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記事一覧

【教育のシャワー】〜“環境”が“人”をつくる〜

【教育のシャワー】〜“環境”が“人”をつくる〜

昨日卒業したクラスの生徒の話です。

生徒の書いてきた志望理由書昨年の秋頃、こんなことがありました。

クラスのある女子生徒が、短大受験の出願で提出する志望理由書の下書きの添削をお願いしてきました。

その中の、高校での学習について記述する欄に、昨年5月に実施したワークである「“しつもんメンタルトレーニング”で本当の自分に気付いた」という内容を10行以上書いてきました。

まさか半年以上前の5月に

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【常識を疑う①】〜睡眠の重要性・その1〜

【常識を疑う①】〜睡眠の重要性・その1〜

2022年も終わりを迎えようとしています。
4月に異動してもう9か月が経とうとしていて、ほんとあっという間に感じます。
年々月日の経過を早く感じるようになってきました。

さて、もうかれこれ5年ほど前からでしょうか、高校野球の指導者になったものの、自分の指導は“感覚的指導”であり、理論やスキルが伴っていないと感じ、読書やセミナー受講、さまざまな分野の民間の指導者資格を通して、野球の指導に繋がる理論

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【常識を疑う①】〜睡眠の重要性・その2〜

【常識を疑う①】〜睡眠の重要性・その2〜

昨日の投稿では、「睡眠負債」に関する、米ペンシルべニア大学医学部などの研究チームが行った研究を紹介し、「毎日6時間睡眠の選手は、2週間練習して技術が上達したとしても、2日間徹夜した人と同じ程度の反応速度(=パフォーマンス⁈)しか出せていないかもしれない」のではないかという内容を記しました。

今回は、昨日の投稿に関連して、2019年12月号の『ベースボールクリニック』で特集された、宮崎総一郎氏(

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【常識を疑う②】〜頻繁な“休憩”で上達する〜

【常識を疑う②】〜頻繁な“休憩”で上達する〜

今回の投稿は、最近、あるネット記事を読んで、個人的に衝撃を受けたことです。

https://nazology.net/archives/91085
▲ そのネット記事のURL

その衝撃とは何かというと「頻繁な休憩によってスキルが上達する」ということです。

無駄な時間をできるだけ削って時間を有効に使い、しっかりとした練習量・トレーニング量を確保しなければ上達しないと思っていましたが、「休憩で上

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【常識を疑う③】〜アイシング・冷水浴〜

【常識を疑う③】〜アイシング・冷水浴〜

「投球後はアイシング」という常識もう10年以上前になりますが、高校球児だった頃の私はサイドスローの投手でした。

先発で長いイニングを投げれば、リカバリーのために試合後に“アイシング”をする。

そんなことは“常識”でした。

そろそろ定年を迎える先生方からは

と聞きました。

「温める」という昔の“常識”が今や“非常識”となり、「アイシング」をするのが“当たり前”。

これが今の“常識”であり

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【常識を疑う④】〜心の隙間時間が大事〜

【常識を疑う④】〜心の隙間時間が大事〜

私は現在、今までの教員人生で一番時間にはゆとりのある2年間を過ごさせてもらっています。

現任校へ異動してから野球部の顧問でなくなり、“教員の働き方改革”だなんだと騒がれ始めたこのご時世に、毎日のように残業もほとんどなく退勤し、家庭に尽くす生活を送っています。

自由な時間がたっぷり与えられている生活ですが、仕事の空き時間の大半は前任校の時とはまったく別の、現任校に合わせた形の授業準備・教材研究を

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【考察①】〜“連続安打”はなぜ起きるのか?〜

【考察①】〜“連続安打”はなぜ起きるのか?〜

野球というスポーツは、よく「ミスの多い」スポーツだとか、「確率」のスポーツだとか言われます。

例えば、プロ野球の世界では、打率が3割を超えれば一流打者です。

7割はアウトになっても好打者と言われる、「ミスが多い」スポーツであり、

打率、出塁率、防御率、守備率…などなど、選手の結果の良し悪しや試合の中での判断材料などを「確率」で判断するスポーツといえます。

さて、そんな野球の試合では、ごく稀

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【考察②】〜番狂わせ・ジャイアントキリング〜

【考察②】〜番狂わせ・ジャイアントキリング〜

スポーツの世界では、稀に(?それとも結構多く?)「番狂わせ」や「ジャイアントキリング」といわれる“弱者(格下のチーム)が強者(格上のチーム)に勝つ”ことがあります。

私はこれまで①バレーボール②硬式野球③卓球と、高校部活動の顧問をしてきましたが、やはり競技によって「番狂わせ」「ジャイアントキリング」が“起こりやすい競技”と“起こりにくい競技”があることを、試合の様子を見ていて実感してきました。

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【考察③】〜打撃特化か守備特化か・その1〜

【考察③】〜打撃特化か守備特化か・その1〜

前回の投稿(【考察②】〜番狂わせ・ジャイアントキリング〜)では、野球(高校野球)においては「番狂わせ」「ジャイアントキリング」を起こすには何を優先して特化して鍛えるべきかということについて、「とにかく0点で守りきれれば負けることはない」という方もいれば、「失点覚悟でとにかく打撃を強化して、5点取られても6点取れれば勝てる」という方もいて、判断が難しいということを記しました。

今回は、そのことを実

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【考察③】〜打撃特化か守備特化か・その2〜

【考察③】〜打撃特化か守備特化か・その2〜

前回の投稿(計算結果)前回の投稿(【考察③】〜打撃特化か守備特化か・その1〜)の続きです。

 ▲ 前回の投稿(【考察③】〜打撃特化か守備特化か・その1〜)

この“得点公式”を使って、いろいろなパターンを計算してみた結果が、以下の通りです。

条件として、計算の便宜上、約1試合分と想定して、全打者3打席ずつで3打数(計27打数)を基準に計算しています。

計算結果をまとめると計算結果をまとめると

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【考察④】~“ビッグイニング”を作る・防ぐ~

【考察④】~“ビッグイニング”を作る・防ぐ~

ビッグイニング。

1イニングの中で大量に得点が入ったイニングのことをいいます。

トーナメント方式で大会が行われる高校野球では、このビッグイニングが勝敗に大きく左右します。

攻撃時はビッグイニングを生み出し、守備時ではビッグイニングを相手に作られないようにすることは、勝利をつかむためには非常に重要なことです。

今年2024年を迎え、自分自身の中で“学び直し”の観点から、ベースボールマガジン社

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【考察⑤】~センバツ甲子園の選考理由~

【考察⑤】~センバツ甲子園の選考理由~

1月26日、今春のセンバツ甲子園大会の出場校32校が決まりました。

2022年の選考で、東海地区(2校)で、前年の東海大会準優勝の聖隷クリストファー高(静岡)が漏れ、同大会4強の大垣日大高(岐阜)が選出された一件があり、センバツ甲子園の選考は、全国的に物議を醸しました。

春のセンバツは、勝ち抜いた都道府県の代表校が出場する夏の選手権大会とは大きく異なり、選考委員会に“選抜”してもらわなければい

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【考察⑥】〜立位姿勢&パワーポジション〜

【考察⑥】〜立位姿勢&パワーポジション〜

今回のテーマは、パワーポジションです。

パワーポジションとは、定義が曖昧なものという感じが私の中にはありますが、スポーツの基本姿勢であり、わかりやすく言うと“自分の体が安定して最も力を発揮できる構え”のことです。

この“パワーポジション”というものを、選手にわかりやすく伝えて実感してもらうことは難しいなと感じていましたが、非常にわかりやすいYouTube動画にたまたま偶然出会いました。

その

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【考察⑦】~糸井嘉男氏の“素振り”解説動画を観て~

【考察⑦】~糸井嘉男氏の“素振り”解説動画を観て~

前回の考察の投稿【考察⑥】~立位姿勢&パワーポジション~で、福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手による「立位姿勢」や「パワーポジション」についての解説を紹介しました。

そのYoutube動画を視聴し、その流れで同じYoutubeチャンネルの過去のアップされた動画を確認してみると、和田氏の少し前に元プロ野球選手・糸井嘉男氏のインタビューと打撃の解説動画がアップされていました。

そのYoutube

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