワールドではない」ことが明らかにされています。(ただし、複数の広大なフィールドが用意されているとのこと)
一方、ナンバリング前作である『ファイルファンタジーXV(FF15)』は、作中序盤〜中盤までの舞
2022年のマイベストゲーム Top5
2016年から続けている年末企画、僕が今年プレイしたゲームの中から、5本のベストゲームを選びます!
2022年の僕にとって最も大きかったトピックは、なんといってもフリーライターとしてIGN Japan様に記事を寄稿し、動画出演までさせていただいたことでしょう。
IGN Japanは普段から愛読しているメディアでしたので、そこに自分の記事が載るなんて、本当に感激でした!また、「しゃべりすぎGAM
The Game Awards 2022 受賞予想(結果篇)
はじめについに開催された今年のThe Game Awards、今年も、各賞の受賞発表だけでなく、豪華なゲストあり、ライブパフォーマンスあり、さまざまな新作の初公開映像ありで、とても楽しいイベントでした!
とくに、小島監督の最新作『Death Stranding 2(仮)』や、フロムソフトウェアの『ARMORED CORE VI』が発表されたことは、嬉しいサプライズだったといえます。
さて、僕は