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思考のあわい

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日々思うことを、まとめずに書きっぱなしにした思考のアウトプット的記事。
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記事一覧

急に映画を観るようになった

昨年から、急に映画をよく観るようになった。

今まで、映画は苦手だった。
せいぜい2年に1本観るかどうかで、どんなにヒット作でもスルーした。
TVで放送しても観ない。(これは今でもそう)
スターウォーズもタイタニックも、インディジョーンズも観たことない。
ジブリはかろうじてナウシカと千と千尋だけ。
まれに観る映画はミニシアター系のマイナー作品ばかり。
とにかく動画視聴が苦手で、そういう特性だと思っ

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アジャスター不良

他者と関わるのって難しい。
ずっとそう思ってきた。

最近あまりそう思わなくなったはずなのに、急にぶり返した感情に戸惑う。
以前の私は、人と関わる時はあたりさわりなく、悩みや苦しみはカウンセラーにお金を払って聞いてもらえばいいと思っていた。
(これは本当の自分を誰にも見せられないという苦しさの裏返しだったが、今思えば悪くない考えのようにも思う)

人と衝突しては傷つき、常に暗い気持ちを抱えては湯船

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大丈夫?は大丈夫じゃない

大丈夫?は大丈夫じゃない

珍しくゆるゆると朝ドラを見ている。
(途中参入、一時離脱してまた戻った)
今日の「舞いあがれ!」は色々考えてしまった。

就職が延期になったことを彼氏に電話で伝えた舞ちゃん、彼氏から「大丈夫?」と聞かれて「うん」と答える。
視聴者は知ってる。
全然大丈夫じゃない。
でも彼氏はそれに気づかない。

大丈夫じゃなさそうな相手に「大丈夫?」と声を掛けるのは、相手のつらさを背負わないための防御ワードだと思

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喪失を受けいれる

「ああ、あの時がピークだったな」
そう思うことが少しずつ増えてきた。

「もうおばさんだから」
「若い子には勝てないわー」
みたいなことは当たり前によく言っていたけど、内心(私だってまだいける)と思っていたような気がする。

それが昨年あたりから「こうやって少しずつ出来なくなるんだ」と本気で思うようなことが増えた。
おそらく身体がプレ更年期で色々とままならなくなってきたせいだろう。
身体性はいつだ

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頭皮のにおいケアあれこれ

少し前、40代になって頭皮がにおうのがつらいと書いた。

こればかりは加齢に伴うもので仕方ない。
出来るだけケアでニオイ対策するしかない。
というわけで記事を書いた後に色々試した結果、まあまあ効果があった方法を書き留めておく。
頭皮のにおいで悩むどなたかのお役に立てば。

①シャンプー
シャンプーはこれに変えました。

アメリカの個人輸入サイトiHerb大好きな私。
加齢臭なら同じ悩みの人も多か

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「におい」というダメージ

最近、頭がくさい。

去年の夏ぐらいから、毎日頭を洗ってるのに痒みを感じることが増えた。
気になってメンソールと漢方が入ったシャンプーに変え、さらに二度洗いするようになったら痒みは改善したのだけど。

(中国語の商品名ですが、韓国のシャンプーです。韓国でも漢方は人気らしい。使用感はとても良いです)

何となく頭がくさい気がして、頭皮を指先で擦ると、やはりくさい。
昔はこんなこと気にならなかったし、

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心拍数は動かぬ証拠

岸田奈美さんのこの記事を読んだ。
無理部分だけでも読んで頂きたい。

楽しいことでも、人はストレスを感じる。
特に「人と会う」ということは、体に大きな緊張を強いるという。

そんなことはよく知っていたし、人と会うのは暴力性を伴うというnoteも書いたことがある。
にも関わらず、私はそれが自分の体に及ぼす影響についてよくわかっていなかったように思う。

岸田さんはサイン会の時の心拍数がヤバいことにな

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「ゆだねる」の難しさ

最近「委ねる(ゆだねる)」ということが気になっている。

少し長いけど、このYouTubeは見る価値がある。
人とつながるとか、ゆだねるという意味を考えさせられるのだ。

自分のことを、全面的に誰かに委ねたことってあっただろうか?
赤ちゃんの頃はそうだっただろうが、物心ついてからずっと「ひとりでできる」を促されて生きてきたような気がする。
特に日本は「人に迷惑をかけてはいけない」という文化なので、

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科学は魔法じゃない

正月は積読を消化しようと思ったが、結局この本しか読めなかった。
なぜなら、この本が意外と手間取ったからだ。

『科学にすがるな!ー宇宙と死をめぐる特別授業』というタイトルからは中身が予想しづらい。
Twitterでヤンデル先生がオススメしなかったら、まず手に取らなかっただろう。

内容は、編集者が個人的な体験から死への恐怖を感じ、それを和らげるための言葉を求めて宇宙を専門とする科学者と対話する、と

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ニュートラルの必要性

年末はなんだかザワザワする。
昨年と違い、今年は不完全ながら「いつもの年末感」が戻りつつある。

そのせいなのか最近、物騒な事件や悲しいニュースが多い。
それぞれに言及はしないが、そういえば年末はこういう暗い副産物を生む時期でもあった。

年末がザワザワするのは何故だろう。
年末年始は連休になるが、それだけが理由ではない。
年とか暦は人が勝手に決めただけで、月日の流れは何も変わらない。
それなのに

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感情と感想

「感情と感想は違う」という話がマイブームになっている。
(きっかけはこちら)

感情と現状がフィットしない場合、人は感想でウソをつく。
特に、嫌だと思う現状が変えられない/変えられなかった時、「でもこんな良いところもあった」とプラス評価を解釈として加えてしまう。
例えば、恋人から殴られたりして嫌だったとしても「でも普段は優しくて愛されてる」というような感じだ。

こういうのを心理学では認知的不協和

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居眠りと毛布

母は、ウチから歩いて5分ほどのアパートに一人で暮らしている。
父が亡くなってから処分してしまったので、実家はもうない。
だが便宜上、母のアパートを「実家」と呼ぶことが増えた。
「お母さんのとこ」みたいに言ったりもするが、語呂がよくないので定着しない。

でも、感覚的に母の家は実家になってきたような気がする。
母が住むことで、母の気配が家に満ちる。
そのことが随分私を安心させる。

昔から実家に顔を

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弱点と古傷

この週末は訪問スピリチュアルケア専門講座の受講日。
(この場合のスピリチュアルとは「スピリチュアルペイン」のことで、終末期には特に感じやすい、存在や生死に関する哲学的な問いや悩みのことを指す)

人の話を聞くことでケアをするのだが、まずは聞く前に自分のことを知らなければいけない。
自分の弱い部分を自覚することで、人の話を聞いて予想外に心が揺れた時、状況を俯瞰して自らを落ち着かせることができる。

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アートは意味がわからない

私はアート鑑賞が割と好きだ。
日常では使わないようなアタマを刺激されて、色々な感情が湧き上がってくるあの感覚は、他のインプットで代替えしにくい。
アート作品に限らずアート的要素がある雑貨や映画、文学でもいい。
インプット後に言語化しづらい感情になることもあるけど、その感覚も面白い。

綺麗、楽しい、面白い。
怖い、気持ち悪い、好きじゃない。
ポジティブもネガティブも一気にやってくる。
五感が揺さぶ

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