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2分で読める子育てエッセイ 娘 行動編

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2分で読める子育てエッセイ№865『一緒に☆☆診断をやろうよ』

2分で読める子育てエッセイ№865『一緒に☆☆診断をやろうよ』

ある休日、中1の娘に「お母さん、一緒に☆☆診断をやろうよ」と誘われた。
それは、スマホのアプリでいくつかの質問に答えていくもの。娘はどうやら「☆☆診断」がマイブームらしい。

「ヤバいヤツ診断」「腹黒診断」「ぶりっこ診断」(曖昧な記憶により一部名前を創作)など、ちょっぴり気になるものばかり。その中にひときわ気になる「子供・大人診断」があったので、もちろん迷わずやってみた。

すると、いい年の大人の

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2分で読める子育てエッセイ№859『気分を害さないように』

2分で読める子育てエッセイ№859『気分を害さないように』

ある日、小4の息子イチの漢字の小テストを見つけた。どうやら、漢字「飛」が分からなかったらしい。
「ワタクシも『飛』がなかなか覚えられなかったのよね~」
ちょっぴり心配になったのでワタクシ、気分を害さないよう息子にシレっとこう訊いた。

「ねえねえ、飛行機ってどうやって書くか教えて。お母さん「飛」をど忘れしちゃった」

すると、ちょうど漢字の宿題をしていた息子。
「それだったら、ここに載ってるよ」

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2分で読める子育てエッセイ№858『結局これが一番心地いい』

2分で読める子育てエッセイ№858『結局これが一番心地いい』

中1の娘の学校は公共機関で通学するにはかなり不便な場所。朝たった1本のバスを逃すと、歩いてさらに10分遠くのバス停に行き、別の路線のバスにのるハメになる。なので基本的にダンナが送迎することに。
「車内でお姉ちゃんがいろんな話をしてくれるから、楽しいよ~」
思春期の娘と1日1時間。しっかり会話ができると、顔をほころばせるダンナ。いいじゃん。

車送迎の生徒は他にも結構いる。学校周りでの乗り降りではな

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2分で読める子育てエッセイ№856『やった~! 休みが増えた~!』

2分で読める子育てエッセイ№856『やった~! 休みが増えた~!』

ある日の月曜日の朝、ワタクシ、いつも通りの時間に目が覚めたのでベットでゴロゴロしながら動画を楽しんでいた。

気がついたら、結構な時間が経っていて、すでに8時を回っている。
すると隣のベットで寝ていた小4の息子が突然跳ね起きた。
「お母さん! いま何時?」
時間を伝えると、青くなった息子。
「学校! 学校に遅れる!」
これまでみたことないほど慌て始めた。

「え? 今日は連休最終日の月曜。休みです

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2分で読める子育てエッセイ№855『最近のしょうもないエピソード・メッチャ暇にしていたとき』

2分で読める子育てエッセイ№855『最近のしょうもないエピソード・メッチャ暇にしていたとき』

中1の娘と小4の息子は動画が大好き。それも言葉遊び系のネタを仕入れて来てはワタクシを笑わせようとする。
「お母さん、商品名や映画のタイトルの前後を入れ替えてメッチャふつうにするって動画をみつけたよ」
といって動画をマネして見せる。
「『デス・ノート』、入れ替えたら『ノートデス!』ね? メッチャふつうだよね~」
おもしろーい。
でもワタクシ考えても考えても全く思いつかないので、その時はすっごく悔しい

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2分で読める子育てエッセイ№854『私、し~らないっ』

2分で読める子育てエッセイ№854『私、し~らないっ』

ある休日、ワタクシの両親が遊びに来てくれ、帰った後に気がついた。
どうやらワタクシが料理している間に、母と中1の娘がメッチャ山になっていた洗濯物をおしゃべりしながら畳んでくれていたらしい。
「懐かし~。おばあちゃんの洗濯物の畳み方だ」
と言ったら、
「そうそう、お母さんと、おばあちゃん、靴下の畳み方が全然違うんだよね」
と娘が笑った。

「その洗濯物を畳んでいるときに、おばあちゃんにこう訊かれたよ

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2分で読める子育てエッセイ№853『ホンの1か月前までは、れっきとした小学生』

2分で読める子育てエッセイ№853『ホンの1か月前までは、れっきとした小学生』

ある休日の夕方、家族でいつものラーメン屋さんに行った。
中1の娘も小4の息子も、もう子供用ラーメンなんて見向きもせず、ふつうに1人前を注文する。なんだったら
「私、唐揚げトッピング!」
「僕、餃子も食べたい!」
と、容赦なくガッツリと追加するので、気軽なラーメンのはずなのに、気軽に行こうよ、と言えなくなる金額になる。
ああ、「お母さんと半分にしようか」とか「取り皿くださーい」と言っていたあの頃が懐

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2分で読める子育てエッセイ№843『パラパラとめくるたびに』

2分で読める子育てエッセイ№843『パラパラとめくるたびに』

ある日、今年中学生になった娘が「小学校時代の友達と映画に行ってくる」と言い出した。
友達と二人で映画を観る。そんなこと娘から言われたのは初めて。公開初日の夕方、お友達と現地で待ち合わせをするというので、ワタクシとダンナ、そして小4の息子のイチもウキウキとした表情。
「も・もしかして、みんな一緒の上映時間に映画を観るつもりなの?」
「うんうん、だって公開初日に家族で行くって全員分、前売り券買ったでし

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2分で読める子育てエッセイ№839『娘の言葉遊びセレクション③ どうやって食べるのが一番おいしいのか』

2分で読める子育てエッセイ№839『娘の言葉遊びセレクション③ どうやって食べるのが一番おいしいのか』

この春中1になった娘と、小4になる息子とポテチを食べていた。残り少なくなったポテチを見ながらワタクシ、ふと、あることを思い出した。

以前見たドラマで、抜群のスタイルをキープする人が、どんな食べ物でも前歯でチョコチョコっとかじっては目を閉じて全神経を集中。しっかりとその味を楽しんで食べる量をセーブする、というもの。ドラマの中とはいえあれはスゴイ努力だと、娘にその内容を伝えたら、こう言われた。
「そ

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2分で読める子育てエッセイ№838『娘の言葉遊びセレクション②』

2分で読める子育てエッセイ№838『娘の言葉遊びセレクション②』

春休み、自由な時間が多めのため、ゲームをする時間もまた多め。
この春4年生になる息子イチが、同じくこの春中学生になるお姉ちゃんにパズルゲームに挑む。
「ねえねえ、お姉ちゃん、今、ゲームできる?」
でも一日に何度となく誘われるので、毎回毎回はムリ。お姉ちゃんだって宿題がたっぷり出ている。

「ムリ」
と電報のようなお断りをすると、機嫌が悪くなる弟のため、ほんのチョッピリ気を使ってこんな言葉を追加する

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2分で読める子育てエッセイ№836『娘の言葉遊びセレクション①』

2分で読める子育てエッセイ№836『娘の言葉遊びセレクション①』

ある休日のお昼どき、もうすぐ中学生になる娘とバカ話をしていたら、突如鼻がモゾっとした。
「花粉? 黄砂? もしかして風邪?」
くしゃみが出そうで出ないという中途半端な状態。へーーんな顔して静かになった母を見て察した娘。こう、言葉をかけてくれた。

「ハクションしたら? 楽になるよ?」

それは「白状したら? 楽になるよ?」のドラマの名セリフのイントネーション。
ワタクシ、自供3秒前の犯人の気分を味

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2分で読める子育てエッセイ№835『「悪くない」の同義語かも』

2分で読める子育てエッセイ№835『「悪くない」の同義語かも』

ある日、突然メッチャ激甘のものが食べたくなったのでワタクシぜんざいを作ることにした。黒糖も入れるのがワタクシ流。黒糖はコクがでるし味の存在感が抜群で気に入っている。

するともうすぐ中学生になる娘がワタクシにこんなことを訊いてきた。
「お母さん、ぜんざい作るの? 今回も黒糖って使う?」
ワタクシ隠し味になりきれない黒糖に満足してくれているのだと思って嬉しくなった。ところが予想を反して娘がスパッ!と

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2分で読める子育てエッセイ№834『51点』

2分で読める子育てエッセイ№834『51点』

ワタクシ、本当に片づけが下手で、この春小学生を卒業したはずの娘の小1のテストがまだ押し入れに残っているという怪奇現象。押し入れには学年別にした箱と紙袋に押し込まれている。けれどもスペースに限界をむかえさすがに捨てる気になった。

春休みに入ったある日、子供たちのテストやプリントを片付けていたら、その当時、目につかなかったものを発見。それは娘が3年生のときのもの。

テストの点が51点だったので、

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2分で読める子育てエッセイ№833『人知れず100%』

2分で読める子育てエッセイ№833『人知れず100%』

ある日のおやつタイム、この春中学生になる娘がこう言ってきた。
「お母さん、この最後のカプリコ、頂いちゃうよ~ん」
ひょーっ!
それは小4になる息子と娘、そしてワタクシの人数分買ってきたカプリコのハズ。それなのにどうしてワタクシの口には1口も入らぬ。
そう慌てたものの、まあいいか。
「また買ってくるからどうぞ」
今日は幸い買い物の予定。ワタクシの物だったはずのカプリコを見送った。
万が一のときには、

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