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【1分でわかる】レゴ®︎シリアスプレイ®︎って?
①会社や集団では、多かれ少なかれ、皆、役割をもって仕事をします。
②日々、それぞれが経験からいろいろ学んでいるのに、お互いにそれを出すことは少ないです。会議でも。もったいないですよね。
③レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを使った場作りは、
④皆の気持ちと集中力をぐっと引き寄せて、
⑤ブロックを使った作品作りで、それぞれの思いや知識をたっぷりと引き出します!
⑥さらにお互いに作品の意味を
30年後を考えて動く人になるために必要なのは今無いものを探そうとするより、今有る30年後にはもっと価値が出ることを見つけることである。あとは仲間と後継者をつくること。永く続く価値を確認し、人々の関係性を高めるために、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドは貢献することができる。
「手に取るように(分かる)」というメタファー表現がある。頭の中にある考えの理解度が最高である状態とは、視覚化でき、手で触れる状態であることが示唆されている。レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドは手で触れられるモデルを作ることで人々の思考を一気に最高の理解度に引き上げることを強力に促す。
実践コミュニティ論によればコミュニティが直面する領域の問題が人々を引き寄せ責任感を持つことが発展の基礎であるという。レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドの領域の中の中核的問題は、一人一人の眠っている可能性を拓き、全員が躍動する組織を作ることにあると思う。私はそれを意識すると力が沸く。
人間の思考は非常に複雑であり、加えて人間の組織の動きも複雑だ。研修や制度の設計は、それらの動きを制限、統制するのではなく、それぞれの個性を採寸し、それにあわせ洋服や武具を仕立てることに近いのかもしれない。レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドもその流れに沿って発展していくのかもしれない。
厳密なデータに基づく科学や数学のような論理の積み上げから得られる知もあるが、いろいろな人が自らの経験や知識をもとに多様性や複雑性を明らかにしていくことで自分の立ち位置や選択の幅を広げることから得られる知もある。レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドは後者に重きがある手法であると言える。
『肉中の哲学』をレゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドの文脈で読む(7)第五章 後半 ~p.94
第五章の前半では、「目的のある人生は一つの旅である」複合メタファーの構造についての基本的な考察を行っている。この章の後半では、この複合メタファーに基づく、より複合的なメタファーである「恋は旅である」について考察をしている。
「恋は旅である」は「目的のある人生は一つの旅である」をベースに、「プライマリー・メタファー」の「関係は囲い込み」と「親密性は近接性」と複合したものである。つまり「親密な関
『肉中の哲学』をレゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドの文脈で読む(6)第五章 前半 ~p.82
第四章では、体験や判断と感覚運動体験の融合から生まれる「プライマリー・メタファー」の特徴を検討した。著者たちは、人間の思考において重要な位置を持つと考えている。
「プライマリー・メタファー」は重要ではあるが、実際の人間の思考はさらに複雑であることが多い。著者たちは、プライマリー・メタファーを組み合わせた複合メタファーを生み出し活用しているとする。複合メタファーについての考え方が第五章の中心的
「実践コミュニティ」の理論では、知恵を交換する実践コミュニティと知恵を反映させ新たな知を生み出す現場との循環が一つのポイントだとされる。つまり、実践コミュニティの成長には「成果の創出」だけでなく「機会の創出」も欠かせない。レゴ🄬シリアスプレイ🄬のコミュニティも例外ではない。
レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドでは参加者同士で作ったモデルを100%理解することを大事にしている。ここでいう100%はモデルを通じて伝えたいこと(問いに対する自分の考え)である。時に伝えたいことがモデルに表現されていない(隠れている)ことがある。それも踏まえて話を聞く必要がある。
学生たちにモデルへの問いをどのようにすればいいか例を示そうとして、他のクラスで作ったモデルとそのモデルへの問いと回答のやりとりを紹介した。これがファシリテーション上の大きな失敗で、自分の作ったモデルから考えず、紹介した回答と類似した回答を安易に返す学生が何人も出てきてしまった。
『肉中の哲学』をレゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドの文脈で読む(5)第四章 ~p.78
第三章では、人間の思考が身体の構造との強い関係がある可能性が示された。身体化された思考の現れが「メタファー」を使った思考である。
特に感覚運動領域に由来する心の中のイメージと関連の深いメタファーが人間の思考にとって特に重要である。それを本書では「プライマリー・メタファー」と呼んでいる。
その特徴は以下のような点にある。
・一方で主観的な体験や判断があり、他方に感覚運動体験があるとき、
『肉中の哲学』をレゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドの文脈で読む(4)第三章 ~p.61
第三章の前半では、人間の身体が人間の思考に大きな影響を与えていることが、「色彩感覚」や「ベーシック・レベル・カテゴリー」の議論を通じて示されてきた。
第三章の後半は、「空間関係概念」が取り上げられ、人間の思考と身体との関係について考えていく流れになっている。
著者たちによれば、空間に関する私たちの思考やそれを表現した言葉を観察すると、私たちは空間にある近さとか遠さをそのまま見ていない。私た
『肉中の哲学』をレゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドの文脈で読む(3)第三章 ~p.45
第二章では「認知的無意識」が人間の活動において大きな割合を占めていることが示された。それを受け、この第三章では、認知的無意識で起こっていることを解明するための一つの切り口として「概念や理性が身体化されている」ことを指摘する。
人間の身体のうち、概念や理性を担うのが神経構造であり、その神経構造が様々な特徴を生み出すことになる。
ここで紹介されるのが「カテゴライゼーション」である。神経を持っ
『肉中の哲学』をレゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドの文脈で読む(2)第一章~第二章 ~p.23
「第一章 イントロダクション:我々は何者であるか」の冒頭は次の3つの「認知科学の主要な三つの発見」と著者たちが呼ぶものから始まる。
この3つを踏まえると、これまでの哲学は大きく答えを変えていくことになるだろうと著者たちは考えているようだ。哲学と言ってもかなり広範なので、より具体的な問いとなったものとして、「人とは何であるか」「道徳は何か」「われわれはいかにして宇宙の因果的構造を理解するのか」
あらゆる体験や知識の獲得には無駄はない。ただ、学習者の中でそれが自身の日々の行動につながっていないという状態にはなる。得た体験や知識と自身をつなぐことをレゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドは「今回の体験が自分にもたらした意味は?」という問いに作品を作り語ってみるという方法で支援できる。