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まいにち、考える。

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日々の思考を書きとめるnote。
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2017年5月の記事一覧

「思考の整理学」とピンクスパイダー

「思考の整理学」とピンクスパイダー

外山滋比古の「思考の整理学」を読了した。いつも途中で閉じてまた再開してを繰り返し、度々ふりだしに戻っていたが、今回はやり切った。

さて、この本の冒頭に「グライダー」という文章がある。自力で飛べない=受動的に知識を得がちなグライダー人間についての話だ。

学校ではグライダー人間は扱いやすく重宝されるが、やがてコンピューターに取って替わられてしまうだろう。現在人類とAIについて盛んに言われていること

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映画の幕が降りるまで一緒にいよう?(クレジット愛のはなし)

映画の幕が降りるまで一緒にいよう?(クレジット愛のはなし)

「君の名は。」がついにBD・DVD化するという。公開から約1年、ようやく劇場とお別れする時が来たのかも。発売は7月26日だそう。(既に予約殺到とのこと)

昨年のヒットや応援上映の効果もあり、映画はなんだか注目を浴びている。漫画や小説の実写化に賛否両論もありつつ、この先もしばらくは話題を振りまくのではないかと予想される。

さて、今劇場にいると仮定しよう。シアター内に入り喋りながら待っていると、辺

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ファッションに夢をみたいのだ

ファッションに夢をみたいのだ

ユニクロでボトムを買った。
そんなにときめく買い物ではなかったが、必要なので選び、購入した。
大体、2000円くらい。

その価格が高いのか安いのか、最近わからなくなりつつある。
絶対プチプラなのだけれど、頭ではわかっているのだけれど、そういうものが巷にありすぎて、麻痺してくる。
ネットに溢れる情報に値がつくと高い、と感じる現象とどこか似ている。

本当は良い手ざわりの服が好みで、通販はしないと決

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「meiro」と呼ぶ声が聴こえ

「meiro」と呼ぶ声が聴こえ

原宿・VACANTで上映中の「帝国は今日も歌う」。現代美術作家、小泉明郎氏の映像作品である。

彼が幼い時に見た悪夢-父親がニワトリの餌に選ばれてしまい連れ去られるというシュールでショッキングな-が、現代の何とも言えない空気感と合わさり、静かに観客を圧倒していく。

怖くて息苦しい、でもそれはどこか穏やかに迫る。だから、ホラーが嫌いでもちゃんと見られる。最後まで目が離せなくなる。

作中で叫ばれる

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定点観測したいもの、それはささくれ

定点観測したいもの、それはささくれ

星空や、月下美人の開花など、定点観測カメラで捉えられるものはたくさんある。貴重でうつくしい現象を見せてくれるのはとてもありがたい。

さて、目下私が観察したいものは、「自分の指のささくれにおける、その発生から消失まで」である。なんだか個人的に過ぎるが、仕方がない。

いつの間にか指の近くに存在し、一度認識したら最後、気になってしょうがないアイツ。

日中チラ見してしまうのに、嗚呼それなのに、ふと目

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誰もいない壁を探している

誰もいない壁を探している

壁が好きだ。
いや、ショーウィンドウも捨てがたい。
椅子も良いなあ。

何の話かというと、写真の話である。

デザインが素敵なものを探して、ふらりふらりとするのが趣味なので、よきものを見たらiPhoneでパチリ。
時たまインスタにあげる。
その繰り返しの日々。

先日、原宿をうろうろしていたところ、目立つグラフィティの壁の前にたくさんの若いひとがいた。何人かは座りこんでいた。

みんな写真を撮って

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消極的な読書のすすめ-来たるべき未来のために

消極的な読書のすすめ-来たるべき未来のために

読書、してますかー!?

もう何年も読んでないという人も、本棚から本があふれている人もきっといることでしょう。ちなみに自分は、マンガ8割その他が2割(小説、新書など雑多)というゆるさ加減で、だいたい毎日読んでます。

疲れている時に、本を読み続けるのはとてもつらい。SNSや動画はその点とても楽なもので、すっと内容が頭に入ってくる。
手っ取り早い脳への刺激、ですね。

でも、スマートフォンばかり操作

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