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【便利さの裏側にある真実】添加物:カラダへの影響と賢い付き合い方

はじめに


現代の食生活において、加工食品は欠かせない存在です。しかし、その便利さを支える添加物は、本当に安全なのでしょうか? この記事では、添加物とカラダへの影響について深く掘り下げ、賢い付き合い方について解説します。


添加物とは?その役割と種類

添加物とは、食品の色、香り、味、保存性などを調整するために使用される物質の総称です。厚生労働省によって、食品衛生法に基づき、安全性に基づいて200種類以上の添加物が認可されています。

添加物は大きく以下の5つの種類に分類されます。

  1. 保存料: 食品の腐敗・変質を防ぐ

  2. 酸化防止剤: 食品の酸化による変色や品質劣化を防ぐ

  3. 着色料: 食品に色をつける

  4. 甘味料: 食品に甘味を与える

  5. 香料: 食品に香りを付ける

これらの添加物は、私たちの食生活を豊かにし、安全性を高める役割を果たしています。

添加物がカラダに与える影響

近年、一部の添加物が健康被害を引き起こす可能性が指摘されています。しかし、全ての添加物が危険というわけではありません。

厚生労働省は、食品衛生法に基づき、添加物の安全性について厳格な審査を行い、許容摂取量(ADI)を定めています。ADIとは、一生涯毎日摂取しても安全とされる量であり、食品表示に記載されている添加物の量は、このADIに基づいて定められています。

しかし、ADIはあくまでも単一の添加物に対する安全性評価であり、複数の添加物を複合的に摂取した場合の影響については、十分に検証されていないという課題があります。

また、近年では、動物実験では問題なかった添加物が、ヒトでは発がん性やアレルギー症状を引き起こすことが判明した例もあります。

賢い添加物との付き合い方

添加物の影響を過度に心配する必要はありませんが、カラダへの影響を理解した上で、賢く付き合うことが大切です

以下は、添加物との賢い付き合い方のポイントです。

  • 添加物の少ない食品を選ぶ: 加工食品よりも、新鮮な食材を使った料理を心がけましょう。

  • 食品表示をチェックする: 食品表示には、使用されている添加物が記載されています。どのような添加物が使用されているのかを確認しましょう。

  • オーガニック食品を選ぶ: オーガニック食品は、化学合成農薬や添加物の使用が制限されています。

  • 自分で作る: 時間がある場合は、自分で料理を作ることで、添加物の使用量を減らすことができます。

添加物の種類と対策

ここからは具体的な添加物と化学調味料焦点へ当て、添加物の種類や役割、カラダへの影響賢い選び方などを詳しく掘り下げていきます。


1. 化学調味料6選

種類:

  • グルタミン酸ナトリウム(MSG)

  • イノシン酸ナトリウム

  • グルタミン酸カリウム

  • 5'-リボヌクレオチドナトリウム塩

  • 二塩グルタミン酸二ナトリウム

  • 塩酸コジ酸

役割:

  • 旨味を強調する

  • 味を引き立てる

  • 塩分を控えめにしながらも、満足感のある味にする

カラダへの影響:

  • 頭痛、めまい、動悸、じんま疹などのアレルギー症状を引き起こす可能性がある(いわゆる「中華料理症候群」)

  • 動物実験では、肥満や糖尿病などのリスクを高める可能性が示唆されている

賢い選び方:

  • 化学調味料不使用の食品を選ぶ

  • 使用されている化学調味料の種類を確認する

  • 自分で料理を作って、化学調味料の使用量を減らす

2. 着色料

種類:

  • 赤色:アゾ色、タルトラジン、赤色2号など

  • 青色:インディゴカーミン、ブリリアントブルーFCFなど

  • 黄色:キタジン、タートラジン、サンセットイエローFCFなど

  • 緑色:エメラルドグリーン、ブリリアントグリーンなど

役割:

  • 食品を鮮やかに着色し、食欲をそそる

  • 商品の差別化を図る

カラダへの影響:

  • 一部の着色料は、発がん性やアレルギー症状を引き起こす可能性がある

  • 特に、タルトラジンやアゾ色などは、注意が必要

賢い選び方:

  • 着色料不使用の食品を選ぶ

  • 使用されている着色料の種類を確認する

  • 天然由来の着色料を使用した食品を選ぶ

3. 保存料

種類:

  • 安息香酸:ソーセージ、ハム、チーズなど

  • 亜硫酸塩:ワイン、ドライフルーツ、漬物など

  • ソルビン酸:ジャム、ケーキ、パンなど

  • ニトロソバクテリア菌培養液:ハム、ソーセージ、ベーコンなど

役割:

  • 食品の腐敗・変質を防ぐ

  • 賞味期限を延ばす

  • 食品ロスを減らす

カラダへの影響:

  • 一部の保存料は、発がん性やアレルギー症状を引き起こす可能性がある

  • 特に、亜硫酸塩は、喘息発作を引き起こす可能性がある

賢い選び方:

  • 保存料不使用の食品を選ぶ

  • 使用されている保存料の種類を確認する

  • 塩漬け、燻製、酢漬けなど、保存料を使わずに保存できる方法で調理する

4. 甘味料

種類:

  • 人工甘味料:アスパルテーム、スクラロース、サッカリンなど

  • 天然甘味料:ステビア、ラカンカ、エリスリトールなど

役割:

  • 食品に甘味を与える

  • カロリーを控える

カラダへの影響:

  • 人工甘味料の中には、発がん性や神経毒性などのリスクが指摘されているものがある

  • 天然甘味料は、比較的安全性の高いものが多い

賢い選び方:

  • 人工甘味料不使用の食品を選ぶ

  • 使用されている甘味料の種類を確認する

  • 天然甘味料の中でも、ステビアやラカンカなど、比較的安全性の高いものを選ぶ

5. 香料

種類:

  • 天然香料:果物、ハーブ、スパイスなどから抽出された香り

  • 合成香料:天然香料を模倣して人工的に作られた香り

役割:

  • 食品に香りを付ける

  • 食欲をそそる

  • 商品の差別化を図る

カラダへの影響:

  • 一部の香料は、アレルギー症状を引き起こす可能性がある

  • 合成香料の中にも、発がん性や神経毒性などのリスクが指摘されているものがある

賢い選び方:

  • 香料不使用の食品を選ぶ

  • 使用されている香料の種類を確認する

  • 天然香料を使用した食品を選ぶ

6. 酵母エキス

種類:

  • ビール酵母エキス

  • トルラ酵母エキス

  • オート酵母エキス

役割:

  • 旨味を強調する

  • コクを出す

  • 香ばしさを出す

  • 栄養価を高める

カラダへの影響:

  • 酵母エキス自体は安全性の高い添加物とされている

  • ただし、酵母エキス製造過程で微量のグルタミン酸ナトリウムなどが生成される場合がある

  • アレルギー体質の人は、注意が必要

賢い選び方:

  • 酵母エキス不使用の食品を選ぶ

  • 使用されている酵母エキスの種類を確認する

  • 有機JAS認証を取得した酵母エキスを選ぶ

7. タンパク質加水分解物

種類:

  • 動物性:豚皮、鶏皮、牛骨などから作られる

  • 植物性:大豆、小麦、なたねなどから作られる

役割:

  • 旨味を強調する

  • コクを出す

  • とろみをつける

  • 食品の味付けに深みを与える

カラダへの影響:

  • タンパク質加水分解物は、安全性の高い添加物とされています。しかし、過剰摂取には注意が必要です。

1. グルタミン酸ナトリウムの過剰摂取:

タンパク質加水分解物は、アミノ酸の一種であるグルタミン酸ナトリウムを多く含んでいます。グルタミン酸ナトリウムは、化学調味料としても知られており、過剰摂取すると、頭痛、めまい、動悸、じんま疹などの症状を引き起こす可能性があります。

2. ヒスタミン産生のリスク:

タンパク質加水分解物は、ヒスタミンを生成する可能性があります。ヒスタミンは、アレルギー反応を引き起こす物質であり、過剰摂取すると、蕁麻疹、かゆみ、腹痛などの症状を引き起こす可能性があります。

3. 腎臓への負担:

タンパク質加水分解物は、アミノ酸を多く含んでいます。アミノ酸は、体内で代謝されるときに、腎臓に負担をかける可能性があります。腎臓機能が低下している人は、特に注意が必要です。

賢い選び方:

  • タンパク質加水分解物不使用の食品を選ぶ

  • 使用されているタンパク質加水分解物の種類を確認する

  • 有機JAS認証を取得したタンパク質加水分解物を選ぶ

まとめ

添加物は、私たちの食生活を便利で安全なものにするために欠かせない存在です。しかし、過剰な摂取は避け、賢く付き合うことが大切です

添加物に関する正しい知識を持ち、健康的な食生活を心がけましょう♨️

本日もご高覧頂きありがとう御座いました!

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