マスダ キミ

物書きになりたい人間のひとりごと。

マスダ キミ

物書きになりたい人間のひとりごと。

最近の記事

きっとあなたはわたしのことを「自意識過剰だ」と嘲笑うだろう

どうやらわたしは、人の目を気にしすぎるきらいがあるらしい。 外見的な美醜はもちろん、性格やら行動やら、かかわる中で見えてくる内面的な部分も気になる。とにかく「自分が他人からどう見えているか」が気になって仕方ないし、敏感に反応してしまう。 このセンサーが働くのは、お互いによく知っている相手に対してだけではない。今後の人生に一切関係してこないであろう赤の他人に対しても同じだ。 「あいつ、不細工だな」とか、「あいつ、なんか変な歩き方だな」とか。誰かがいる場所へ出向くときには必ず、

    • 今日もわたしは、大嫌いな自分のために書く。

      ずっと自分の平凡さが嫌いだった。 8割くらいのことは、普通かそれより少し上くらいの成果が出せた。 成績もそこそこ良かったし、運動も得意な方だった。 それなりに偏差値の高い高校に通って、それなりに名の知れた大学に入った。 でもそれだけだ。 秀でているものがあるわけではない。 オールマイティーというと響きはカッコいいかもしれないが、これは他人に勝るところがない、つまりは「何においても平凡」という評価でしかない。 『何をやっても、普通かそれ以上の成果を出せる。』 この平凡さは

      • どうやら、ひとつレベルアップしたらしい。

        今年もまたひとつ年を重ねた。 いったいどんな1年になるのだろう。 年齢はひとつレベルアップしたけれど、わたし自身はレベルアップできているのだろうか。 昔から飽きっぽい性格で、何事も長続きしなかった。 目標に向かって継続的に努力することも苦手だから、学校や職場で「目標を立てなさい」と言われるのがとにかく苦痛だったな。そういえば毎回、適度に頑張れば達成できるレベルの目標を立てて誤魔化していたっけ。 こんな風に飽き性で、何かを頑張るのが苦手な自分でも、なんだかんだ「書くこと」

        • 大人になんかなりたくない

          大人になんかなりたくない。 いや、実際にはもういい大人なんだけど。でも、ついそんなことを考えてしまう。 年齢を重ねることに対して「怖い」と感じるようになったのは、一体いつからだろう。 年を取りたくない。 いつまでも若くいたい。 「若さへの執着」が、どんどん強くなっている気がする。 若い方が自由でいられる。 若い方が好き勝手できる。 年を取りたくなかったのは、こんな思いがあったからだ。 年を取ったら、好きな服を着られなくなる。 年を取ったら、好きな髪色にできなくなる。 年

        きっとあなたはわたしのことを「自意識過剰だ」と嘲笑うだろう

          映画を「読む」という選択

          わたしは映画が苦手だ。 とは言うものの、物心ついた頃からずっと映画が苦手というわけではない。数年前には人並みか、もしかするとそれ以上に映画館へ足を運んでいた時期もある。その頃は夫の影響で洋画をたくさん観るようになって、それまではほとんど知らなかった海外の俳優の名前もたくさん覚えた。 それが、いつからだろう。映画を観るのが怖くなってしまったのは。 いや、正確には「映画を観るのが怖い」のではない。「映画に自分の感情を引っ張られ、掻き乱されるのが怖い」のだ。自分の中にキャラクタ

          映画を「読む」という選択

          走り出してしまえば、案外どうにかなるのかもしれない

          ゆっくりと湯船に浸かっているとき。 キッチンで食事の支度をしているとき。 子どもと一緒に散歩をしているとき。 無意識のうちに、頭の中で言葉を紡いでいることがある。ただの単語の羅列ではない。きちんと意味を持った文章が脳内を忙しなく走る。でもそれは頭の中にあるだけで、いつか自分の記憶力が及ばなくなった頃に消えて無くなってしまう。 そうした儚い言葉たちを、きちんと記録できないだろうか。noteの更新を再開した時には気がつかなかったけれど、もしかしたらこんな気持ちが心のどこかにあっ

          走り出してしまえば、案外どうにかなるのかもしれない

          「知らない」ことが羨ましい

          昨年の秋、ヨシタケシンスケさんの「もうぬげない」という絵本を買った。 これは、着ていた服が首に引っかかったまま脱げなくなった男の子のお話だ。 はじめこそ首に引っかかった服が一生脱げないんじゃないかと心配していた男の子だが、次第に「脱げないまま生きていく方法」を考え始める。その発想がどれもユニークで、思わず笑ってしまう。 喉が渇いたら? お友達と遊ぶときは? ネコに悪戯されたら? このように聞かれたとき、首に服が引っかかったままのあなたはどう答えるだろうか。 大人は、きっ

          「知らない」ことが羨ましい

          久々に着飾ってみたら、恥ずかしさでニヤニヤが止まらない。

          定期的にnoteを更新したい。 何事も長続きしないタイプだが、珍しく今回はそう意気込んでいる。 強い想いとか信念を持って発信している人を見るたびいつも、羨ましいな、かっこいいな、と思っていた。 残念ながら自分にはそういうものがない。 こんな自分でも、ライターを始めた頃は書きたいことが山ほどあった。自分が好きなことを書いて、それでお金がもらえたらいいなと夢見たこともある。 その気持ちを忘れたわけじゃない。引き出しの中で大切に保管していたつもりだった。でも自分でも気づかぬうち

          久々に着飾ってみたら、恥ずかしさでニヤニヤが止まらない。

          憧れのあなたへ

          わたしがあなたを知ったのは、もう6年近くも前のことです。 はじめはあなたの横にいるあの人に惹かれて、あなたの横にいたあの人に夢中だった。 でも、いつからでしょう。 あと人の横にいたあなたのことが、急に気になるようになった。 そしてわたしは次第に、あなたの姿を必死に追いかけるようになりました。 大きな瞳とくっきりした二重。 すっと高くて凛々しい鼻。 ぷっくりとしたセクシーな唇。 嫉妬するほどの小顔。 どんな長さでも、どんな色でも似合う髪。 細くて長い、しなやかに動く手足。 頭

          憧れのあなたへ

          血の繋がらない兄がわたしにくれたもの

          わたしには兄がいます。 と言っても、血の繋がりはありません。 親しみを込めて兄さんと呼んでいる彼は、わたしのよき友であり、よきライバルでもあり。 そしてなかなか追いつくことのできない、わたしの理想。 今回はそんな彼との思い出話を聞いてください。 兄さんとは、わたしがまだバンドマンだったころに出会いました。 あの頃のわたしはドラマーで、兄さんはベーシスト。 たまたま知り合って、たまたまセッションして。 気さくで話しやすくて、人見知りのわたしでも緊張せずに話せる人。 初めて会

          血の繋がらない兄がわたしにくれたもの

          ハイヒールと大人と小鹿の話

          スラっと伸びる脚。 小さく動く華奢な腰。 それにあわせて揺れる髪。 規則的に鳴り響く「コツ…コツ…」という音が、心地いいリズムを刻む。 子どもの頃に憧れた、かっこいい大人。 憧れの中にいる大人たちはみんな、ハイヒールを華麗に履きこなしていた。 わたしにとって、「ハイヒール」は大人の象徴そのものだった。 ハイヒールを履けることが、大人の証だと信じてやまなかった。 大学生になって。 20歳を過ぎて。 社会人になって。 今日もわたしは、お気に入りのスニーカーと歩いている。

          ハイヒールと大人と小鹿の話

          はじめましての皆様へ ご挨拶申し上げます

          はじめまして。ライターのマスダ キミと申します。 『マスダ キミ』という名前は、本名じゃないけれど本名っぽい響きのものにしました。結構お気に入りです。 記念すべき初投稿、何を書こうかたくさん考えたのですが。 「ご挨拶」と称して、【Webライターだった私がライティングの仕事を失った後、再びWebライターとして歩み始めた話】をさせていただこうかと思います。 さて、かつて「Webライターだった私」は2020年10月、執筆を担当していたサイトの更新停止とともに、突如としてライター

          はじめましての皆様へ ご挨拶申し上げます