ミルフィーユとカフェグラッセ

雑感に次ぐ雑感

ミルフィーユとカフェグラッセ

雑感に次ぐ雑感

マガジン

記事一覧

Base Ball Bear 『天使だったじゃないか』 に寄せて

2月末に Base Ball Bear の Mini Album『天使だったじゃないか』がリリースされてから、繰り返し繰り返し聴いては、「天使だったじゃないか」ってどういうことだろう、と考…

凛として時雨 × syrup16g @ 渋谷公会堂→ the telephones 「mirror ball has come -season2-」 @ 代官山UNIT (2024年4月7日)

2024年4月7日、晴れて暖かく桜も満開の日曜日、久しぶりにライブをはしごした。 まずは、凛として時雨と syrup16g のツーマンを見に渋谷公会堂に行く。新しくなった渋谷公…

日記

2024年3月 FUJI ROCK FESTIVAL '24 に syrup16g が出演することが発表された。 2日目の7月27日、土曜日だ。 これは、本当にすごいことだし、とんでもないことだ。 私が初…

日記

2024年1月 □ チバユウスケの献花には行かなかった。行ったら本当になってしまう気がしたからだ。代わりと言ってはなんだけど、献花式と同じ1月19日に渋谷クアトロでモー…

MY BEST ALBUMS OF 2023

□「Camera Obscura」People In The Box □「PILGRIM」LOSTAGE □「luminous」ART-SCHOOL □「石のような自由」家主 □「Bilk」Bilk □「This Stupid World」Yo…

日記

2023年12月5日(火) チバユウスケの件で、自分でもおどろくほど落ち込んだ。 知らせを聞いて、最初に出てきた言葉は「やってられない」だった。 やってらんない。 11月…

雑感

□ 微妙な違いなんだけど、「絶対ライブ来てほしい!」て言われたら「行きたい!」て思うんだけど、「必ず足を運んでください」とか「必ず全員集合してください」と言われ…

KINOSHITA NIGHT 2023

KINOSHITA NIGHT 2023 2023年10月15日(日)@ Zepp DiverCity Tokyo 木下理樹の45歳生誕祭として開催された「KINOSHITA NIGHT 2023」に、 ART-SCHOOL・syrup16g ・POLYSI…

UNDER THE COUNTER ONEMAN LIVE 「 Hello, Today 」 感想

2023年10月7日、渋谷LUSHで開催された UNDER THE COUNTER の ワンマンライブ 「 Hello, Today 」 に行ってきた。 2013年に解散した UNDER THE COUNTER の、10年ぶりの一…

日記

2023年8月20日〜9月30日 9月5日に下北沢線路街「空き地」で行われていた、佐々木亮介(a flood of circle)と ホリエアツシ(ストレイテナー)のフリーライブを見に行った…

日記

2023年8月8日〜19日 ひとつ重要なミッションをクリアし、ほっとした。途中うまくいかなくて焦りまくったが、なんとか完了させることができてよかった。 部屋もおおかた片…

日記

2023年7月31日〜8月7日 7月31日 東京の街に出て来た。 8年ぶりの東京、2度目の上京である。 くるりを聴くしかない状況である。 前の家を出て歩き出した瞬間、元気になっ…

syrup16g Tour 20th Anniversary “Live Hell-See” 感想

syrup16g Tour 20th Anniversary “Live Hell-See” が、2023年6月1日から7月13日まで全10箇所で開催された。 2003年にリリースされた 4th Album『HELL-SEE』の20周年を記…

最近聴いた音楽(2023年5月〜6月)

□「Break In」 New Dad □「Flimsier」King Krule □「ÁTTA」Sigur Rós □「ひみつスタジオ」スピッツ □「e o」cero □「どこだっていい」曽我部恵一 □「シュガー」極…

People In The Box 『Camera Obscura』 (2023年5月リリース - 8th Album)

バランスが変わった。 それが『Camera Obscura』を聴いた後、最初に抱いた感触だった。 2023年5月、約4年ぶりにリリースされた People In The Box(以下「ピープル」) の…

HARD TO EXPLAIN

部屋を掃除していたら、2006年のフジロックでストロークスを見たときの走り書きが出てきた。今読み返すと文章は稚拙だが、あのときの熱を少し思い出したので、ここに載せて…

Base Ball Bear  『天使だったじゃないか』  に寄せて

Base Ball Bear 『天使だったじゃないか』 に寄せて

2月末に Base Ball Bear の Mini Album『天使だったじゃないか』がリリースされてから、繰り返し繰り返し聴いては、「天使だったじゃないか」ってどういうことだろう、と考えていた。今、ぼんやりと辿りついた答え、というか感触のようなものを記しておこうと思う。

「天使だったじゃないか」
それは、人生がひとつの物語に回収されてしまう前の混沌と雑然に対する賛美なのではないだろうか。

もっとみる
凛として時雨 × syrup16g @ 渋谷公会堂→ the telephones 「mirror ball has come -season2-」 @ 代官山UNIT (2024年4月7日)

凛として時雨 × syrup16g @ 渋谷公会堂→ the telephones 「mirror ball has come -season2-」 @ 代官山UNIT (2024年4月7日)

2024年4月7日、晴れて暖かく桜も満開の日曜日、久しぶりにライブをはしごした。

まずは、凛として時雨と syrup16g のツーマンを見に渋谷公会堂に行く。新しくなった渋谷公会堂に行くのは今回が初めて。綺麗な施設だった。ライブハウスと違いドリンク代がないので、自販機でペットボトル飲料を買う。

ライブは凛として時雨からスタート。
音楽で世界を創造するというのはこういうことか、と思い知らされる緻

もっとみる
日記

日記

2024年3月

FUJI ROCK FESTIVAL '24 に syrup16g が出演することが発表された。
2日目の7月27日、土曜日だ。
これは、本当にすごいことだし、とんでもないことだ。
私が初めてフジロックに行ったのは、2005年だった。COLDPLAY が出た年だ。当時、syrup16g は ロッキンジャパンとサマソニとライジングには出ていたが、フジロックだけは出ていなかった。私は

もっとみる
日記

日記

2024年1月

□ チバユウスケの献花には行かなかった。行ったら本当になってしまう気がしたからだ。代わりと言ってはなんだけど、献花式と同じ1月19日に渋谷クアトロでモーサムの百々さんがファジーピーチ酒場をやっていたので行ってみた。が、ちょうどタイミングが悪かったのか、人がいっぱいでテーブルが埋まっていて、バドワイザーは売切れ、おつまみも既にあまりなかった。1000円ずつチケットを買うシステムだっ

もっとみる
MY BEST ALBUMS OF 2023

MY BEST ALBUMS OF 2023

□「Camera Obscura」People In The Box

□「PILGRIM」LOSTAGE

□「luminous」ART-SCHOOL

□「石のような自由」家主

□「Bilk」Bilk

□「This Stupid World」Yo La Tengo

□「HOLLOWGALLOW」dip

□「感覚は道標」くるり

□「Hadsel」Beirut

□「花降る空

もっとみる
日記

日記

2023年12月5日(火)

チバユウスケの件で、自分でもおどろくほど落ち込んだ。
知らせを聞いて、最初に出てきた言葉は「やってられない」だった。
やってらんない。

11月の初めに、モーサムの百々さんの生誕イベントでラストに百々和宏・ヤマジカズヒデ・ウエノコウジ・キュウちゃんで「世界の終わり」をやった。
そのときから、わずかにいやな予感はしていた。
だけど、それに気づかないふりをした。だってそん

もっとみる
雑感

雑感

□ 微妙な違いなんだけど、「絶対ライブ来てほしい!」て言われたら「行きたい!」て思うんだけど、「必ず足を運んでください」とか「必ず全員集合してください」と言われると、行きたくなくなってしまう。

□ SNSで「仕事がない」と言っている人、私よりは数倍仕事ある説。

□ ミスチルを聴いても何も感じない人間になってしまった。中学生の頃はあんなに好きだったのに。あのメロディーに、コード進行に、歌詞に、

もっとみる
KINOSHITA NIGHT 2023

KINOSHITA NIGHT 2023

KINOSHITA NIGHT 2023
2023年10月15日(日)@ Zepp DiverCity Tokyo

木下理樹の45歳生誕祭として開催された「KINOSHITA NIGHT 2023」に、
ART-SCHOOL・syrup16g ・POLYSICS という UKP所属の同世代激濃厚バンドが大集結。2000年代初頭からこの3バンドを聴いていた世代にとっては、2023年にこの対バンを目

もっとみる
UNDER THE COUNTER   ONEMAN LIVE 「 Hello, Today 」  感想

UNDER THE COUNTER ONEMAN LIVE 「 Hello, Today 」 感想

2023年10月7日、渋谷LUSHで開催された UNDER THE COUNTER の ワンマンライブ 「 Hello, Today 」 に行ってきた。

2013年に解散した UNDER THE COUNTER の、10年ぶりの一夜限りのライブ。(オリジナルメンバーでのライブは13年ぶり)。発表されたときは、なんだか信じられない気持ちだったが、すぐに、これはなんとしても行かなければいけないや

もっとみる
日記

日記

2023年8月20日〜9月30日

9月5日に下北沢線路街「空き地」で行われていた、佐々木亮介(a flood of circle)と ホリエアツシ(ストレイテナー)のフリーライブを見に行った。
18時半過ぎに着くとすでに人がいっぱいで、ギリギリ見えるか見えないかみたいな位置からホリエさんの弾き語りを見たのだが、これがめちゃよかった。ホリエさんのつくる曲って、ネオアコっぽいけどそうも言い切れなくて

もっとみる
日記

日記

2023年8月8日〜19日

ひとつ重要なミッションをクリアし、ほっとした。途中うまくいかなくて焦りまくったが、なんとか完了させることができてよかった。

部屋もおおかた片付いた。ダンボールがなくなり、追加で購入した棚に大量の雑誌や文庫本も収まり、ラックに服も収まった。

吉祥寺に雑貨を見に行ったり、四歩で定食を食べたりした。タラのトマトソース定食。サラダ、ナスとシシトウの煮浸し、わかめときのこの

もっとみる
日記

日記

2023年7月31日〜8月7日

7月31日
東京の街に出て来た。
8年ぶりの東京、2度目の上京である。
くるりを聴くしかない状況である。

前の家を出て歩き出した瞬間、元気になったのでなんかウケた。重い荷物もへっちゃらだった。
駅のホームでは蝉が鳴いていた。シロップのレコードを入れたデカいボストンバッグを肩に担いで、汗だらだら流しながら東京へ向かう。車窓からは朝の光を浴びてすくすくと育つ緑が見え

もっとみる
syrup16g Tour 20th Anniversary “Live Hell-See” 感想

syrup16g Tour 20th Anniversary “Live Hell-See” 感想

syrup16g Tour 20th Anniversary “Live Hell-See” が、2023年6月1日から7月13日まで全10箇所で開催された。

2003年にリリースされた 4th Album『HELL-SEE』の20周年を記念して開催されたこのツアーでは、当時と同じように本編は『HELL-SEE』をアルバムの曲順のまま15曲演奏するというスタイルで行われた。
そのため、次にどの曲

もっとみる
最近聴いた音楽(2023年5月〜6月)

最近聴いた音楽(2023年5月〜6月)

□「Break In」 New Dad
□「Flimsier」King Krule
□「ÁTTA」Sigur Rós
□「ひみつスタジオ」スピッツ
□「e o」cero
□「どこだっていい」曽我部恵一
□「シュガー」極東飯店
□「自由」tofubeats
□「Camera Obscura」People In The Box
□「luminous」ART-SCHOOL
□「きかいにおまかせ」家主

もっとみる
People In The Box  『Camera Obscura』 (2023年5月リリース - 8th Album)

People In The Box 『Camera Obscura』 (2023年5月リリース - 8th Album)

バランスが変わった。
それが『Camera Obscura』を聴いた後、最初に抱いた感触だった。

2023年5月、約4年ぶりにリリースされた People In The Box(以下「ピープル」) の 8th Album『Camera Obscure』。
このアルバムは、寓話と隠喩によって強烈に現実を炙り出してきたこれまでの People In The Box の作品とは少し感触が異なる。今作に

もっとみる

HARD TO EXPLAIN

部屋を掃除していたら、2006年のフジロックでストロークスを見たときの走り書きが出てきた。今読み返すと文章は稚拙だが、あのときの熱を少し思い出したので、ここに載せて残しておこうと思う。

HARD TO EXPLAIN - ジュリアン・カサブランカスという光 -

今年の夏、初めて THE STROKES を体験した。2001年に『IS THIS IT』がリリースされたときから THE STROK

もっとみる