痛みなんてないって

言ったって

確かに体のどこか

見える部分が

傷ついてるわけじゃない

たぶん

ひとには見えない

ハートみたいなものが

やたら

破損してるだけ

人に話せば

楽になるようで

再度

自分を

正当化してるかのようで

誰が悪いかなんて

当事者だけ

知り得ることだって

大人になって気づく

話し始めれば

次々に

貴方の悪口が

たくさんでる

そうだよ

そうだよねの

嵐の中

この人に

貴方のなにがわかるのと

言いようもない

心の膿が吹き出しそうになる

誰が私をスキだった

誰が私を必要とした

それ以上に

私は

貴方を

必要としてた

悲しいと言う言葉

悲しいときに

使うのかな

やたら

めった

悲しくなったら

それ以上の

言葉を欲しがる

愛してほしかった

必要としてほしかった

だから

それ以上のことを

欲しがった

それが

やはり

悪かったの

それなら

愛ってなんなのかな

愛ってそういうものじゃないの

また

噴き出しそうな

感情の膿に

なんか

やたら

めった

「  自分を見失したくなる  」

痛みなんてないって

言ったって

確かに体のどこか

見える部分が

傷ついてるわけじゃない

たぶん

ひとには見えない

ハートみたいなものが

やたら

破損してるだけ

破損してる部分を

継ぎ合わせて

なかったことにしたかった

それは

復縁を信じてるのか

それとも

すべてを

なかったことにしたかったのか

それは

よくわからないけれども

ただ

ただ

やたら

めった

破損してるしてる

ハートみたいなものは

なかなか

もとには戻らなくて

なんか

いらいら

するから

すべてを

もっと

粉々にして

海に

流した

痛みなんてないって

言ったって

確かに体のどこか

見える部分が

傷ついてるわけじゃない

たぶん

ひとには見えない

ハートみたいなものが

やたら

破損してるだけ

なかったことにも

したくない

はじめから

わかってたこと

だからこそ

ここで

涙の出番なんでしょう

やたら

めった

泣き叫び

やたら

めった

涙を流す

嗚呼

これが

失恋か

ああ

これが

「    失恋     」

だ

痛みなんてないって

言ったって

確かに体のどこか

見える部分が

傷ついてるわけじゃない

たぶん

ひとには見えない

ハートみたいなものが

やたら

破損してるだけ

ただ

破損してるだけ