中村カウンセリングルーム

茨城県つくば市にあるカウンセリングルームです。https://nakamura-cou…

中村カウンセリングルーム

茨城県つくば市にあるカウンセリングルームです。https://nakamura-counselingroom.com/ ご予約はhiroyuki.nakamura.shinrishi@gmail.comまで。月曜、金曜9:00-19:00営業。

マガジン

  • 子育て

    子育てにまつわる記事です。

  • こんなときにご利用ください

    中村カウンセリングルームで対応しているお悩みの例

  • こういうのがカウンセリング

    中村カウンセリングルームのカウンセリングってどういうものなの?というイメージが湧いたり、理解が進むように書いた記事

  • 名もなきアドバイス

    日々の生活を支える名もなき家事。シャンプーの詰め替え、ごみ袋の補充・・・それらは決して日の目を見ることはありませんが、生活になくてはならない大切な営みです。臨床においても、日の目を見ることはないけれども、確かに実践を支えている知識や工夫があります。

記事一覧

固定された記事

当カウンセリングルームがお役に立てる可能性がある方

多くの人にとってカウンセリングは敷居が高いものだと思います。 また、どういう時に利用したらいいのか分かりにくいと思います。 様々なカウンセリングルームがあります…

発達障害(神経発達症)かもしれないと思ってからが大変なんだ

このような方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。 実際に発達障害のような症状、状態像を示していても、実際は発達障害ではない場合もありますし、発達障害と他のテ…

カウンセラーの悪口

日本ではカウンセラーが身近にいない方がほとんどでしょう。 「カウンセラーって心が読めるの?」 「話を聞くだけなんでしょ?」 は定番です。 「カウンセラーって若い…

イエスマンから、NOを持てる人になっていく

日本社会の集団の場では、イエスマンでいることが暗黙のルールになっている場合が大変多いように思います。(他の国家でもそれはあるとは思いますが、日本ではより強いよう…

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失敗は必ずある。そこからどうするかで変わってくる【新人臨床心理士の方へ】

今年臨床心理士に合格された方々、おめでとうございます。 これで、ついに専門家を堂々と名乗ることができます。 しかし、資格を得たからと言って、最初から専門的な仕事…

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子育てを乗り切るための、あまり語られないけど、とっても大切な視点【子育てが辛い方】

子育てをしていると、いろいろな人がいろいろなことを言ってきます。 パートナー、幼稚園、保育園の先生、学校の先生、親、きょうだい、親戚、小児科医、育児書、育児情報…

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連携の難しい学校で、スクールカウンセラーはどう動くか

これまでスクールカウンセラーとして、連携が難しい状況だと感じる学校に配置されることも多々あったように思います。 n=1で「私の場合は」という前提はありますが、そ…

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言葉遣いについて【スランプ状態のカウンセラー向け】

日々の生活を支える名もなき家事。 晴れた日には布団を干す。乾燥してきたら加湿をする。 枕カバーをこまめに洗う・・・ やらなくても当面の生活は回るけど、やっておく…

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意見の違う教員へコンサルテーションをするときの言葉の使い方の工夫【スクールカウンセラー向け】

スクールカウンセラーとして働いているときに、カウンセラーとしてはこう思う。でも先生は違う見解を持っている。どうにかして自分の見解を先生にお伝えしたい。 という場…

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保護者がスクールカウンセラーを利用しても意味がなさそうな状況の見極めポイント【保護者向け】

お子様のことで、スクールカウンセラーを利用される保護者が増えてきている時代だと思います。 しかし、カウンセリングとはいったいどんなものなのか分からない方が大半だ…

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お客様の声を掲載しない理由

「お客様の声をホームページに載せると集客につながりますよ」 というお話を聞くことがありました。 このことについて考えてみました。 結論としては、当カウンセリング…

援助者自身のトラウマのケアを

トラウマというと、事件、事故、災害などを思い浮かべがちかもしれませんが、日常の中にもトラウマは溢れています。 トラウマは、擦り傷ではなく刺し傷に例えられます。 …

わたしの輪郭をなぞる場としてのカウンセリング

人は、誰かの子であり、きょうだいであり、友人であり、同僚であり、後輩、先輩、部下、上司であり、パートナーであり、親であり、近所の人であり、お店のお客であり、ネッ…

自閉スペクトラムを持つ子を自己愛的な大人にしないための支援

 「自閉」という言葉を聞くと、多くの親御さんは重度の自閉症をお持ちの方を思い浮かべられるというのが、私が臨床を始めた2000年代~2010年代前半は多くあったように体感…

生き残るための工夫(スクールカウンセラーの動き編)

スクールカウンセラーは勤務時間が限られている。 その限られた時間の中で、いかに動くかの裁量は、かなりの部分、各カウンセラーに任されている。 相談室にこもりきりの…

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関係性を育むことを大切にしたWISCフィードバックの仕方

これまで医療機関や教育機関で、WISCの実施とフィードバックを300件ほど行ってきました。 先日私の所見を読まれた若手の方に、SVを依頼されることがあり実施させていただき…

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当カウンセリングルームがお役に立てる可能性がある方

当カウンセリングルームがお役に立てる可能性がある方

多くの人にとってカウンセリングは敷居が高いものだと思います。
また、どういう時に利用したらいいのか分かりにくいと思います。

様々なカウンセリングルームがありますが、各ルームごとに対象としている相談内容がそれぞれ少しずつ違っています。

そこで、少し具体的に「このような方に中村カウンセリングルームはお役に立てる可能性があります」という例を書いてみたいと思います。

例えば次のような方

社会に馴染

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発達障害(神経発達症)かもしれないと思ってからが大変なんだ

発達障害(神経発達症)かもしれないと思ってからが大変なんだ

このような方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

実際に発達障害のような症状、状態像を示していても、実際は発達障害ではない場合もありますし、発達障害と他のテーマが複合した困難もあります。

大人の発達障害がブームになってから、「自分はそうなのではないか」と思う方が増えました。

でも、医療にかかってみても、自分にぴったりくるサポートが得られない方もいらっしゃるようです。

いわゆる発達障害の

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カウンセラーの悪口

カウンセラーの悪口

日本ではカウンセラーが身近にいない方がほとんどでしょう。

「カウンセラーって心が読めるの?」

「話を聞くだけなんでしょ?」

は定番です。

「カウンセラーって若いお姉さんなんじゃないの?」

「メンタリスト?」

「テレビに出てるあの、〇〇〇?」

こんなものまで。

いろいろなイメージを持たれやすい仕事です。

例えば、中学生男子は、女子のことをあれこれ話します。

「自分には男きょうだい

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イエスマンから、NOを持てる人になっていく

イエスマンから、NOを持てる人になっていく

日本社会の集団の場では、イエスマンでいることが暗黙のルールになっている場合が大変多いように思います。(他の国家でもそれはあるとは思いますが、日本ではより強いように思います)

しかし、内心、それでは嫌だ。と感じている人も多いのだろうと思います。
政治、経済、社会情勢を見ても、身近な職場、地域、学校、家族内での暮らしでも、イエスマンをさせられて、モヤモヤ、モヤモヤしている方は大変多いでしょう。

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失敗は必ずある。そこからどうするかで変わってくる【新人臨床心理士の方へ】

失敗は必ずある。そこからどうするかで変わってくる【新人臨床心理士の方へ】

今年臨床心理士に合格された方々、おめでとうございます。

これで、ついに専門家を堂々と名乗ることができます。

しかし、資格を得たからと言って、最初から専門的な仕事が十分にできることはありません。

失敗を何度もします。

失敗をどう取り扱うかが、成長に関わってきます。

私は、街のカウンセラーを細々とやっている心理士です。

痛い失敗を重ねながら、なんとか今日も心理士をしています。

ここでは、

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子育てを乗り切るための、あまり語られないけど、とっても大切な視点【子育てが辛い方】

子育てを乗り切るための、あまり語られないけど、とっても大切な視点【子育てが辛い方】

子育てをしていると、いろいろな人がいろいろなことを言ってきます。

パートナー、幼稚園、保育園の先生、学校の先生、親、きょうだい、親戚、小児科医、育児書、育児情報のTV、インスタ、ツイッター、専門家・・・・

すみません、この記事を書く専門家の私もその一人なのですが。

「うるさいなあ」という方は、無視してください。

「読んでもいいかな」と少しでも思われた方はぜひ続きをお読みください。

みんな

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連携の難しい学校で、スクールカウンセラーはどう動くか

連携の難しい学校で、スクールカウンセラーはどう動くか

これまでスクールカウンセラーとして、連携が難しい状況だと感じる学校に配置されることも多々あったように思います。

n=1で「私の場合は」という前提はありますが、そのような状況でどう動いてきたか、どなたかの参考になればと思い書いてみたいと思います。(6000字くらい書きました。まあまあ長いです。)

特に、「スクールカウンセラーのお仕事って、正直しんどいなあ」と感じていらっしゃる方の参考になるとうれ

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言葉遣いについて【スランプ状態のカウンセラー向け】

言葉遣いについて【スランプ状態のカウンセラー向け】

日々の生活を支える名もなき家事。

晴れた日には布団を干す。乾燥してきたら加湿をする。
枕カバーをこまめに洗う・・・

やらなくても当面の生活は回るけど、やっておくと持続的に快適に過ごせます。

そのような名もなき家事になぞらえた、名もなき臨床でのふるまい。

意識が薄くてもカウンセリングは出来るけど、意識しておくとより技術が安定する、ちょっとした配慮や工夫。

今回は言葉遣いについて考えてみます

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意見の違う教員へコンサルテーションをするときの言葉の使い方の工夫【スクールカウンセラー向け】

意見の違う教員へコンサルテーションをするときの言葉の使い方の工夫【スクールカウンセラー向け】

スクールカウンセラーとして働いているときに、カウンセラーとしてはこう思う。でも先生は違う見解を持っている。どうにかして自分の見解を先生にお伝えしたい。

という場面があると思います。

その時に、どういった言い回しをすれば、先生にカウンセラーの見解を聞いてもらえるでしょうか。

先生
「不登校気味のあの生徒は、甘えているんです。厳しくしないといけない。」

カウンセラー
「不登校気味のあの生徒は、

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保護者がスクールカウンセラーを利用しても意味がなさそうな状況の見極めポイント【保護者向け】

保護者がスクールカウンセラーを利用しても意味がなさそうな状況の見極めポイント【保護者向け】

お子様のことで、スクールカウンセラーを利用される保護者が増えてきている時代だと思います。

しかし、カウンセリングとはいったいどんなものなのか分からない方が大半だと思います。

保護者の方が「このカウンセリングは意味があるのかな?」と思うこともあるでしょう。

しかし、それを相談する先はなかなかないのではないでしょうか。

また、どういう場合にカウンセリングが役に立っていないのか、という情報は少な

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お客様の声を掲載しない理由

お客様の声を掲載しない理由

「お客様の声をホームページに載せると集客につながりますよ」
というお話を聞くことがありました。

このことについて考えてみました。

結論としては、当カウンセリングルームでは、ホームページにお客様の声を掲載することを致しません。こちらから掲載をお願いすることはしない方針を取っています。

その理由については、守秘義務や多重関係の禁止のことは大前提ですが、次のようなことが大きな理由の一つです。

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援助者自身のトラウマのケアを

援助者自身のトラウマのケアを

トラウマというと、事件、事故、災害などを思い浮かべがちかもしれませんが、日常の中にもトラウマは溢れています。

トラウマは、擦り傷ではなく刺し傷に例えられます。

擦り傷であれば自然治癒力によって、かさぶたになり、いずれは治ります。刺し傷の場合はなかなかそうはいきません。喉に刺さった魚の骨なら、まずは骨を抜く必要があります。体にトゲが刺さった場合もそうでしょう。ガラスが刺されば、抜いて縫合も必要で

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わたしの輪郭をなぞる場としてのカウンセリング

わたしの輪郭をなぞる場としてのカウンセリング

人は、誰かの子であり、きょうだいであり、友人であり、同僚であり、後輩、先輩、部下、上司であり、パートナーであり、親であり、近所の人であり、お店のお客であり、ネット上でのアバター(自分の分身のようなキャラクター)であり・・・。

今の時代を生きる私たちは、かつてないほど様々な「わたし」を使い分けながら、日常生活を送っているように思います。

これだけのわたしがいると、「わたし」を保つのは、率直に言っ

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自閉スペクトラムを持つ子を自己愛的な大人にしないための支援

自閉スペクトラムを持つ子を自己愛的な大人にしないための支援

 「自閉」という言葉を聞くと、多くの親御さんは重度の自閉症をお持ちの方を思い浮かべられるというのが、私が臨床を始めた2000年代~2010年代前半は多くあったように体感しております。

 しかしここ数年は、発達障害の情報が世の中に広がってきており「うちの子は自閉かも」とおっしゃられる親御さんが増えてきている印象を受けます。自閉スペクトラムという言葉が出てきたことも大きいと思います。

 スペクトラ

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生き残るための工夫(スクールカウンセラーの動き編)

生き残るための工夫(スクールカウンセラーの動き編)

スクールカウンセラーは勤務時間が限られている。

その限られた時間の中で、いかに動くかの裁量は、かなりの部分、各カウンセラーに任されている。
相談室にこもりきりのカウンセラーという批判もかつてはあったようだ。

スクールカウンセラーの時間の使い方について、次のような視点はどうだろうか。

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関係性を育むことを大切にしたWISCフィードバックの仕方

関係性を育むことを大切にしたWISCフィードバックの仕方

これまで医療機関や教育機関で、WISCの実施とフィードバックを300件ほど行ってきました。
先日私の所見を読まれた若手の方に、SVを依頼されることがあり実施させていただきました。
「役に立ちました」と言っていただき、大変うれしく思いました。

また以前より、臨床で出会うお母さん方が、「WISCは以前取りました。結果も聞いたけど、なんか良く分からなかった」とおっしゃることも時々あり、なんかもったいな

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