読書レビュー『聖なるズー』
本書は、長年DV被害に遭ってきた著者がドイツで動物性愛者(通称ズー)を対象にフィールドワークを行い、見えてきたありのままの姿を記したノンフィクション作品である。
ズーとは、主に犬や馬等の動物を性愛対象とする者である。
この本のすごいところは、ズーという全く未知の存在について知る事ができると同時に、ズーがパートナーである動物たちへの接し方や考え方から、人間を性愛対象とする人々にとっても学ぶ点が多い事である。
まず私はズーという存在を全く知らなかったので、ものすごく驚いた。この世