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僕と伯父さん

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唐突に何処からともなく現れる伯父さんと僕のゆるやかな日常
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記事一覧

神代も知らず

水平線に沈む夕陽を見たことはあるだろう。 地平線に沈む夕陽を見たこともあるだろう。 ビル…

蓮
2年前
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坂を上り切る途中

夜に腰掛けてたなんて。 その言葉に触れたのは、13か14歳の時だった。 ちょっとした衝撃を受…

蓮
2年前
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海の近くに住んだことはあるだろうか。

電車や車なんて使わなくても、歩いてすぐのところに海のある生活をしたことはあるだろうか。 …

蓮
2年前
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彷徨うと流離う

彷徨うとは、あてもなく歩き回ること、または迷って歩き回ること。 心が安定しないでいること…

蓮
3年前
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生まれ変わらない細胞

時々、人間の細胞は生まれ変わるという話を聞く。 大体はその通り。 ただ、全て入れ替わるこ…

蓮
3年前
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動かなくなった時計は時を告げることができるか?

できる。 一日に二回だけは。 24時間時計なら、一日に一回だけは。 止まってしまった針が示…

蓮
3年前
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名もなき人 名もなき花

名前のない花はないという。 路傍の花、可憐な花、奥ゆかしく楚々として咲いている。 名前は何と言うのだろう。 写真を撮って調べてみる。 そんな風に気になる人もいるだろう。 そうして名前がわかったら、さっきまで、ただの道端に咲いている名もなき花から、途端に親近感を感じはじめるかもしれない。 名前がわかる、名前がつくというのは、それだけの力があるのだろう。 名前のない人はいないという。 でも実際には、名前のない人、名もなき人は、ごまんといる。 いや、何億何十億人も

切り取ったある場面

たとえば掌編小説。 ある場面を切り取った、影絵のようなもの。 抽象的なものもあれば、幾何…

蓮
3年前
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紅茶を飲む時

コーヒーか紅茶かと問われたら、ほとんどの場合、コーヒーと答えている。 紅茶が嫌いなわけで…

蓮
3年前
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伯父さんシリーズを書いた_φ(・_・

蓮
3年前
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シベリアの春

行ったことはないけれど、シベリアの春という言葉が浮かんだ。 シベリアにも春は訪れる。 あ…

蓮
3年前
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コーヒーと紅茶

コーヒーは好きだけど紅茶は苦手という人がいる。 紅茶は好きだけどコーヒーは苦手という人が…

蓮
3年前
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深夜の目覚め 午前2時45分

うたた寝していると、こんな時間に目覚めることが時々ある。 ソファは危険だ。これはある種の…

蓮
3年前
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都合の良い女、使われる男

関係にヒビを入れるのは何だろう。 絆に楔を打ち込むのは何だろう。 箱根の旅館で温泉に浸かっていたら、昔別れた彼女から、不可解なメールが届いていた。 露天風呂を楽しんで、部屋に戻って、テレビを観ながらビール飲んでいた。 スマートフォンを開いてみたら、メールが届いていた。アプリを開いたら、昔別れた彼女、Mからのメールだった。 メールには、どうしてメールを送ったのか、理由は何も書いてなかった。 クリスマスイブの日、ご主人と大喧嘩したことが綴られていた。 一読して、さて、