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春 〜心の詩歌〜

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日々浮かんできた俳句や短歌を載せてゆきます。
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【短歌】 梅の花

【短歌】 梅の花

東風吹かば 古想ふ 在りし日の
匂ひに隠る 儚き御前

東風吹かば……と聞けば、どのような歌を思い浮かべるでしょう。

私は、
東風吹かば にをひをこせよ 梅の花
あるじなしとて 春を忘るな
です。

そして思い浮かべる人物は、もちろん……。

みなさんは、この三寒四温に誰を想いますか。

✿蛇足✿
東風(こち)とは春の季語で
七十二候の第一候であり、そこでは東風(はるかぜ)と読みます。
「東風解

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【俳句】 春一番

【俳句】 春一番

はらはらと 流れるさくら 春一番

とても暖かい陽気だと、気持ちまで急ってしまって……
春を待つ蕾を見つめては「まだ啓いてないよな」と、落胆してみたり……(?)

それでも、もう、すでに、蕾たちはとっても可愛らしく準備を進めております。
#三寒四温
今日の雨も、また春への一歩でしょうか。

【短歌】 心を揺らす梅の花

【短歌】 心を揺らす梅の花

花散るや 香は何処へ行く 優し気に
心揺らせし 消えゆく余韻

(はなちるや かはどこへゆく やさしげに
こころゆらせし きえゆくよゐん)

意:花は散ってしまうのだろうか。優しげにただよっている香りはどこへいってしまうのだろう。
心を揺らした余韻さえもだんだんと消えていってしまう。

と言った具合でしょうか。

文法よりも雰囲気を優先していますので、皆様の心の箱庭でお好きな想像をしていただけると

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