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なぜ東京藝大はピアノを撤去し、秋元康氏を招聘したのか
数日前、twitterで以下の投稿が話題になった。
この投稿についての反応は以下のとおりだ。
東京藝大は学費が上がった一方で、ピアノが撤去されるだけではなく、生協が消え図書館の購入費まで削減されていた - Togetter
東京藝大は、言わずと知れた、西洋クラシック文化の担い手の育成機関として、日本でも有数の学校だ。その東京藝大が、学生が練習に使うグランドピアノを撤去する一方で、海外では児童
映画「ミナリ」とブレイブガールズの逆走
もう旧聞に近いけれど、2021年のアメリカ・アカデミー賞で、ユン・ヨジョンが助演女優賞を受賞した。
昨年のアカデミー賞では、ポン・ジュノ監督の「パラサイト」が、作品賞、監督賞、外国映画賞、脚本賞と四冠に輝き、韓国映画の勢いがついに映画の本場でも認められた印象があった。
今年の、ユン・ヨジョンの受賞は、本来、「パラサイト」とは違う文脈で語られるべきだと思う。何より、彼女が出演した映画「ミナリ」は
新しい世界へ! 少女時代の革命歌Into the New World
昨夜遅くまで、以下に並べた動画を見ながら、ぼろぼろ涙を流していた。
2月25日、韓国の音楽番組『ミュージック・カウントダウン(略称Mカ)』で、Iz*One、Weki-Meki、(G)I-DLEの3グループのスペシャルコラボステージで、少女時代(Girls Generation)のデビュー曲「Into the New World」が披露された。
反響は日本でも素晴らしく、Twitterのトレンド
唯一の女性隊長『ウルトラマンティガ』高樹澪の存在意義(3)彼女にリアルを与えた脚本家/『ウルトラマンA』覚え書き(33)
というわけで『ウルトラマンティガ』第3話。シリーズ唯一の女性隊長、高樹澪演じるイルマ・メグミの存在意義も、いや、物語の構造や全キャラクターの設定そのものが曖昧模糊のまま2話を消化してしまった『ウルトラマンティガ』に革命が起こる。それが第3話「悪魔の預言」(脚本=小中千昭、監督=村石宏實)だ。以下、やや詳しく紹介したい。
開始早々、テレビの情報番組にゲスト出演している我らがイルマ・メグミ隊長。突如
唯一の女性隊長『ウルトラマンティガ』高樹澪の存在意義(2)彼女の耐えられない存在の軽さ/『ウルトラマンA』覚え書き(32)
1996年9月に放映開始した『ウルトラマンティガ』は、それまでのウルトラシリーズの設定を、すべてリセットする形で始まった。
初代『ウルトラマン』から『ウルトラマン80』まで共通しているのは、地球は常に怪獣の出現や宇宙人の侵略に悩まされ、それに対処する組織として地球防衛軍が存在し、その極東支部、あるいは日本支部として、主人公が所属する少数精鋭の部隊を中心に、ドラマが展開される。部隊の名称は、初期は
唯一の女性隊長『ウルトラマンティガ』高樹澪の存在意義(1)/『ウルトラマンA』覚え書き(31)
久しぶりに本連載を更新する。
『ウルトラマンA』が終わった後、ぼくはウルトラシリーズの熱心な視聴者ではなくなった。そのせいもあって、『ウルトラマン』のフジ・アキコ隊員、『ウルトラセブン』のアンヌ隊員、そして『ウルトラマンA』の南夕子隊員のような、印象的な女性キャラに出会うことはなかった。
『ウルトラマンA』の後の『ウルトラマンタロウ』(1973-74)は、ウルトラ兄弟の末っ子という性格を強く打
大坂なおみ選手は、ナニジンか?
ぼくは、大坂なおみ選手のファンではない。
テニスそのものにたいして興味がないぼくだけれど、大坂なおみ選手が2018年の全仏オープン、2019年の全豪オープンを制した際のフィーバーに、ある種の違和感を覚えずにはいられなかった。その違和感とはむろん、大坂なおみ選手についてではなく、大坂なおみ選手をめぐるぼくたち日本人についての違和感である。
大坂なおみ選手の快挙は「日本人初のグランドスラム制覇」と
幼児性愛者を教職につけてはいけない/当たり前すぎるでしょ。
率直に言えば、幼児性愛者に教職員免許を与えてはダメだと思う。
ぼくは、小学生バスケットボールの運営に携わった事がある。その経験からいっても、まだ幼い異性に、性欲を覚えるのは、病気だと思う。
小学生の女の子のなかには、ビジュアルの素敵な子もいれば、わざと大人にエロい話をぶつけるおませさんもいる。
坂口安吾が『風と光と二十の私と』で書いたように、すでに「女らしさ」を発揮する子もいた。
でも、やはり
南夕子とは何者だったのか(2)妹よ、永遠なれ/『ウルトラマンA』覚え書き(30)
前回、水島新司の漫画『野球狂の詩』に登場する水原勇気について書いた。書き終わった後、妻とその事を語り合った時、彼女は水原を「無色透明」と形容した。なるほど、水原勇気を表現するのに、これほどぴったりな言葉はないかもしれない。
水原は、つきつめれば単に野球が好きな女の子にすぎず、それ以上でも以下でもない。そんな彼女を、プロ野球選手に仕立て。ドリームボールを教え、そのドリームボールを打とうと奮闘するの