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[詩]ウラヌス

瞼を開けないほどの秋暁
大声は上げないでね
静かな鳥の囀りが唱
ところで秋は何処かな?

残暑なんていうほど優しくない暑さに
まいった日々に私の心替え出来ずに
まだあなたを想っている

熱っぽいラブソングには
心は踊らないよ
『好き』という二文字が今は
鯨よりも重たいよ
不安定なウランだって
一粒の想いなのに

暖かいからといってくれた愁色
朧げなマフラーを
巻いてくれたのは優しい空想
心音は本物だった

木枯らしが私の藁を吹き飛ばしに
暖かいマフラーはタンスの中で眠り
まだあなたにいて欲しい

寒っぽいラブソングでは
心は癒せないよ
『好き』という二文字は
鯨よりも大きいよ不安定なウラン
溢した壊れた光

ポルチーニの入ったパスタが好き
独特の風味にそそられた
エリーニュスのような女(ヒト)にはなれなくて
泡沫のように儚くあなたを想うだけなの

熱っぽいラブソングには
心は踊らないよ
『好き』という二文字が今は
鯨よりも輝くよ
不安定なウランだって
ウラヌスの光を夜空に探すよ

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