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それが愛というものだから

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いつか彼が見つけてくれますように。私の恋文。
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148. タイセツナナニカ

148. タイセツナナニカ

あなたを好きになりまして、本当の恋というものを知りました。

あなたに恋しまして、本当の愛というものを知りました。

あなたを愛したことで、心底の喪失感や苦しみを知りました。

自身の弱さと対峙して、乗り越えて、強くなって、私にとっての「タイセツナナニカ」をこの手に掴み取りました。たまに火傷しそうになるその「タイセツナナニカ」を懐に入れて、深夜布団の中に頭から潜り込んで夜が深まっていくのを待ってい

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147. Hey,Siri

147. Hey,Siri

「Apple Musicだして」

歩きながらApple watchに向かって言った。Apple Musicが時計のFaceに表示された。

「Hey,Siri. Love song かけて」

そうすると、Love songというタイトルの邦楽が次々と流れてきた。

日頃、邦楽を聴いていないので、日本語の歌詞をくすぐったく感じながらも、そのまま聴いていた。

なんだか懐かしい曲。まさにLove

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別冊付録【BBAの悪あがき】

別冊付録【BBAの悪あがき】

ここ数年で、髪の毛がぐんと伸びた。正確に言うと、彼と出会ってから此の方、髪を伸ばし続けている。ロングヘアが好きと言われたら、伸ばしたくなった。私、彼に一途だからさ。笑うなら笑うが良い。

彼と知り合ったばかりの頃の写真を見ると懐かしいのだが、当時の私はボブからセミロングになるくらいの長さだ。今はロングと言われる領域にまで伸びて、髪を下ろしているとまるで砂かけババアなようにボワボワとまとまりのないパ

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146. 愛おしさの余韻

146. 愛おしさの余韻

彼の右腕に
私の左腕を絡めて
一駅分歩く。

今日は少し肌寒くて
薄着をしていた二人は
くっつくと温かいねって
言って笑って
いつもの駅までの道を
腕を組んで歩いていった。

彼の温もりが
今でも私の左腕に残っている。

145. 寄り添うふたり

145. 寄り添うふたり

田舎町の映画館。
あなたの肩に頭を乗せて、寄り添って映画をみていた。とにかくぴったりとくっついていたかった。私が少しでも体を動かす度に、あなたは私の顔をみて、どうしたの?と言った顔をした。わたしはなんでもないよ、と言った表情であなたをみた。

⑤春の嵐〈Nem’oubliez pas〉

⑤春の嵐〈Nem’oubliez pas〉

4月はあっという間に春を連れてきて、中旬にもなると、今度は春を連れ去ろうとしている。

フランス語では、桜の花言葉を「Nem’oubliez pas」と言うらしい。日本語訳では、私を忘れないで。

Je prie pour que vous ne m'oubliez pas
"どうか私を思い出して"

別にね、悲しい別れだけではないと思うよ。一時も忘れないで…そんな意味合いで捉えたい今日この頃だ。

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144. 「春雨が降って百穀を潤す」

144. 「春雨が降って百穀を潤す」

穀雨の頃。

雨が降り、今日も少しヒンヤリした空気が漂う。この時季に降る雨はさまざまな穀物を育ててくれる恵みの雨。私たち2人にも降り注ぐ。

143. フレディの冒険

143. フレディの冒険

お花屋さんで
彼そっくりのお花を見つけたので、
一輪買ってきたよ。

ガーベラのフレディ。

花言葉
「希望」「常に前進」「感謝」「究極美」
「前向き」「我慢強さ」「冒険心」

彼は今、新たな冒険にでるところなんだ。
これから先は、前途洋洋。
拓けていくよ。
ちょっとでだしは多難だったけど。

そのエビデンスは?
そのロジックは?

そんなこと、彼に言われそうだなぁ。
うふふ。

冒険にでたら

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142. 夜と桜

142. 夜と桜

意味
桜の花が命をみなぎらせて精一杯に咲いているので、私もまた全身全霊をかけて眺めています。

夜桜。
愛おしい人を思い浮かべながら、
桜の花びらを一つひとつ手に取る。

無事に春が迎えられて良かった。
桜サン、また来年逢おう。

141. そっと手を繋いで

141. そっと手を繋いで

映画をみながら、こっそり私の手を握ってくれたあなたの掌は温かくて、私は少し眠ってしまった。

横をみたら、あなたもスヤスヤ。手と手を繋いだら、ふたりの呼吸が重なった。

S wonderful!
'S marvelous!
You should care for me!
'S awful nice!
'S paradise!
'S what I love to see!

You've made

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140. 夢うつつ

140. 夢うつつ

彼の夢を見た。
内容は忘れた。
2回連続でみた。
夢にでてきてくれたことだけは覚えている。
いい夢だったことも覚えている。

私も彼の夢に登場できたらいいな。
そしたら、夢を介して行ったり来たり。

そんなわけにいかないか。

寝ても醒めても
彼に溺れる。

恋しいので
そんなつまんない事を考えて過ごす夜。

139. そう、大迷惑な恋愛さ

139. そう、大迷惑な恋愛さ

「こんなに愛されて、大迷惑だよね?!」
私が笑ってそう言うと、彼は確かに…という顔をした。

「でも、この歳でそんなことも、もうないからなぁ…」

そんな事を彼は言って、遠い目をした。

一世一代の大恋愛なので、大迷惑極まりないと思う。彼、巻き込まれちゃってねぇ、可哀想に・笑。

そろそろ私の本気度、わかってくれたかな。何年がかりだろう。

昨日も彼にLINEで言ったけど、
「一緒のお墓に入りたい

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138. た、倒れてる!

138. た、倒れてる!

いつもの喫茶店で、ふたりでのんびりと休日を過ごした。

純喫茶。たっぷりサイズのカップに並々と注がれた珈琲。サンドイッチとバーガー。そして、〆のソフトクリーム。座り心地のよいソファ席。

ソフトクリームが倒れた状態で出てくるのは、このお店くらいであろう。びっくりするぜぃ。驚かせないで…。

ソフトクリームは彼、コーンは私が担当。彼に「ソフトクリーム好きだよね?」と言ったら「嫌いな人っていないよね?

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137. 御礼とのこと

137. 御礼とのこと

今日、仕事をしていたら、
ブルブルとApplewatchが振動して
LINEの通知が来た。

ギフトが届いた!
彼から…。

「御礼」って書いてある。

最近、いろいろと手伝っていることがあるからかな?そんな風に捉えていたケド。

お客様と話していたとき、ハッとした。
今日はホワイトデーだった!

そかそか。
そかそか。
そうかー。うふふ。

何も言わないけど、
ホワイトデーだから、LINEギフト

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