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発達障害(神経発達症)かもしれないと思ってからが大変なんだ
このような方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
実際に発達障害のような症状、状態像を示していても、実際は発達障害ではない場合もありますし、発達障害と他のテーマが複合した困難もあります。
大人の発達障害がブームになってから、「自分はそうなのではないか」と思う方が増えました。
でも、医療にかかってみても、自分にぴったりくるサポートが得られない方もいらっしゃるようです。
いわゆる発達障害の
失敗は必ずある。そこからどうするかで変わってくる【新人臨床心理士の方へ】
今年臨床心理士に合格された方々、おめでとうございます。
これで、ついに専門家を堂々と名乗ることができます。
しかし、資格を得たからと言って、最初から専門的な仕事が十分にできることはありません。
失敗を何度もします。
失敗をどう取り扱うかが、成長に関わってきます。
私は、街のカウンセラーを細々とやっている心理士です。
痛い失敗を重ねながら、なんとか今日も心理士をしています。
ここでは、
子育てを乗り切るための、あまり語られないけど、とっても大切な視点【子育てが辛い方】
子育てをしていると、いろいろな人がいろいろなことを言ってきます。
パートナー、幼稚園、保育園の先生、学校の先生、親、きょうだい、親戚、小児科医、育児書、育児情報のTV、インスタ、ツイッター、専門家・・・・
すみません、この記事を書く専門家の私もその一人なのですが。
「うるさいなあ」という方は、無視してください。
「読んでもいいかな」と少しでも思われた方はぜひ続きをお読みください。
みんな
連携の難しい学校で、スクールカウンセラーはどう動くか
これまでスクールカウンセラーとして、連携が難しい状況だと感じる学校に配置されることも多々あったように思います。
n=1で「私の場合は」という前提はありますが、そのような状況でどう動いてきたか、どなたかの参考になればと思い書いてみたいと思います。(6000字くらい書きました。まあまあ長いです。)
特に、「スクールカウンセラーのお仕事って、正直しんどいなあ」と感じていらっしゃる方の参考になるとうれ
意見の違う教員へコンサルテーションをするときの言葉の使い方の工夫【スクールカウンセラー向け】
スクールカウンセラーとして働いているときに、カウンセラーとしてはこう思う。でも先生は違う見解を持っている。どうにかして自分の見解を先生にお伝えしたい。
という場面があると思います。
その時に、どういった言い回しをすれば、先生にカウンセラーの見解を聞いてもらえるでしょうか。
先生
「不登校気味のあの生徒は、甘えているんです。厳しくしないといけない。」
カウンセラー
「不登校気味のあの生徒は、
保護者がスクールカウンセラーを利用しても意味がなさそうな状況の見極めポイント【保護者向け】
お子様のことで、スクールカウンセラーを利用される保護者が増えてきている時代だと思います。
しかし、カウンセリングとはいったいどんなものなのか分からない方が大半だと思います。
保護者の方が「このカウンセリングは意味があるのかな?」と思うこともあるでしょう。
しかし、それを相談する先はなかなかないのではないでしょうか。
また、どういう場合にカウンセリングが役に立っていないのか、という情報は少な
お客様の声を掲載しない理由
「お客様の声をホームページに載せると集客につながりますよ」
というお話を聞くことがありました。
このことについて考えてみました。
結論としては、当カウンセリングルームでは、ホームページにお客様の声を掲載することを致しません。こちらから掲載をお願いすることはしない方針を取っています。
その理由については、守秘義務や多重関係の禁止のことは大前提ですが、次のようなことが大きな理由の一つです。
「
援助者自身のトラウマのケアを
トラウマというと、事件、事故、災害などを思い浮かべがちかもしれませんが、日常の中にもトラウマは溢れています。
トラウマは、擦り傷ではなく刺し傷に例えられます。
擦り傷であれば自然治癒力によって、かさぶたになり、いずれは治ります。刺し傷の場合はなかなかそうはいきません。喉に刺さった魚の骨なら、まずは骨を抜く必要があります。体にトゲが刺さった場合もそうでしょう。ガラスが刺されば、抜いて縫合も必要で
わたしの輪郭をなぞる場としてのカウンセリング
人は、誰かの子であり、きょうだいであり、友人であり、同僚であり、後輩、先輩、部下、上司であり、パートナーであり、親であり、近所の人であり、お店のお客であり、ネット上でのアバター(自分の分身のようなキャラクター)であり・・・。
今の時代を生きる私たちは、かつてないほど様々な「わたし」を使い分けながら、日常生活を送っているように思います。
これだけのわたしがいると、「わたし」を保つのは、率直に言っ
自閉スペクトラムを持つ子を自己愛的な大人にしないための支援
「自閉」という言葉を聞くと、多くの親御さんは重度の自閉症をお持ちの方を思い浮かべられるというのが、私が臨床を始めた2000年代~2010年代前半は多くあったように体感しております。
しかしここ数年は、発達障害の情報が世の中に広がってきており「うちの子は自閉かも」とおっしゃられる親御さんが増えてきている印象を受けます。自閉スペクトラムという言葉が出てきたことも大きいと思います。
スペクトラ
生き残るための工夫(スクールカウンセラーの動き編)
スクールカウンセラーは勤務時間が限られている。
その限られた時間の中で、いかに動くかの裁量は、かなりの部分、各カウンセラーに任されている。
相談室にこもりきりのカウンセラーという批判もかつてはあったようだ。
スクールカウンセラーの時間の使い方について、次のような視点はどうだろうか。