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短歌

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短歌「左側」

短歌「左側」

まだ幼い娘は時々おかしな行動を取ります。歩いている時、私の左側に回って手を繋ぎます。車が危ないからと右側に寄せてもイヤイヤ。

仕方なく左に注意を払っていると、私の意識の全てがそちらに持っていかれるような感覚になります。

きっと子どもに限らず恋人や大切な人がいたら、皆そうなのかもしれません。

短歌「セダン」

短歌「セダン」

見なくなったね。昔はみんなあの形だったのに。
子どもの頃、家族5人で乗ったセダンは、広くも狭くも感じなかった。
運転席に父、助手席に母。
後部座席の真ん中はハズレくじ。
誰が座るかいつもケンカした。
父は優しい人ではなかったけど、
面白い人だった。
今でもセダンは父の顔をしている。

短歌連作「きみの細胞は曲を奏でる」

短歌連作「きみの細胞は曲を奏でる」

「はたらく細胞」って観たことあります?

あれけっこう目からウロコでした。

自分の知らない内に体内のバランス保つため、細胞さんたちめっちゃがんばってくれてんじゃん!ちょー感謝泣

ひたむきな細胞たちに敬意を表して、
以下五首、詠ませていただきましたっっ

⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇ 

とりあえず儀式。これから立派な免疫つけろよ。

家賃は高いが競争率ハンパない。なんせ4部屋だからね。争奪戦さ。

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短歌「ぼやけた月」

短歌「ぼやけた月」

輪郭の
ぼやけた月が
ニタニタと
嗤っていても
今日から断酒

短歌「言霊」

短歌「言霊」

「疲れた」と
言った瞬間
魂が
口から抜けて
星降る空へ

短歌「木洩れ日に聞く」

短歌「木洩れ日に聞く」

伐採を
まぬがれた樹に
新しい
季節が巡る
光と影よ

短歌「気泡」

短歌「気泡」

気泡浮く 
何かを抱きながら浮く 
わたしの夢や希望みたいだ

短歌「炎天」

短歌「炎天」

今日も暑いです🥵

長男は学校に水やりに行き、軽い熱中症になって帰宅。

そのまま遊びに行こうとするのを制し、シャワーを浴びせました。

首を冷やすやつとか持たせればよかったかな。

うちみたいに外遊び少ない子がたまに外出する時は注意かもしれません。

暑さ対策、抜かりなく。

話が逸れました。

今日の短歌です👇

大人は全力で太陽を避けますが、
子どもは容赦なく降り注ぐ日射しの中に飛び込ん

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短歌「折り鶴」

短歌「折り鶴」

《長崎へ贈る千羽鶴に寄せて》

 折り鶴や
 ひときわ朱いオレンジは
 朝焼け 余命 紅潮する頬