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かきつづり

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福岡 平尾台 鍾乳洞

転勤で福岡にいたころ、ひとりでこの鍾乳洞へ行ったことがある。夏だったと思うが、鍾乳洞の中はひんやりして、だれともすれちがわなかった。ながれる水と、わずかな光と、いりくんだ石。

深海

シーラーカンス これからきみはどこへ進むんだい
シーラーカンス これからきみはどこへ向かうんだい

i'll be

町がジオラマみたく見えるビルの最上階。形を変えながら飛ぶ雲が見えるかい?今日はゾウ、明日はライオンてな具合に。

田舎のおじいちゃんと小学生のぼく episode1

田舎のおじいちゃんと小学生のぼく episode1

小学生のころ。

朝の4時25分、フッと目が覚めた。いつもは寝ているはずの時間。

障子からの光が、かすかに静かに差し込んでいた。

電話がなった。

いつの間にか電話に出ていた母は、父の声にうなずいているだけだった。

そして電話を切り、淡々と静かな声でいった。

「おじいちゃん亡くなったって」

ぼくはなんとなく予想できていた。

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台湾の西螺。不思議な町。

石レンガで造られたような建物が多い。

観光スポットはないから、観光客はわざわざここまでこない。

静かで、なつかしい雰囲気をもつ。

町がここにひそんでいるようだった。

しごと おかね

しごと おかね

「働くこと」ってなんだろうと考える。

人間は生きる(衣食住)のために

仕事して、お金をかせぐ。

好きな分野や興味のあることが

かならずしも仕事になるともかぎらない。

だれかに「ハッピー」を与えて

その代価としてお金をもらうことができる。

「ハッピー」を与えることが

「働くこと」であり、「仕事」。

アプローチはさまざまで、自由だ。

こどものころ

こどものころ

気づいたらひとりであそんでいた。

壁あてキャッチボール、ひとりティーバッティング。

からだを動かすのが好きだった。

兄の影響で小さいころから高校まで野球をやっていたが、

チームワークは得意ではなかった。

ひとりの練習が好きだったので、技術はあった。

野球は個人の技術があれば、それなりにチームに貢献できるし、

レギュラーにもなれる。

ただ無心にボールを追いかけて、

感覚をとぎすまし

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こどものころの夢

こどものころの夢

小さいころによくみた、おなじパターンの夢を

大人になった今でもよく覚えている。

①ドラゴンボールの登場人物みたいに、じぶんが低空飛行している(空高くは飛べない、常に低空飛行)。しかしだんだんと飛べなくなる。

②あたまが白い光のモンスター的なやつが「シャーシャー」言いながら、じぶんの部屋に入ってきて、斬られそうになる(その瞬間、目がさめる)。

③よく通る坂道で、家族と車に乗っていた。母が運転

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あたらしいクウキ

朝、マドをあける。

今日のあたらしいクウキが入ってきて

昨日のよどんだクウキが押しだされる。

ぼくはあたらしいクウキをめいっぱい吸いこむ。

遠くできこえる電車のオト、

幼稚園のこどもたちのコエ。

今日のじぶんが動きだす。