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僕の好きなアート

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僕の好きな画家やその作品を紹介します。
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シャガールの描くモーセはカワイイけれど角が生えている謎。

シャガールの描くモーセはカワイイけれど角が生えている謎。

 僕はシャガールの作品がとても好きで、とくに奥さんへの愛を描いたものがお気に入りです。

 その他にも、最大傑作といわれている、パリ、オペラ座の天井画やドイツのザンクト・シュテファン教会のステンドグラスは、実際に現場で観たいと思っています。

 今回伝えたいのは、多くの画家そうであったように、聖書を題材にした作品です。

 そのなかでちょっと気になるものがあったのです。

 それが、出エジプト記の

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ナイジェル・コーツ作「ノアの箱舟」鑑賞する!

ナイジェル・コーツ作「ノアの箱舟」鑑賞する!

 札幌地下鉄南北線の中島公園駅の2番出口から徒歩1分ほどのところにあるちょっと変わった建築物を鑑賞しに来ました。

 すすきの通りのはずれの創成川沿いに建っているので、札幌に住んでいる人は一度はみたことがある建築です。

 正式作品名がかっこいい!

「Arca di Noe」

 アルカ ディ ノエ、

イタリア語です。

日本語だと、そうなんです。

「ノアの箱舟」

 今回観に来たのは、イギ

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創作と狂気「黒い鳥がいる麦畑」ファン・ゴッホ

創作と狂気「黒い鳥がいる麦畑」ファン・ゴッホ

創作と狂気「黒い鳥がいる麦畑」

数年前、新しい思想の発想はあるものの、その作品のエネルギーに飲み込まれそうになって、精神のバランスを崩していた時期があった。

作家業そのものを続けるべきか悩んでいた時に、ファン・ゴッホの

「カラスのいる麦畑」

と出会った。

この絵は、
1890年7月、ゴッホがピストル自殺する一週間前に描いたとされる作品。

以前にも、美術書などで何度かみたことがあっただろ

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「シャガール 三次元の世界展」妻のことが大好きすぎる画家が描くメルヘン世界

「シャガール 三次元の世界展」妻のことが大好きすぎる画家が描くメルヘン世界

○愛する人と見に行くべき絵画展先日、東京駅の中にある「東京ステーションギャラリー」で12月3日まで開催されている「シャガール 三次元の世界展」に行ってきました。

マルク・シャガールは、僕の大好きな画家のひとりです。

僕はひとりで観に行ってしまいましたが、シャガールの絵はぜひ愛する人とみるといいと思います。
僕も妻への愛情が10割増しになりました。

妻と一緒に行っていたら思わず抱きしめていたか

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青春ピカソ岡本太郎とセザンヌとリンゴ

青春ピカソ岡本太郎とセザンヌとリンゴ

★ルーブル美術館で閉館まで涙を流しながら立ちつくす岡本太郎

「こんな美しさを見たことがない―」

朝一番、自室の本棚の中で、「こんな本買ったかな」と思いながら手に取り、頁を開くと、目に飛び込んできた一行。

立ったまま、僕はその場で読み進めた。

『青春ピカソ』岡本太郎著

岡本太郎が18歳でパリで一人暮らしをすることになり、はじめてルーブル美術館に訪れ、ある絵画の前で衝撃的な体験をしてしまう。

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ミュシャ展プラハで観ることができなかったスラブ叙事詩を東京で鑑賞!

ミュシャ展プラハで観ることができなかったスラブ叙事詩を東京で鑑賞!

ふらっと札幌の自宅をでて、新千歳空港へ向かい飛行機に乗って東京へ来た。
東京駅でミュシャ展に行くことを決めた。

東京駅につくと、さっそく地下鉄丸ノ内線、千代田線で新国立美術館へ向かう。
11時頃到着したが、すでにチケット販売所は長者の列。
辺り一帯の木は、赤い水玉の装飾がなされていて、草間彌生展と重なっていることを知った。

だから混んでいるのか。

赤い水玉の木、一瞬、可愛いと思うけど、リアル

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常識にとらわれたら岡本太郎に睨まれてみる

常識にとらわれたら岡本太郎に睨まれてみる

自分の中に毒を持て 岡本太郎著

とても強烈な装丁である。
タイトルも「自分の中に毒を持て」凄いな。

僕が、常識にとらわれたり、「〜せねばならない」義務にがんじがらめになった時、この本を取り出して、岡本太郎に睨まれてみる。
あなたは常識人間を捨てられるか!と声が響いてくる。

この本の中で、とても好きな箇所があるので抜粋ました。

「何かをはじめても、つづかないんじゃないか、三日坊主に終わってし

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イサム・ノグチの彫刻作品が道路をふさいだ!

イサム・ノグチの彫刻作品が道路をふさいだ!

札幌をこよなく愛するマスダです。

札幌に来たらぜひ観ていただきたいマスダ的ベスト3に入るものを紹介します。

それは、すべり台。

とはいっても単なるすべり台ではない。
世界的アートなんです!
それは、イサム・ノグチが遺した彫刻作品、

「ブラック・スライド・マンテラ」

なんです。

見た感じ、黒くて小さなすべり台なんだけど、イサムはこんな言葉を残しています。

「子どもたちが何度もすべり、そ

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