見出し画像

あの頃はわからなかったけど、大人になってようやくわかった「自分の親の良いところ」を振り返る

昔は親の凄さをよくわからず「母→悪い事したらヒステリックに怒る人(育児ノイローゼだった)」父→子供に関心がない(怒られた事がないし、子供の受験日も何も聞いてきた事がない)」という感じで、むしろ面倒くさい存在だと思っていた。

テレビドラマに出てくるような仲良し親子や、テレビに出てくるステキなお母さんキャラの人に憧れ「うちのお母さんも、こんな風になればいいのに」「お父さんも草刈正雄みたいだったら」と、一体何度思った事だろうか。

しかし、大人になった今になり思うのは転勤の激しい家で子供三人育てる・親戚や身寄りが隣に誰もいない環境を何度も数年で変わるっていうのは、とんでもないストレスだったと思う。

お母さんも、昔はいろんな仕事を経験してた人で本当は私が産まれる前まで外で働いてた人と知り、本当は仕事したかったけど出来なくなってしまったのかなも思った事がある。

「お母さん何で働かないの。子供も大きくなったし、働けばいい」と言うと、

「こんなに長く外に出てないのに、今更外で働けないわよ。

母さんだって、昔は外で色んな仕事をしてきたの。でも、あんたらが産まれて必死だったのよ。

慣れない土地に転々として、お父さんは何の頼りにもならないし一人で全部やらないといけない。とにかく、子供三人育てるのが必死だった。」と言われた。

お母さんは、時折狂う事はあっても文句を言う事は特になく、オシャレにもかなり気を使う人でお化粧も服もいつも完璧な人だった。子供への服にまで凝る人だった。

「○○ちゃんのお母さん綺麗」と言って貰えるのがいつも嬉しかったし、誇りだった。

ただ、それと同時に「本当に○○ちゃんのお母さんなの」と疑われる事が多かった。お母さんにも「母さんに似たら、あんたも綺麗だったのにね」と言われていた。

清々しいまでに、「自分を綺麗な女性」と言い切れるお母さんを一体何度羨ましいと思った事だろうか。

そして、絶対的な自信が女性を綺麗にさせようとするし、綺麗になる為に努力もするんだと思った。

しかし、お母さんがこうして綺麗な服着たりオシャレできるのも、お父さんが家に寄り付かないほど外で働いてた事と(だからあまり子供と接点がない)、お母さんが元々オシャレに異様な興味があったからだと思う。

あの頃はわからなかった事も、大人になり少しずつ見えてくるものがある。

私が結婚する直前、両家顔合わせがあった時にお父さんがボソッと言った「好きなことなんて、全く何も出来なかったです。トライアスロンとか出来るなんて凄く羨ましいです。僕は、趣味も何もやりたい事なんか出来なくて・・・」と、寂しそうな顔をしてボソッと言っていたのを覚えている。

今まで文句など一度も言わなかったお父さんが、ポロっと弱音を吐いた瞬間だった。お父さんは、仕事が大好きだとずっと思っていた。けど、本当はずっと大変だったのかもしれない。毎年見るたびにぐっと髪が抜けて老け込む姿がそれを物語っていた。

しかし、自分たちの弱音を吐きつつ旦那の両親を持ち上げつつもお母さんが向こうの両親に「親戚付き合いは一切しませんので」「お歳暮送り合いは無し」「この子は何も出来ない子ですので、何も期待しないでください。」「結納金はいりません」など、自分達の要望をガンガン伝えていた事に驚いた。

何も出来ない娘を守るために、最後まで両親は必死だったのだ。

うちの両親のコンビネーションを見て、普段は金のことと喧嘩の電話しかしてないのに娘のために色々と尽力してくれた事を有り難いと思ったものだ。

子供にとって、本当の意味でお父さんとお母さんがキラキラして見える瞬間、ありがとうと言える瞬間はきっとあるはずだ。

(ヘッダー写真:赤ちゃんの頃のワタシです。当時は天使のように可愛かったそうで、色々な所に連れて行って貰っては可愛いと絶賛されてたそうな。

当時はお父さんとお母さんも、結構な美男美女カップルでこの頃の写真はテレビドラマ見てるみたいと我ながら思います。

ちなみに、最近のお母さんの悩みは「アイプチがしたいんだけど、どうすれば良い?」です。全力で困ってます。)

#お母さん #お父さん #両親 #親 #父 #母 #アイプチ #悩み #赤ちゃん #子育て #ママ #パパ #美男 #美女 #美人 #キラキラ #夫婦 #結婚 #趣味 #やりたいこと #振り返る #自分への取材手帳 #幼少期 #小さい頃 #テレビ #TV #大人 #困る #美男美女 #ノイローゼ #育児ノイローゼ #転勤 #綺麗 #メイク





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?