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本の紹介

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視覚障がいや特別支援教育関係で読んだおすすめの本と僕が個人的に思ったことを紹介するマガジンです。
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今まで読んだ視覚障がい関係の本

今まで読んだ視覚障がい関係の本

書籍紹介記事を書くための個人的な忘備録です。盲学校図書館でもっと読んでおけば、そして紹介記事を書いておけばよかったのですが…。物理的に手元に無くて紹介できない本も沢山あるんです。また記事を読まれた方の、おすすめの本や気になる本などありましたら、コメントにお願いします。

1 視覚障がい教育の本1.視覚障がい教育・盲学校について

『視覚障害教育入門Q&A(全国盲学校長会)』
『視覚障害教育入門Q&

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書籍紹介『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』

書籍紹介『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』

『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53(寺田 奈々)』という本の紹介です。

寺田奈々先生の紹介は『ことばドリル』に続いて2回目ですね。

ことばを引き出すおもちゃや絵本が紹介本の目次は次の通りです。

今回の本では、なな先生オススメのことばを引き出すおもちゃや絵本が紹介されています(Part2 「ことば」を育てるおもちゃ・絵本)。

おもちゃや絵本の紹介には、遊びで育まれる力や、

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書籍紹介『みんなでつなぐ読み書き支援プログラム』

書籍紹介『みんなでつなぐ読み書き支援プログラム』

『みんなでつなぐ読み書き支援プログラム(井川 典克/高畑 脩平)』という本の紹介です。

これまで読み書きについていろんな記事で、いろいろな角度から紹介してきました。

教材だったり…

脳の認知機能についてだったり…

ビジョントレーニングだったり…

誤り分析だったり…

便利なグッズだったり…

学び方の工夫だったり…

手前味噌ですが、振り返ればいろいろ紹介していました。

でも、それらを

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書籍紹介『注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に』

書籍紹介『注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に』

『注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に(大平 一枝)』という本の紹介というか感想みたいなものです。

Xで流れてきたSTさんのポストからこの本を知りました。吃音の本というのはわかっていましたが、タイトルから「暗闇の世界を知るダイアログ・イン・ザ・ダークや、二足歩行者が少数派の世界を体験できるバリアフルレストランのような体験をするカフェの話なのかな」「もしくは、時間に追われる現代人

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書籍紹介『学びにくさのある子への読み書き支援』

書籍紹介『学びにくさのある子への読み書き支援』

『学びにくさのある子への読み書き支援(井上 賞子)』という本の紹介です。

著者の井上賞子先生はnoteや『実践みんなの特別支援教育』での記事を読み学ばせていただいていました。この本も買ったまま積読になりかけていたのですが、職場の先輩から教えてもらった東洋経済が選ぶ「年末年始に読みたい」、学校教育関係者にお薦めの本10選に紹介されていたのもあり、この年末に読みました。

いや、もっと早く読んでおけ

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書籍紹介『児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた』

書籍紹介『児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた』

『児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた(こど看)』という本の紹介です。

まずはこど看さんの紹介をはい、という訳でこど看さんの本が出ました。これは紹介せずにはいられませんねー。

知らない方もいらっしゃるかと思いますが、精神科認定看護師のこど看さんはX(旧Twitter)上で子どもたちとの関わり方についてなど発信されている方で僕もフォローさせていただいています。

以前

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書籍紹介『ASD的考え方』

書籍紹介『ASD的考え方』

『ASD的考え方(あずさ)』という本の紹介です。

著者のあずささんは、精神科医として勤務されているASD(自閉スペクトラム症)当事者の方です。

精神科医というASDの専門家、またASDの当事者の一視点として語られる言葉には僕自身もとても納得させられます。

中でもASD(アスペルガー症候群の略、アスペと表記)がほぼ一〇〇%を占める国に、少数民族である定型の人たち(定型族)が移住してきたのだけれ

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書籍紹介『LDの子が見つけたこんな勉強法』

書籍紹介『LDの子が見つけたこんな勉強法』

『LDの子が見つけたこんな勉強法(野口 晃菜/田中 裕一)』という本の紹介です。

LDってなに?LD(学習障がい)という言葉を聞いたことがありますか。LDについて日本LD学会ホームページより引用します。

こちらの記事でも教育と医学の違いが紹介されています。

LDの定義は教育と医学で異なりますが、この本では「多数派(マジョリティ)と学び方が異なること」をLearning Difference(

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書籍紹介『見えない地球の暮らし方−見えない・見えにくい人のリアルな日常レポート集−』

書籍紹介『見えない地球の暮らし方−見えない・見えにくい人のリアルな日常レポート集−』

『見えない地球の暮らし方−見えない・見えにくい人のリアルな日常レポート集−(メルマガ色鉛筆グループ)』という本の紹介です。

メールマガジン「色鉛筆」この本は公益社団法人京都府視覚障害者協会 情報宣伝部 メルマガ色鉛筆グループが月2回程度発行しているメールマガジン「色鉛筆」のセレクションになっています。

(画像は京都府視覚障害者協会より)

「色鉛筆」には仕事、恋愛、家事、育児、趣味、旅行、スポ

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教材紹介【性教育】『ワークシートから始める特別支援教育のための性教育』

教材紹介【性教育】『ワークシートから始める特別支援教育のための性教育』

『ワークシートから始める特別支援教育のための性教育(松浦賢長/千葉県立柏特別支援学校)』という本の紹介です。

小学部から高等部まで特別支援学校で使える内容ジアース教育新社ホームページより本の目次を引用します。

小学部でのトイレやお風呂についてから、中学部でのプライペートゾーン、月経の処理、第二次性徴、高等部での異性との関わり方、妊娠・出産などの家族計画など、小学部から高等部までの特別支援学校の

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書籍紹介『指と耳で読むー日本点字図書館と私ー』

書籍紹介『指と耳で読むー日本点字図書館と私ー』

『指と耳で読むー日本点字図書館と私ー(本間 一夫)』という本の紹介です。

日本点字図書館の生みの親東京の高田馬場にある日本点字図書館(通称「にってん」)を知っていますか?

(画像は高田馬場経済新聞より)

著者の本間一夫さんはその日本点字図書館の生みの親です。もちろん本間さんのことはこの本を読む以前から知っていました。日本点字図書館ホームページには本間和夫さんの伝記冊子が掲載されています。

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書籍紹介『「ここ塗ってね」と画用紙を指差したわたしの指を丁寧に塗りたくってくれる特別支援学校って最高じゃない?』

書籍紹介『「ここ塗ってね」と画用紙を指差したわたしの指を丁寧に塗りたくってくれる特別支援学校って最高じゃない?』

『「ここ塗ってね」と画用紙を指差したわたしの指を丁寧に塗りたくってくれる特別支援学校って最高じゃない?(平熱)』という本の紹介です。

平熱先生の2冊目の本が出ましたよー以前に平熱先生の処女作『特別支援教育が教えてくれた 発達が気になる子の育て方』について記事で紹介しました。

その記事からもわかるように僕は平熱先生の大ファンです。2冊目の話を耳にしてすぐにAmazonで予約しました。もちろんです

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書籍紹介『科学から理解する 自閉スペクトラム症の感覚世界』

書籍紹介『科学から理解する 自閉スペクトラム症の感覚世界』

『科学から理解する 自閉スペクトラム症の感覚世界(井手正和)』という本の紹介です。

以前、別の記事で感覚過敏あるいは感覚鈍麻について紹介しました。

この本は感覚過敏/感覚鈍麻について科学的な立場から検証し、それが本人のわがままではなく脳の特性としてそうあるものなのだということを丁寧に教えてくれる本です。

スペクトラム=連続している=「自分もそうだからわかる」ではないかつて僕が障がいについて学

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書籍紹介『特別支援教育が教えてくれた 発達が気になる子の育て方』

書籍紹介『特別支援教育が教えてくれた 発達が気になる子の育て方』

『特別支援教育が教えてくれた 発達が気になる子の育て方(平熱)』という本の紹介です。

みなさんご存知の平熱先生の本が出ましたよー!!!Twitterをやっている支援教育関係の人はきっと平熱先生のツイートを見かけたことがあるでしょう。ゆるさとユーモラスを兼ね合わせた、それでいて支援のあり方の核心に迫るような平熱先生の投稿に僕も魅了され、以前からフォローさせていただいていました。

そんか平熱先生の

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