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つらぬきとめぬたまぞちりける
ひらり舞い散る桜の花弁
はらり消えゆく線香花火
つらぬきとめぬたまぞちりける
つらぬきとめぬたまぞちりける
ふわり舞い散るもみじの葉っぱ
ちらり溶けゆく白雪の粒
つらぬきとめぬたまぞちりける
つらぬきとめぬたまぞちりける
整った景色を撫でて
乱しては
完璧がいた小さな跡に
風は季節を運びゆく
整った
はずの季節の
歪さが
わたくしに
季節の終わりを
予感させ
そうしてできた
アンタレスとオリオン
刺さる
針は刺さる
ぷすり一つ刺さる
その足へ突き刺さる
回る
毒は回る
じわりじわり回る
体全てへと回る
落ちる
崩れ落ちる
どたり崩れ落ちる
膝から崩れ落ちる
傲慢は罪でした
贖罪は毒の味
英雄は絶えました
贖罪は死をもって
倒れ伏す彼の血ぽたり
私を赤く染めました
星になってなお、その赤は消えず
星になってなお、彼の傷も癒えず
天体を回り続ける我の名は
天体を回り続け