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眞葛焼オススメ記事

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眞葛焼に魅入られた方々の素敵な記事をまとめています。
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宮川香山

宮川香山

宮川香山 (ミヤガワコウザン)

日本の陶芸家の中で世界をざわつかせた程の
実力を持つのが今回紹介する宮川香山となる。

同氏の作品には二度、私は出会っている。

大阪の中之島にある大阪市立東洋陶磁美術館。
そして丹波篠山市は、日本六古窯の一つである
丹波立杭焼(タンバタチクイヤキ」産地にある
兵庫陶芸美術館、これら二か所で宮川香山作、
陶芸に出会ったのである。

日本の陶芸家にして、明治時代の日

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重文の「蟹の器」の、気になる裏側はどうなっている?

重文の「蟹の器」の、気になる裏側はどうなっている?

重要文化財に指定された近代以降の作品が勢ぞろいした、東京国立近代美術館開催の『重要文化財の秘密』が5月14日に閉幕。同企画展で展示されていた作品が戻ってきて、東京国立博物館(トーハク)の常設展で展示されていました。

2023年6月26日現在、《褐釉蟹貼付台付鉢》と《鷲置物》の2点が並んで展示されています。

■超絶技巧 その1:蟹

初代の宮川香山さんが作った《褐釉蟹貼付台付鉢》ですが、個人的に

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宮川香山眞葛ミュージアム(神奈川県横浜市・横浜駅)

宮川香山眞葛ミュージアム(神奈川県横浜市・横浜駅)

江戸幕府が大政奉還してから間もない明治時代。西欧列強に追いつこうと考えていた明治政府が、その技術の高さをアピールするのに参加したフィラデルフィア万国博覧会の中で世界から絶賛された工芸品がある。その名は眞葛焼。高浮彫と呼ばれた技法によって焼き上げられた陶磁器を作ったのは宮川香山という一人の陶芸家によるもので、こちらの宮川香山眞葛ミュージアムは、その世界に絶賛された作品たちを惜しみなく紹介しているミュ

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横浜美術館クイズ

横浜美術館クイズ

休館中の新企画として「横浜美術館クイズ」をスタートします。月に1回、横浜美術館やコレクション作品に関するクイズを出題します。ぜひご参加ください!

〈第28問〉
色ガラスと金箔を混ぜた飾筥(かざりばこ)で、独自のガラス工芸分野を確立した藤田喬平。 どこの国でガラスを学んだでしょう。
①ドイツ
②チェコ
③デンマーク
④イタリア

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藤田喬平の作品動画

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「横浜眞葛焼 宮川香山の技」(鎌倉・吉兆庵美術館)

「横浜眞葛焼 宮川香山の技」(鎌倉・吉兆庵美術館)

 平塚市美術館の展覧会で俄然気になってしまった初代宮川香山(眞葛香山)。自宅で、美術館でピックアップしたパンフレットを見ていたら、鎌倉は小町通りにある吉兆庵美術館(和菓子販売の「宗家 源 吉兆庵」が運営する美術館)が宮川香山の展覧会をやっているとのこと。行くに決まってます。宮川香山のこと、眞葛窯のことなど、知らないことは結構あったんですが、今回の展覧会で一通り知ることができました。

 初代香山(

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世界にこれを超えるもの無し

世界にこれを超えるもの無し

昨日は久しぶりに横須賀へ参りました。 驚異の細密表現展 | 展覧会 | 横須賀美術館 (yokosuka-moa.jp) を観に。ここで、本当に驚く作品に出合いました。江戸・明治の工芸というところに惹かれて足をはこんだ次第でしたが、改めて日本人の眼と手の能力の高さに、沈黙してしまいました。

開港場であった横浜からは、生糸をはじめあらゆるモノが輸出されました。
先述しました原三渓は、その豪商でした

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