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自閉症児における感覚過敏について ~時間分解能との関係~


今回参考にした論文はこちら↓


雑誌名:Journal of Autism and Developmental Disorders
Impact Factor:4.345

※内容には、個人の見解や解釈が含まれます。ご理解の上ご覧ください。




自閉症の過敏さについて


自閉症は、社会的コミュニケーションに障害を示すだけでなく、感覚過敏も特徴の1つとされている。


この特徴についてはDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)でも強調されている領域である。


この感覚機能障害は、日常生活の一部として感覚刺激に対し強い情動反応を示すかどうかなど、個人の感受性を判定する質問紙等も用いて評価をすることができる。


先行研究では、ASDの子どもは、定型発達児よりも感覚情報に敏感であると報告されている↓


ASDの知覚過敏における1つの仮説として、”感覚入力の時間的処理の異常”があるとされる。


ASD児では、蛍光灯の明減を頻繁に訴えるような行動があるが、


この行動には、感覚刺激を処理する時間分解能が極めて高い人がいることを示している。


時間分解能とは:どれくらい短い時間間隔で信号を測定できるかを示す能力のこと。


一方で、ASDでは触覚刺激を処理する際の時間分解能が低いことが報告されているが、


そればかりではなく、定型発達児と比べてわずかの誤差しかないことから、


感覚処理の多様性があるとされる研究も散見される。


本研究では、”感覚処理の時間分解能の個体差と過敏症の重症度との関係性”を明らかにした。


過敏さに関する研究結果


結果は、

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