マガジンのカバー画像

私の好きな本

44
運営しているクリエイター

記事一覧

『ベルサイユのばら』のアンドレ、『鬼滅の刃』の隠、裏方スキルの高さ

『ベルサイユのばら』のアンドレ、『鬼滅の刃』の隠、裏方スキルの高さ

またしても。『ベルサイユのばら』と『鬼滅の刃』を勝手にコラボ。
今回は、アンドレと隠、裏方の立場を考えてみました。

※映画見てきました。


『ベルサイユのばら』アンドレの裏方スキル

アンドレが大好きなキャラの1人ですが、その理由の1つが「裏方スキルの高さ」もあります。
オスカルの従僕として仕えていますが、仕事が早くて正確だし、主人思い。
オスカルも家臣思いですが、血の気が多く暴走しがち。そ

もっとみる
『ベルサイユのばら』『鬼滅の刃』社会現象になるマンガって?

『ベルサイユのばら』『鬼滅の刃』社会現象になるマンガって?

安直なタイトルですよね。社会現象になったマンガとりあえず、並べとこみたいな。
これで、イラッとされた方、ここから先は見ないでください。

この2作品が、広く愛される原因は何だろう?私なりに考えました。

・「昔」を扱うから、古さを感じない
18世紀フランスの『ベルサイユのばら』、20世紀初頭(大正時代)の日本の『鬼滅の刃』。
共に、「昔」を扱っているので、テレビもスマホもないのは当然。全てがア

もっとみる
大ファンだった作家故永井路子さん

大ファンだった作家故永井路子さん

先日、歴史小説家の永井路子さんの訃報を聞いて、ションボリしています。

※見えにくいですが、『歴史をさわがせた女たち 庶民編』です。

97歳老衰で亡くなるなんて、大往生だけどね。

母の影響でたくさん読みました。『歴史をさわがせた女たち』シリーズ、『茜さす』『美貌の女帝』…最近読み返したのは、細川ガラシャが主人公の『朱なる十字架』かな。
私が歴史オタクになったのも、この方の影響が大きいです(女帝

もっとみる
『ベルサイユのばら』と『逃げ上手の若君』に見る、主従の関係

『ベルサイユのばら』と『逃げ上手の若君』に見る、主従の関係

18世紀フランスが舞台の『ベルサイユのばら』と、14世紀鎌倉幕府滅亡直後の日本が舞台の『逃げ上手の若君』。
どちらも私がハマっているマンガです。

今回はこの2作品を無理矢理コラボして、そこで見える主従の関係について、思ったことをつらつら書きます。

主(主人)に当たるのは、ベルばらでは、伯爵令嬢で近衛隊隊長のオスカル。逃げ若では、鎌倉幕府14代執権(※1)北条高時の子息北条時行。

※1 

もっとみる
池田理代子氏『フランス革命の女たち<新版>』

池田理代子氏『フランス革命の女たち<新版>』

『ベルサイユのばら』の作者が、本編で描けなかった当時の女性を取り巻く状況と、そこに生きた女性の生涯。

初めて知りましたが、フランス革命に関わる男性たちは、かなりの女性蔑視だったこと。氏もそのことを感じつつ、ページを割く余裕がなかったと記しています。

女性の社会進出を恐れ、家庭に閉じ込めようとしていた。行動を起こした女性は、断頭台行き…。なんて、怒りを覚えます(ふざけんな!)
だから、それでも行

もっとみる
『ベルサイユのばら』、逃げるは恥だが役に立つ。

『ベルサイユのばら』、逃げるは恥だが役に立つ。

2023年に入っても、『ベルサイユのばら』のハマっている私。ということで、今年も勝手に考察記事を投稿しちゃいます。

※写真は、「ベルサイユのばら展」東京会場にて。

今回は、マリーアントワネットとルイ16世の「逃げ」から感じたことを。なぜか、東條英機と後鳥羽上皇も引き合いにされます。

1789年フランス革命勃発。1791年、ルイ16世とマリーアントワネットの国王一家は、海外逃亡を企てますが失敗

もっとみる
『ベルサイユのばら』日本史オタクが気になるあれこれ

『ベルサイユのばら』日本史オタクが気になるあれこれ

※ベルサイユのばら、マステ。「幼少編」で、子どもの頃のオスカル・アンドレ・マリーアントワネットが描いてあります。

日本史オタクの私が、フランス革命期を描いた『ベルサイユのばら』にドハマり。そうすると、「日本だったら?」という視点で見る箇所もあり、いろいろなところが気になります。

ちなみに1789年フランス革命のころ、日本は江戸時代中期。11代将軍徳川家斉の治世、老中松平定信による寛政の改革(

もっとみる
『ベルサイユのばら』のアンドレと『鎌倉殿の13人』の大江広元

『ベルサイユのばら』のアンドレと『鎌倉殿の13人』の大江広元

2022年は1月から、大河ドラマの『鎌倉殿の13人』を見始め、10月ごろに『ベルサイユのばら』にハマり、頭の中カオスになりながら、日々楽しく暮らしておりました。

※写真は、「鎌倉五郎」の期間限定パッケージ。ここの「半月」がおいしいのです。

そして12月18日に最終回。こちらに関しては思うことがありますが、今回はその1つ手前までで、2作品の勝手にコラボ企画。

『鎌倉殿の13人』で私の推しは、

もっとみる
『ベルサイユのばら』推しのルイ16世

『ベルサイユのばら』推しのルイ16世

以前の記事で、『ベルサイユのばら』の私の推し1はアンドレで、2はルイ16世と書きました。

https://note.com/na2hon/n/n6aa98ba6c876

アンドレについてはですね、私も書きたいことが山のようにありますが、
ネットには膨大な記事が溢れているので、ひとまず置いといて。
今回は、ルイ16世についての想いを書いてみます(全て私の妄想)。

1、民衆に寄り添う心
氷に閉ざ

もっとみる
『ベルサイユのばら』で自分の役割に忠実でいることを、考えた。

『ベルサイユのばら』で自分の役割に忠実でいることを、考えた。

最近、『ベルサイユのばら』にはまっています。
「ベルサイユのばら展」に行ったのが運のツキ。

興味ありつつ、なかなか手を出さないままだったんです(子どものころ、アニメ少し見てたのかな?)で、展覧会に行ってから、単行本を大人買い。

おもしろすぎ!今まで読まなかったの悔やまれます。

印象的な言葉も多くありましたが、今回は1つだけ。

あらすじは、省きます。新参者が間違ったこと書きたくないから…。

もっとみる
『この計画はひみつです』

『この計画はひみつです』

公益財団法人 シャンティ国際ボランティア会 の、絵本を届ける活動に参加しています。これは、日本の絵本に各国の訳文シールを貼って送るというもの。

途上国や紛争のある子ども達に、絵本を通じて読み書きができるようになってもらい、生きる力を付けてほしいという願いがあります。

申し込むと、絵本と訳文シールが送られてくるのですが、その中にあったのがこの絵本でした。

表紙を見て、ワクワクドキドキの冒険小説

もっとみる
磯田道史氏『天災から日本史を読み直す』

磯田道史氏『天災から日本史を読み直す』

テレビにも出演される、歴史学者の磯田道史氏。氏のお母様は、2歳のとき昭和南海地震(1946)年に遭遇。そんなこともあり、地震や津波の古文書があるとコピーしていました。
そして、2011年東日本大震災。これまでためておいた知識を、表に出さないと思い、防災研究を始めたそうです。
読んでみて、先人の知恵から学ぶことはたくさんあるなと思いました。
特に印象深かったのが、子どもに関わる内容です。

幕末に、

もっとみる
渡辺電機㈱ 氏『父娘ぐらし』

渡辺電機㈱ 氏『父娘ぐらし』

このnoteで投稿されていたようですが、すみません。知りませんでした。noteはやっていない夫が購入したので読みました。

独身の55歳の漫画家が、再婚相手の子どもと2人でしばらく一緒に暮らすことに。

ドタバタあり、クスっとしたり、感動したりと、忙しいお話でした。読んだ後は、温かい気持ちになれます。

55歳という年齢で(←失礼)、初めて親になる。それも血のつながりがない子どもの。並大抵のことで

もっとみる
松本清張氏『神と野獣の日』

松本清張氏『神と野獣の日』

この本、うっかり読んでしまった、という感じなのです。
亡き母は、氏の作品が大好きで小説をたくさん持っていました。2020年頃、実家の整理を兼ねて10冊程持ち帰った中に、この本がありました。

表紙にはきのこ雲。何か、穏やかではなさそう。うわー、すごい話やったー。

あらすじ。
首相官邸に届いた「重大事態発生」の電話。某国(Z国としている)から東京に向かって核ミサイルが5発誤射!1時間程度で東京に到

もっとみる