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【今日のnote】都心における、丁寧な暮らしとは。


 どうも、狭井悠です。

 毎日更新のnote、151日目。


 さっき、ふと思ったこと。


 毎日を丁寧に生きること。

 みなさんはできていますか?


 僕はフリーランスライターという仕事柄、基本的に家に引きこもって作業をしている時間が圧倒的に多いので、家の環境づくりだけは、極力ミニマルに、かつ清潔感のある状態を保とうという努力は欠かさずにしています。

 引越したての部屋には、リースした家電製品や家具、購入したベッド、カーペット、テーブル、座椅子くらいしか置いていません。

 あとは、お気に入りの洋服たち(Yohji Yamamoto)やキャップたちを、壁にインテリアのようにかけている以外は、本当にものが少ない、ミニマルな空間です。

 もしも10分後に突然、海外に行かなければならないことになっても、サクッと荷物をまとめて出かけることができるくらいには、部屋も、持ち物も、整っています。

 これは、1年半以上にも及んだ、三重県⇆東京間の移動生活の知恵みたいなものですね。

 このように僕は現在、東京に借りている家の中の環境に関して言えば、ある程度、丁寧な生活が実現できているかもしれません。


 しかしながら、東京の街に出て、会食をして、お酒を飲むとなると、丁寧さやミニマルさとは相反する顔を、僕は持っています。要するに、根っからの無頼気取りで、人と一緒に飲むお酒が、どうにも大好きなんですよね。

 だから、どうにも、丁寧な暮らしとは無縁の生活をやっちまう。

 地元にいたときは、こうはいきませんでした。夜に飲み屋へ行きたくとも、車に乗らなきゃたどり着かないから、そもそも飲めない。しかも、飲み屋も24時過ぎには閉まってしまう。ひとり酒は寂しいからやりたくない。

 だから、飲みようがなかったんですが、東京にいたら、楽しい仲間たちが夜には出歩いているから、いくらでも、どうにでもなる。

 基本的に歌舞伎町で飲み歩き、時には西麻布や恵比寿にも呼ばれて行き、家を借りている祐天寺界隈でも、お天道様を拝むまでは飲んでしまいます。

 しかもまあ、やっちまったからといって、特に反省するわけでもなく、また翌朝に二日酔いのままで原稿をやって、回復したら、へらへらと、街灯の光に集まる虫みたいに飲みに出てしまうわけですから、仕様がありません。


 たしかに、楽しい暮らしなんですよ。

 でもね、これは経験則的に知っているのですが、このサイクルを常習的にやっていると、僕はすぐに身体を壊してしまうんです。

 だから、きちんと、丁寧な暮らしに目を向ける必要があるんですよね。


 丁寧な暮らしとは何か?

 それは、具体的には、部屋を綺麗に保ち、食事をきちんと取り、仕事を淡々とやって、一日にひとつ感動するものに触れる、ということです。


 お酒を飲みすぎる生活をしていると、僕は「食事」と「感動」を忘れがちになります。そうすると、身体と心の養分がみるみる目減りして、濁った水の中で暮らす魚のように、病気がちになってしまうのですよね。

 というか、なんだか、こうして書くと、ものすごく仕組みがわかりやすいな。自分の生態のシンプルさに、びっくりしますね。ミジンコか。


 というわけで、今月はちょっと、お酒をゆるやかに控えめにしていきつつ、「食事」と「感動」を摂取することに目を向けて、生活を再調整をしていこうと思っています。

「食事」については、自炊も挟みながら、カロリー計算アプリの利用も再開して、丁寧に栄養を摂っていこうかなと考えているところです。なんとなく体型は維持できていますが、筋トレも再開したい。とりあえず自重から始めようかなあ。

「感動」については、せっかく東京にきているのですから、夜中までひたすら仕事をして、ギリギリまで寝て、起きたらすぐに仕事をして、会食に出かけて……という引きこもり&酒飲み生活をするのではなく、たまにはコワーキングスペースにドロップインしてみたり、美術館の展示を観に行きつつ、カフェで仕事をしたり。そういう、フリーランスならではの特権を活用した、優雅な日常を手に入れてみようじゃないか、と自分に提案しています。

 食欲の秋、芸術の秋を、地方ではなく、都心で迎えるのですから、せっかくなら、心身ともに贅沢だなあと思えるような時間を、過ごしたいものですよねえ。


 最後に。

 最近、気になっている展示を整理。

 僕が敬愛する画家、エドヴァルド・ムンクの特別展がやっています。誰もが知っている超有名な連作「叫び」のうちの1枚が来日しているようです。これは絶対にいきます。

 フェルメールも、日本美術史上最多の9点が来日中。こちらも気になっています。

 そういえば、僕が小説を書き始めたばかりの頃、2011年くらいに、フェルメールのもっとも有名な1枚である「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」が来日していたんですよね。

 懐かしいなあ。でも、絵描きの友達の子と2人で美術館はしごに出かけたら、ミケランジェロ展でもうお腹いっぱいになっちゃって、結局、観に行かなかったんです。こういうときに、後から後悔しますね。タイム・イズ・マネー。タイム・イズ・アート。思いつく楽しいことは、場面で全部やっとくべき。

 マルセル・デュシャンと日本美術を考える特別展も、やっているみたいです。すごいなあ。さすが芸術の秋というか、見所のありそうな展示がいっぱいやっていますね。


 以下の東京の展示会情報を観ていたら、今月〜来年の年始くらいまでにかけて、良さげなのがいっぱいやっていました。これって、地方にはない、都心ならではのアドバンテージなんですよね。ここのメリットを享受しない手はありませんな。


 それに、僕が一撃で惚れ込んでしまったYohji Yamamotoとのコラボ絵画を描いていらっしゃる「内田すずめさん」の個展も、12月7日(金)~13日(木) に銀座で開催されるらしく、今から本当に楽しみです。


 さあ。

 都心で、丁寧な暮らしをしてみよう。


 今日もこうして、無事に文章を書くことができて良かったです。

 明日もまた、この場所でお会いしましょう。

 それでは。ぽんぽんぽん。

 

サポートいただけたら、小躍りして喜びます。元気に頑張って書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。いつでも待っています。