仲村 次朗

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デヴィッドボウイと季節

――夢だから、猶生きたいのです。   あの夢のさめたように、   この夢もさめる時が来るでしょう。   その時が来るまでの間、   私は真に生きたと云える程   生…

仲村 次朗
5年前
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仲村 次朗
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仲村 次朗
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二つのリンゴ

梅雨空を林檎を背中に減込せ __つゆそらをりんごをせなにめりこませ 赤くしてりんごの無罪且つ無罪 __あかくしてりんごのむざいかつむざい

仲村 次朗
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向日葵の首かたくして花の影 私す私の名前発つ烏

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露草

露草やすべらす舌と余すもの 露草や忍びの猫の鳴き処 露草や漕ひでいつかの膝枕 露草や重ねし嘘も無垢の艶 ほつと落葉暈取る遠く鳥の声

仲村 次朗
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指人

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切れない切り絵

はたらいて、はたらいてんのに、 なんにもはたらいていないよね 春にくすむ食堂から聞こえてきたため息は わかっているくせに かさねたつもりで、あかるくしたとこで、…

仲村 次朗
1年前
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雲雀散る

桜咲くはじまってもまだいないのに 桜散る写真に撮られた人の今 雲雀鳴くたくさん読んだ午後の目に

仲村 次朗
1年前
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フィルタ-R

仲村 次朗
1年前
デヴィッドボウイと季節

デヴィッドボウイと季節

――夢だから、猶生きたいのです。
  あの夢のさめたように、
  この夢もさめる時が来るでしょう。
  その時が来るまでの間、
  私は真に生きたと云える程
  生きたいのです。
  あなたはそう思いませんか。
  (芥川龍之介「黄梁夢」1917.10)

――僕の右の目はもう一度
  半透明の歯車を感じ出した。
  歯車はやはりまわりながら、
  次第に数を殖やして行った。
  僕は頭痛がはじま

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間のビ

間のビ

沈丁花ただただ長いだけのもの

長尺塩ビ アオサギのごと患者たち

チーム泡立草後ろ気にしてばかりの都市に

咳のする扉の向こう前世紀

蟬時雨二十世紀と拡声器

虫の声あやめもわかぬ闇を貫く

曼珠沙華誰をか狂人としてみる

ツクシンボなりたいものとならぬもの

二つのリンゴ

二つのリンゴ

梅雨空を林檎を背中に減込せ

__つゆそらをりんごをせなにめりこませ

赤くしてりんごの無罪且つ無罪

__あかくしてりんごのむざいかつむざい

私す

私す

向日葵の首かたくして花の影

私す私の名前発つ烏

露草

露草

露草やすべらす舌と余すもの

露草や忍びの猫の鳴き処

露草や漕ひでいつかの膝枕

露草や重ねし嘘も無垢の艶

ほつと落葉暈取る遠く鳥の声

切れない切り絵

切れない切り絵

はたらいて、はたらいてんのに、

なんにもはたらいていないよね

春にくすむ食堂から聞こえてきたため息は

わかっているくせに

かさねたつもりで、あかるくしたとこで、

まったくひろがりもしないよね

誰か歌にしてくれないかな

右車線に降り口のある

どでかいばかりの環状線

わかってるくせに

誰?てラインに

いまだこだわりすぎて

くりかえすパターンに

思うことはたくさん、

もうたく

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雲雀散る

雲雀散る

桜咲くはじまってもまだいないのに

桜散る写真に撮られた人の今

雲雀鳴くたくさん読んだ午後の目に