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講演資料集

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各地でお招きいただいた際の講演に関する資料、音声データなどを公開いたします。少しでも何かのお役に立つことができれば幸いです。
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だが、情熱はある。

だが、情熱はある。

*西南学院大学チャペルアワーで「労働・仕事・活動…『働く』ということ」をテーマに講話します。以下、それに向けた「巻頭言」より。

 「令和」を迎えてなお、マイノリティにとってはなかなかに生きにくい“ヘルジャパン”。権威ある者の顔色をうかがい、見えない「空気」の読み合いが求められ、独自の不文律が跋扈(ばっこ)するムラ社会。幼いころから理不尽な校則に縛られ、意味も分からず公式を暗記し、「○○を制する者

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東京バプテスト神学校 前期公開講座の初回分資料を無料で全公開!!

東京バプテスト神学校 前期公開講座の初回分資料を無料で全公開!!

4~5月に全15回で開講される東京バプテスト神学校主催の公開講座で、「宣教学:日本のキリスト教会の現状とこれから」の最初の5回を担当することになりました。案内文は以下。

各回のテーマはこちら。

しかも、どうやら初回の4月10日(月)分(宣教学①)は「オープンウィーク」期間中のため、無料で誰でも講義を視聴できるようです。

詳しくは以下の講座案内と申込書をご参照ください。申し込み締め切りは4月3

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※試聴版です。オリジナル版(21:51)は購入後に視聴できます。

2023年、年明け早々に発覚した2件の出来事をめぐって緊急に解説コメントをTwitterのスペースで配信しました。

▼ダビデ張グループ 日本オリベットアッセンブリー教団が本部を天城山荘に移転
http://www.kirishin.com/2023/01/06/57980/

▼『福音と社会』掲載の司祭による「書評」に批判殺到「無知、偏見、憎悪に満ちた差別記事」 編集部は「多様な意見を尊重」
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仁義なきキリスト教雑誌の世界(『福音と世界』創刊70年に寄せて)

仁義なきキリスト教雑誌の世界(『福音と世界』創刊70年に寄せて)

(『福音と世界』2022年6月号への寄稿)

 錚々たる面々に肩を並べて創刊七〇年に寄稿できるような立場でないことは重々承知の上で、日ごろお世話になっているご近所のよしみもあり、依頼を断り切れずに筆を執っている。業界歴もたかだか十数年の若輩者が、七〇年にも及ぶ長い歴史について語る言葉は持ち合わせていないが、新聞だけでいえば七〇年以上の伝統を背負ってしまった同業の身ではあるので、現在地から見える景色

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一番弱い人が一番可能性を持ってるんだよ

一番弱い人が一番可能性を持ってるんだよ

*恵泉女学園大学 C-week(2022.5.18)での礼拝メッセージ「恵みの泉」再録版

 「キリスト新聞」という業界紙を通じて、キリスト教にまつわる国内外のニュースを日々発信している松谷信司と申します。私にとっても久しぶりの対面礼拝ですが、オンラインと比べていかがでしょうか。倍速で繰り返し見られないのは難点かもしれませんが、今日の概要はSNSでもアップしますので、ぜひそちらをフォローしてレポー

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※試聴版です。オリジナル版(15:55)は購入後に視聴できます。

メッセージ「ガチャの中にある愛~神様の伏線回収」

フィリピの信徒への手紙 4章6~7節
「何事も思い煩ってはなりません。どんな場合にも、感謝を込めて祈りと願いを献げ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超えた神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスにあって守るでしょう」

変われない体質の中で何をどう変えていくのか

変われない体質の中で何をどう変えていくのか

昨年10月、日本YMCAスタッフ対象の研修で「コロナ後の社会とキリスト教」をテーマに講義。全国9つの #YMCA から12人が受講し、コロナ禍を経て組織・社会がどう変わっていくべきか、教会の事例をもとに、#築地本願寺 や #学校ゆるくていいじゃん の事例にも触れながら共通の課題を一緒に考えました。

意欲的な受講生との活発なやり取りを通して、改めて取り組むべき働きの大きさと意義を再確認させられまし

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そろそろ考えドキ?モヤる“教会文化”全5回シリーズ(5)いわゆる「牧師夫人」問題

そろそろ考えドキ?モヤる“教会文化”全5回シリーズ(5)いわゆる「牧師夫人」問題

▼日本FEBC 公式サイト

Vol.5 いわゆる「牧師夫人」問題

 この間、TwitterをはじめとするSNSでもさまざまな議論が展開されている「牧師夫人」問題。独身制を続けるカトリックと異なり、プロテスタントの牧師は結婚ができる。もちろん、生涯結婚しないという牧師もいるが、結婚して家庭を築く牧師も多い。その場合でも、

夫婦ともに牧師の場合

夫が牧師で妻が信徒の場合

妻が牧師で夫が信徒の

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そろそろ考えドキ?モヤる“教会文化”全5回シリーズ(4)「青年会」「婦人会」

そろそろ考えドキ?モヤる“教会文化”全5回シリーズ(4)「青年会」「婦人会」

▼日本FEBC 公式サイト

Vol.4 「青年会」「婦人会」

 「特別に伝道される」礼拝に出席し、最初の関所「受付」をクリア、礼拝終了後の「新来会者の紹介」も耐え抜いた。そんな鋼メンタルの持ち主なら、これから待ち受ける教会生活の試練も恐れるに足りないかもしれない。しばらく教会通いが続くうちに、「そろそろ洗礼を…」とのお誘いがあり、晴れて教会の一員となったあかつきには、何らかのグループ(会)への

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そろそろ考えドキ?モヤる“教会文化”全5回シリーズ(3)新来会者の紹介

そろそろ考えドキ?モヤる“教会文化”全5回シリーズ(3)新来会者の紹介

▼日本FEBC 公式サイト

Vol.3 新来会者の紹介

 前回、教会に来て最初の難関である「受付」を無事クリアしたあなた。ようやく礼拝までたどり着き、ほっと安堵したのも束の間。次の試練は、礼拝終了後に突然訪れる。そう、新来会者の紹介という「イベント」である。名前を呼ばれ(しかも間違えていたりすることも多々)、その場で立たされ、全会衆に顔をさらされ、拍手をされ、挙げ句マイクを渡され「何かひと言」

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そろそろ考えドキ?モヤる“教会文化”全5回シリーズ(2)男女別受付名簿

そろそろ考えドキ?モヤる“教会文化”全5回シリーズ(2)男女別受付名簿

▼日本FEBC 公式サイト

Vol.2 男女別受付名簿

 前回、第1回目は、長く何の違和感も覚えずに使い込まれてきた「特別伝道礼拝」というネーミングのモヤモヤについて紹介した。「新規お客様獲得キャンペーン」よろしく、手ぐすね引いて待ってる感ダダ漏れの礼拝に、それでも勇気を振り絞って足を踏み入れたあなた。次に待ち受ける関所は、主にプロテスタント教会の伝統として受け継がれてきた「受付」である。

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そろそろ考えドキ?モヤる“教会文化”全5回シリーズ(1)特別伝道礼拝

そろそろ考えドキ?モヤる“教会文化”全5回シリーズ(1)特別伝道礼拝

 2019年10月、キリスト教放送局 日本FEBC制作の新番組「FEBC Sprout!」の初回ゲストとして招かれて話した5回シリーズ(各15分)。日本の教会に根強く残る因習の中で、特にモヤるもの5つを厳選してツッコミを入れた。時代も社会も変わりゆく中で、そろそろ見直す「考えドキ」ではないだろうか!?

▼日本FEBC 公式サイト

モヤる“教会文化”とは?

 新番組の記念すべき1人目のゲスト

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まずは知られる工夫と覚悟から

まずは知られる工夫と覚悟から

 私たちは現代日本においてメディアや宣教を語る上で、教会やキリスト教は「そもそも知られていない」という大前提から始めなければならない。すでにこの世界にどっぷり浸かってしまった「ガチ勢」(熱心な古参信徒)にとってはおなじみかもしれないあの新聞もあのサイトも、あの教会も、おそらく一般の非信徒(ノンクリスチャン)にはまったくと言っていいほど知られていない。

 試しに自らのメディアや教会、個人名で「エゴ

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新世代エヴァンジェリストの憂鬱(5)僕たちの前途

新世代エヴァンジェリストの憂鬱(5)僕たちの前途

『若者とキリスト教』(2014年、キリスト新聞社)より抜粋。

軽やかな「越境」と緩やかな「連帯」 以上の問題意識を前提に、今後のキリスト教について若干の希望的観測と提言をしたいと思います。キーワードは、「越境」と「連帯」です。しかしそれは、何らかの強制力や義務感を伴うようなものではなく、境界の「あちら側」と「こちら側」を気軽に往来できる軽やかさと、ある程度の自由度を許容し合える緩やかさが保持され

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