かわさきりょうた@車椅子からの言葉

1987年生 ・10万人に一人の難病👨‍🦼 ・24時間介助者のいる生活 ・大切なパートナー…

かわさきりょうた@車椅子からの言葉

1987年生 ・10万人に一人の難病👨‍🦼 ・24時間介助者のいる生活 ・大切なパートナーとの愛の記録

最近の記事

2023の終わりに

これからは文章を書いていこう。 と思い立って数時間後、一つ目の日記です。 これはいつまで続くんだろうか、そんなことを思いながらタイトル2023年の終わりに、なんて膨大な量が想定されるものにしてしまう。 一年を振り返るなんて、そもそも無理だろうと思うわけですし、もう若干右腕が痺れているし、どうしようもないですね。 それでも今年は日記を書き続けているという友人2人との出会いがあり、続けることの大切さも実感しました。それが僕にできるかは不明です。 これまで数多のブログを作り それ

    • ぜひ読んでくださいとは言えないけれど…神戸旅行記

      2022年12も中頃 家族だけで神戸・大阪旅行に行ってきました。 約一年前の思い出を今更ながらアップします。我ながら遅い。しかも半端。でも途中まで超大作の予感… それでは、どうぞ 僕にはいつも介助者がついています。 昼も夜ももちろん寝ているときも。 大部分の介助を支えてくれていて、僕はもちろんのこと僕の介助を担わなくてよいという意味で、家族ももちろん助けられています。 介助がないと僕らの生活は成り立たない。 それが現実。 でもたまにはそんな現実忘れたいときもある。 何よ

      • 電動車椅子で甑島にパート2

        熱が冷めないうちに筆を走らせようと思います。 自分が行った場所、発した言葉。巡らせた思考。 記録に残しておくことは大事だと思っています。 ご飯とお風呂をバァーっと済ませ(妻の全面協力です、ありがとう)書斎(愛すべきベッド上)からお届け。 -------------------------------------------------- 甑島2日目は穏やかな秋晴れの中目を覚ましてのスタート。 早く目が覚めたのに、やはり朝食には向かえない安定の低血圧です。 石原荘さんの素

        • 電動車椅子で甑島に行ってみた。

          この感動を記録しておかねば… という気持ちと裏腹に身体はバキバキ、ゴキゴキ。 久々の出張は僕に心地よい疲労感と充足感を与えてくれました。 コロナ禍で忘れていた感覚。 旅をする意味。 そんなことを振り返りながら、自宅のベッドの上から甑島の旅を振り返りたいと思います。 去る11月3日僕は介助者と共に串木野新港に到着。 途中、高速を降り間違えて薩摩仙台まで行ってしまったのはご愛嬌。完全に浮かれていた。 串木野新港に着くと多数の釣り人と、鳶に餌を与えるおじさま。 のどかな時間が流れ

          7.26 サイレントデモ

          重苦しい朝の感じを今でも思い出す。 テレビを付けてみた光景に目を疑った。 神奈川県津久井やまゆり園で起きた、障害者殺傷事件。 事件の概要は書く必要は無いだろう。 ただただ、辛く悲しく、そして悔しい事件だ。 正直にいうと僕はこの事件に対して、ずっと目を背けてきたように思う。 あの日の朝、当時の代表に「テレビ見ましたか」と話、その後の記憶があまりない。 夕方、事件を報じるニュースを見ながら隣の介助者が何を思っているだろうか。 センターの中でも話せない、聞けない状態が続いた。

          車を手に入れた僕の話

          我が家に車がきました。 といっても姉と母のお下がりで、14年落ちで19万キロ走っていますが…家族で出かけられるのでとても重宝しています。 しかし僕には思うところがあります。 楽々と車に乗り、行きたいところにさっと行っていける状態に対して。 そりゃあ鹿児島県は車社会と言われており市内こそ車を持っていない若者が増えてきてはいますが、マイカーがないと自由な暮らしというのはなかなか望めません。 鹿児島県に住む自立生活者も多くの人が車を所有し、日常的に使用しています。 僕は自立生活

          感じる節目

          妻と2人で久々にランチに行った。 妻のご両親へ初めてお会いして、挨拶した思い出の場所。 緊張した日々から少し解放されて、美味しい料理をモリモリ食べて、さてデザート! と思っていたら妻からサプライズでメッセージ。 自分でも忘れていた今月は自立生活節目の月だった。 13周年…らしい。自立生活初日の夜ご飯は、co-opで買った唐揚げ4つ入りと手作りの薄味な味噌汁。何にもないがらんとした部屋で、だいぶ歳上のヘルパーさんと食べた記憶がある。 そんな日々から、12年が経って結婚して子ど

          声を上げることの大切さ

          まず、お伝えしたいのが今回の僕のnoteが心理的に負担になってしまった当事者やご家族の方には大変申し訳なく思っています。 すみませんでした。 上記のことから、今後は文字にしていくときは気をつけないといけないなと感じています。 また、どうして心理的に負担に感じてしまうのかは後半部分に書きたいと思います。 そして、私が日頃から感謝していない人。 というコメントやリプがたくさんついていますが、そんなことはありません。 毎日介助してくれているヘルパーさんに感謝しているし、妻や息子に

          車椅子ユーザーはそれでも負けない

          今回コラムニストの伊是名さんがJRで乗車拒否に遭い、それを記事にしたところ批判の雨霰が降っている。 その多くは… ・事前に連絡をするべき ・階段を無理に担がせるなんて酷い ・車椅子で行けないところにわざと行って駅員を困らせる酷い人だ ・熱海で降りて自分でタクシーで行け ・我慢しろ ・なんでも権利を主張するな ・対話が大切、お互い歩み寄ろうよ 等々である。引用リツイートやリプ欄を見る度に、目眩がして手が震えそうになる。 その誰しもが、譲り合いや遠慮の精神を表に出し自分は正しい

          車椅子ユーザーはそれでも負けない

          つらつらと

          先程ツイッターが楽で長い文章が書けなくなってきていると書いた。確かにそうだ。 長い文章だと何を書きたいか、何が目的だったか途中でわからなくなるからだ。 かと言ってこのまま書かずにいるともっと下手になっていく気がして将来の自分に申し訳ないなという気もしてくる。 僕の書く文章が好きだ。 と言ってくれる人も少なからずいる。物書きでは無いから何の責任もないけれど、好きな人がいてくれるなら書いてみようと思う。 …とこうして、また取り留めのないことを書いてしまった。冒頭がこんな調子だから

          頭の整理

          妻と息子が先に寝てしまって僕は1人携帯電話を触っている。 何をするでもなく、SNSを開いては閉じ開いては閉じを繰り返しながら時間を潰している。 左肩が少し痛くなってきたから介助者を呼ぼうか、と頭の片隅で思いながら、この静寂をもう少し楽しみたい、という気持ちもある。 もう少し、ゆっくりしよう。 今日はたくさんの人の話を聞いた。 聞いたつもり、だが実は僕の方が話し過ぎてしまったかもしれない。 困っている人を見るとついついアドバイスしたくなってしまうのは悪い癖だ。直さなきゃい

          悔しさを言葉にする

          先月から相次いで、自立生活運動の先輩や仲間が帰らぬ人となり旅立っていった。 1人はお会いしたことがない方だったが、自立生活運動の創成期から活躍されている大先輩。多くの人から慕われ、優しくユーモアあふれる方だった。そしてやはり理不尽な差別には真っ向から立ち向かう強い人だった、関係者の方からの発信で伝わってきた。 遅ればせながら、著書を読ませて頂きたいも思う。 ここまで書いていて、筆がとまる。 もうお一方は、と書こうとしたのだ。 あと2人思い出を綴らないといけない、胸が苦しい。

          今ここで生きている

          みなさんこんばんは。りょーちんです。 昨日からnote再開しました。短文でもいいから書き続けることが大事、という記事に触発されて筆を動かしております。 さて、本日はタイトルを今ここで生きているとしました。 ちょっと重めのタイトルですが、なんのことはない。要するに「今いる環境に感謝し大切にしたい」という気持ちが現れたのです。 今、妻と息子がお風呂に入っていて、僕はベッドの上。ヘルパーさんは指示に沿って掃除機をかけてくれていて、それが終わると妻が用意してくれた温かなご飯を頂きま

          書くことを始める

          「自分史の書き方」講座を受講したり「これを読めば文を書くのが上手くなる」と本を勧められたりした2020年の暮れ。 的確なアドバイスを頂いたりしたのに、それを反芻、反復学習させることをせずに迎えた2021年。 「想いを言葉」にすることは好き、だけれど得意ではないのだ、ということに気付かされて、多分落ち込んでいるのだと思う。 なので今年は、その落ち込みをバネにしてこのnoteにたくさん書いていきたいと思う。 もうあれだね。ツイッターばかりしていると長文が書けない書けない。書けな

          二段ベッドに愛を

          息子は素直に寝てくれた。 君が先に寝たから少し焦ったけれど、お気に入りのヘルパーさんと仲良く歯磨きをして笑顔でお休みをした。 一緒に住み始めてあっという間に2ヶ月。 コロナ禍で日々神経をすり減らしてはいたけれど、家に帰ると2人の笑顔が僕を待っている。 「待っている人がいると頑張れる」とはよく言ったもので、一人で過ごしていた時より何倍も忙しいけど、どこからかエネルギーが湧いてくる。 それも無限に。 毎日が賑やかで、毎日が楽しくて、毎日が彩られていて、僕はどれだけ幸せもの

          貴方にも。

          感謝の気持ちを込めて。 ありがとう。感謝の気持ち。 言葉では言い表せるもの。でもその気持ちを心から伝えるにはどうしたら良いのだろう。 僕は妻と考えていた。 その一つの方法として、2人の中にあったものそれは 「幸せな姿を見てもらう」これだった。 幸せで幸せでたまらない今を、姿を、お世話になった方に見て頂くこと。僕らにできることはそれが1番なんだと考えた。 この前向きな表現方法を思いつくのがなんだか自分達らし過ぎて、僕は思わず微笑んでしまう。 そしてそんな2人、その2人の愛