たくさんある中から、それでも貴方たちを選んだの
子供のころ読んだ本は、その後の人格形成に大きく関わっていると思う。
魔女や妖精が出てきたり、人形や動物が喋ったり、この世とは違う少し不気味な世界へ行ってみたり……そんな物語が「好き」だった私は、今でもファンタジーの世界に漠然とした憧れを持っている。幽霊や妖精は見えないだけでどこかに存在していればいいなと思っているし、いつかは魔法が使えるようになりたいと思っている。
夢見がちな少女だった幼い日の私は、『気に入ったものは飽きるまで繰り返す』という性質を持っていた(それは今日に至る