新米税理士UK

アラフォー独身の国税局出身新米税理士です^ ^ 令和5年に某税理士法人で所属税理士と…

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アラフォー独身の国税局出身新米税理士です^ ^ 令和5年に某税理士法人で所属税理士として勤務を開始し、将来の独立に向けてNOTEを始めました。 税務に関する情報のほか、趣味に関する記事まで諸々アップしていくので、色々な分野で興味を持っていただければありがたいです!

マガジン

  • 哲学者の美しい言葉

    「哲学書は思考と人生の芸術である」 人の心に入り、その人に何がしかを考えさせ、その人の人生を少しでも変えていくような言葉は、練りに練られた思考や深い人生経験、深い孤独と深い愛を知ってきた人の筆から出てくるのではないだろうか(生きるための哲学 白取春彦著より)  ・・・私が哲学者の言葉を好きになった理由そのものです^ ^

  • 法人税シリーズ

  • 所得税シリーズ

    主に個人事業者や不動産賃貸業を営む方向けに所得税に関する情報を記事を掲載していきます。

  • 税金雑学シリーズ

    所得税のうちサラリーマンの方にも関係がある所得控除や税額控除の他、株式投資や副業関係の記事を中心に載せています^ ^

記事一覧

法人税シリーズ〜役員報酬の適性額①〜

今回から2〜3回にわたり、役員報酬の適正額が争われた裁判例、裁決事例をご紹介したいと思います。   この役員報酬の適性額については税務調査においてもしばしば争い…

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哲学〜幸田露伴〜運命に泣き言を言うな

 幸田露伴は哲学者ではなく小説家なのですが、身にしみる言葉が多いのでこの哲学者の言葉の枠に無理やり括りました笑  今日のお気に入りの言葉です^ ^ 自分は運がいいと…

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法人税シリーズ〜自宅を社宅にして節税〜

 今日は法人を設立する利点の一つとしてよく挙げられる「社宅を利用した節税」をご紹介したいと思います。  ネットや書籍でも溢れている内容なので今更感があるかと思い…

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哲学〜ゲーテ〜異質なものを呑み込む〜

今日のお気に入りの言葉です^ ^ 国語の力とは、異質の要素を拒否することではなく、これを併呑することにある。自国語よりも微妙なニュアンスをもつ、含蓄のある言葉が外…

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法人税シリーズ〜社員旅行は給与課税?②〜

 今回も、前回ご紹介した社員旅行費用が給与課税されるか否かについて争われた類似の裁決事例をご紹介したいと思います。 <iframe class="note-embed" src="https://note

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2週間前
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哲学〜アリストテレス〜学び

今日のお気に入りの言葉です^ ^ 教育の根は苦いが、その果実は甘い。 【人生の悩み、迷いに効く アシストテレスの格言91 知家著】  非常に短くシンプルで分かりや…

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2週間前
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法人税シリーズ〜社員旅行は給与課税?①〜

 今回は、判断基準が非常に曖昧で実務判断に困る福利厚生費と給与課税の区分けの論点の中の「社員旅行」部分の裁判例を取り上げていきたいと思います。    その前にまず…

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3週間前
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哲学〜ニーチェ〜欠点という名の教師〜

今日のお気に入りの言葉です^ ^ 人それぞれに欠点や弱点というものがある。多くの人は自分の欠点や弱点を嫌い、眼をそむけようとする。また、人からその部分だけは見てほ…

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3週間前
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法人税シリーズ〜修繕費と資本的支出②〜

 今日は前回から引き続き、建物に対する防水工事と外壁塗装が修繕費となるか、資本的支出となるかが争われた裁決事例をご紹介したいと思います。  ちなみに、今回の事例…

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3週間前
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哲学〜ブッダ〜プライドをすんなり手放す

 今日のお気に入りの言葉です 怒りをポイっと捨てること。「俺様は偉い」「私は称賛されるに値する」「私のセンスは抜群だ」「僕は大事に扱われて当然だ」       …

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1か月前
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法人税シリーズ〜修繕費と資本的支出①

 賃貸マンションの外壁塗装や屋根の補修工事、車のタイヤ交換、自社ホームページの更新等、既存の資産に対する新たな支出をした場合にその支出が「修繕費」に当たるか「資…

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1か月前
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所得税シリーズ〜青色事業専従者給与②〜

 前回は青色事業専従者給与の相当額について争われた事例をご紹介しましたが、今回は相当額うんぬん以前に、「そもそも青色事業専従者としての仕事してなくない??」とい…

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1か月前
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所得税シリーズ〜青色事業専従者給与①〜

 今日から2回に分けて青色事業専従者給与についての裁判例をご紹介しようと思います。  所得税では、親族間での恣意的な租税回避(税金を減らすために給与を急に多くし…

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1か月前
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哲学〜アラン〜感情に走らない

今日のお気に入りの言葉です^ ^ 本当に恐ろしいのは感情に走ってしまうこと。この点、人はだれもが自分の中に荒れ狂う嵐を治めたり自由自在にあやつったりできる能力があ…

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1か月前
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税金雑学シリーズ〜税務署の誤指導②〜

 今日は前回の税務署の誤指導の続きで、実際争われた事例から税務署の誤指導が認められなかった事例と認められた事例をそれぞれ紹介します。 神戸地裁昭和58年8月29…

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1か月前
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税金雑学シリーズ〜税務署の誤指導①〜

 今年の所得税の確定も終わり、私たち税理士はひと段落ついたところです。  毎年確定申告を自宅のパソコンやスマホから行う方も多いはないかと思いますが、どのように処…

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1か月前
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法人税シリーズ〜役員報酬の適性額①〜

法人税シリーズ〜役員報酬の適性額①〜

今回から2〜3回にわたり、役員報酬の適正額が争われた裁判例、裁決事例をご紹介したいと思います。 
 この役員報酬の適性額については税務調査においてもしばしば争いが生じる分野で、適性額を超える金額を支給していた場合にはその超える部分が損金(経費)にならないこととなり、更に後に支給する役員退職金の適性額にも影響が生じるため、非常に重要な点です。

何故役員報酬に税務署が口出しする? そもそも、「役員報

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哲学〜幸田露伴〜運命に泣き言を言うな

哲学〜幸田露伴〜運命に泣き言を言うな

 幸田露伴は哲学者ではなく小説家なのですが、身にしみる言葉が多いのでこの哲学者の言葉の枠に無理やり括りました笑
 今日のお気に入りの言葉です^ ^

自分は運がいいとか悪いとか泣き言を言って、他人の同情を買おうとするようなやつはつまらない人間だ。意志が強い人間なら、自分の未来は自分で切り開いていくものだ。運命などは口にすべきではない。自分の運命というのは、自らが大きなオノをふるい、ノミを使って、自

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法人税シリーズ〜自宅を社宅にして節税〜

法人税シリーズ〜自宅を社宅にして節税〜

 今日は法人を設立する利点の一つとしてよく挙げられる「社宅を利用した節税」をご紹介したいと思います。
 ネットや書籍でも溢れている内容なので今更感があるかと思いますが、せっかく法人を設立しているのにこの方法を利用していない事業者が非常に多く見受けられます。 
 これは、税務調査を行っていた時から思っていたことで、税理士業界にやってきてその理由がなんとなく分かってきましたが、今回はその点は割愛させて

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哲学〜ゲーテ〜異質なものを呑み込む〜

哲学〜ゲーテ〜異質なものを呑み込む〜

今日のお気に入りの言葉です^ ^

国語の力とは、異質の要素を拒否することではなく、これを併呑することにある。自国語よりも微妙なニュアンスをもつ、含蓄のある言葉が外国語にあっても、これを使ってはならぬというような、すべての否定的国語浄化論をわたしは排する。

【座右のゲーテ〜壁に突き当たったとき開く本〜齋藤孝著 より】
 日本語で言えば「カタカナ語を排除して日本語を浄化しよう」という考えではなく、

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法人税シリーズ〜社員旅行は給与課税?②〜

法人税シリーズ〜社員旅行は給与課税?②〜

 今回も、前回ご紹介した社員旅行費用が給与課税されるか否かについて争われた類似の裁決事例をご紹介したいと思います。

<iframe class="note-embed" src="https://note.com/embed/notes/ndee5a831f49d" style="border: 0; display: block; max-width: 99%; width: 494px; p

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哲学〜アリストテレス〜学び

哲学〜アリストテレス〜学び

今日のお気に入りの言葉です^ ^

教育の根は苦いが、その果実は甘い。

【人生の悩み、迷いに効く アシストテレスの格言91 知家著】

 非常に短くシンプルで分かりやすくて良いですね。
 アリストテレスは教育者でもあることから、教える側の立場として書いているのかもしれませんが、私はこの”教育”を学習と勝手に捉えて読みました。

 どの分野でもそうですが、日々の学習は非常に地味な反復作業の積み重ね

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法人税シリーズ〜社員旅行は給与課税?①〜

法人税シリーズ〜社員旅行は給与課税?①〜

 今回は、判断基準が非常に曖昧で実務判断に困る福利厚生費と給与課税の区分けの論点の中の「社員旅行」部分の裁判例を取り上げていきたいと思います。
 
 その前にまず、福利厚生費と給与課税の関係について簡単に確認してみます。

給与とは?  まず給与所得の意義としては、「雇用契約又はこれに類する原因に基づき提供された非独立的ないし従属的な勤労の対価としての給付に係る所得」をいうのですが、今回この点を充

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哲学〜ニーチェ〜欠点という名の教師〜

哲学〜ニーチェ〜欠点という名の教師〜

今日のお気に入りの言葉です^ ^

人それぞれに欠点や弱点というものがある。多くの人は自分の欠点や弱点を嫌い、眼をそむけようとする。また、人からその部分だけは見てほしくないと思っている。しかし、欠点や弱点というものは実は自分だけの最良の教師なのだ。なぜならば、その欠点や弱点があることによって、わたしたちが何を克服すべきか、自分の何を直すべきなのか、また自分の長所とは何であるか、自分の個性とはどうい

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法人税シリーズ〜修繕費と資本的支出②〜

法人税シリーズ〜修繕費と資本的支出②〜

 今日は前回から引き続き、建物に対する防水工事と外壁塗装が修繕費となるか、資本的支出となるかが争われた裁決事例をご紹介したいと思います。

 ちなみに、今回の事例は所得税法の事例ですが、考え方は基本的に同じなため法人税シリーズの続きとさせていただきます^ ^

<iframe class="note-embed" src="https://note.com/embed/notes/na898d0c

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哲学〜ブッダ〜プライドをすんなり手放す

 今日のお気に入りの言葉です

怒りをポイっと捨てること。「俺様は偉い」「私は称賛されるに値する」「私のセンスは抜群だ」「僕は大事に扱われて当然だ」            これらの生意気さを君が隠し持つからこそ、そうでない現実に直面するたび、怒りが君を支配する。これらの生意気さに気づいて、それをすんなり手放せるように。全ての精神的しがらみを乗り越えて、心にも身体にも拘らず、何にもしがみつくことがな

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法人税シリーズ〜修繕費と資本的支出①

法人税シリーズ〜修繕費と資本的支出①

 賃貸マンションの外壁塗装や屋根の補修工事、車のタイヤ交換、自社ホームページの更新等、既存の資産に対する新たな支出をした場合にその支出が「修繕費」に当たるか「資本的支出(=資産計上)」に当たるかという点は、経理に携わっている方が日々直面する悩ましい事柄の一つかと思います。

 そして、この点については、相談を受ける税理士としても悩ましいことには変わりありません笑

 今回は、この論点についての裁決

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所得税シリーズ〜青色事業専従者給与②〜

所得税シリーズ〜青色事業専従者給与②〜

 前回は青色事業専従者給与の相当額について争われた事例をご紹介しましたが、今回は相当額うんぬん以前に、「そもそも青色事業専従者としての仕事してなくない??」という争いがされた事案をご紹介します。

富山地裁平成22年2月10日判決1.概要
 防水工事業、建築物管理業務、冷暖房設備の管理・清掃業務等を営む個人事業主甲が、その配偶者乙を青色事業専従者として以下のとおり支給した給与を必要経費としたことに

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所得税シリーズ〜青色事業専従者給与①〜

所得税シリーズ〜青色事業専従者給与①〜

 今日から2回に分けて青色事業専従者給与についての裁判例をご紹介しようと思います。

 所得税では、親族間での恣意的な租税回避(税金を減らすために給与を急に多くしちゃおう等)を防ぐために同一生計親族に対する支払いは基本的に経費として認められません。

 しかし、そのような中でも例外として青色申告者については予め支給対象者、業務内容、支給上限等を記載した届出書を提出することによって、同一生計親族にす

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哲学〜アラン〜感情に走らない

哲学〜アラン〜感情に走らない

今日のお気に入りの言葉です^ ^

本当に恐ろしいのは感情に走ってしまうこと。この点、人はだれもが自分の中に荒れ狂う嵐を治めたり自由自在にあやつったりできる能力がある。それは、はかりしれない能力である。わたしたちは、この力の発揮のしかたを身につけなくてはならない。まずは幸せになること。賢人が言ったように、幸せは平和のたまものではなく、幸せは平和そのものなのだから。

【アランの幸福論 ビジュアル版

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税金雑学シリーズ〜税務署の誤指導②〜

税金雑学シリーズ〜税務署の誤指導②〜

 今日は前回の税務署の誤指導の続きで、実際争われた事例から税務署の誤指導が認められなかった事例と認められた事例をそれぞれ紹介します。

神戸地裁昭和58年8月29日判決1 概要
  事業用土地建物の買替えをした納税者が税務署から”呼び出し”を受けたため、
 その買替えに係る売買契約書等の資料を一式揃えたうえで税務署へ臨場し、税
 務職員との質疑(申告書の具体的な記載方法についてはある程度前提の知識

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税金雑学シリーズ〜税務署の誤指導①〜

税金雑学シリーズ〜税務署の誤指導①〜

 今年の所得税の確定も終わり、私たち税理士はひと段落ついたところです。
 毎年確定申告を自宅のパソコンやスマホから行う方も多いはないかと思いますが、どのように処理すれば良いか不明な点がある場合には、税務署へ申告の相談に行かざるをえない場合もあるかと思います。

 税理士に相談するのではなく税務署へ相談しに行く理由としては、まず第一に無料であることが挙げられることは言うまでもありませんが、それだけで

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